アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

ユダヤ教における神秘主義思想 カバラ Kabbala

 2020年 東京オリンピックが決まりました。実際の開催に先立つ原発事故問題の早期解決と、インフラ整備その他による経済効果が幅広く国民に享受されること、もちろんオリンピックそのものの成功に大きく期待いたします。また、スポーツを通じた国家間の友好、世界平和を世界のリーダー的立場から担ってもらいたいと思います。
 さて、「中東/アラブ/イスラムの歴史的背景」、「古代におけるユダヤ人最初の迫害から中東問題まで」と題して、図らずも今回のオリンピック開催地候補、イスタンブールの周辺事情に触れて参りました。トルコ国内の反政府デモや経済問題から、投票では三番手かと思われましたので、マドリッドに勝って東京との決選投票には意外でありました。世界中の人々の、ユダヤ、パレスチナ、ペルシアも含む、中東、アラブ、イスラムにおける平和を望む気持ちの現れかも知れません。

 *****

 堅苦しい長文が続いて恐縮しておりますが、せっかくユダヤに触れましたので、ユダヤ教の教義の一部であるカバラと、そこから派生したとされるカバラ数秘術まで、スピリチュアルの範疇として足を延ばしてみようと思います。いつもながら、浅い内容に留めますので詳しくは清書を参考にしていただければ幸いです。カバラについてはかなり理解の域を超える内容ですね(汗)。


◇ カバラ(Kabbala)とは?

 カバラ(Kabbala)とは、ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想とされます。独特の宇宙観を持っていることから、しばしば仏教の神秘思想である密教との類似性が言われます。

 ユダヤ教の創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想

 伝説では、ノアの洪水後に神による人類救済の出発点として選ばれた最初の預言者「信仰の父」、アブラハムが神より伝授され、エジプトに移り住んだ後、モーセに伝授されます。モーセがシナイ山で「神」から授かった「十戒」こそは、カバラの叡智とする説と、モーセが律法(トーラー)に記し切れなかった部分を口伝として後世に伝えたとする説があります。モーセの死後はカバラの奥義にもっとも達したといわれるダビデとソロモンへ伝授されていきました。

 神 → アブラハム → モーセ → ダビデ、ソロモン王

 「カバラ」とはヘブライ語で「受け取られたもの」または「伝授されたもの」を意味し、個人が独自に体得した神秘思想というよりも、神から伝授された知恵、あるいは師が弟子に伝承した神秘という意味で用いられています。

 「カバラ」は伝承の意

 本来のカバラは、預言者や信徒の正しい伝承から、ユダヤ教の律法を遵守すること、あるいは神から律法の真意を学ぶことを目的としており、必ずしも秘教的な神秘思想とは言えません。しかし、キリスト教その他の神秘家に採り入れられるようになると、ユダヤ教の伝統からは乖離して、個人的な神秘体験の追究の手段、近代西洋魔術の理論的根拠として用いられました。

カバラ生命の木
カバラに記されている生命の樹


◇ 生命の樹(セフィロト、Sephiroth)

 最初に神は「セフィロト」(Sephiroth)という光輝を放射し、この宇宙を創造されたと言われます。この後「セフィロト」は、3つの柱に分かれ「生命の樹」に発展させました。3つの柱は、左が「峻厳(しゅんげん、厳しいこと)の柱」、右は「慈悲の柱」、中央は「均衡の柱」から成り立っています。この生命の樹 セフィロトには、10個の放射点 セフィラがあり、一つ一つに直観的な意味が含まれます。また、各3つのセフィラで形成される三通りの三角形が含まれます。私たち探究者は、自己を実現するためには、自らの内に10個のセフィラとの叡智を具現化していかなければならない、とされます。

 生命の樹(セフィロト)
  :十個のセフィラで構成された三本の柱


 なお、この「生命の樹(Tree of Life)」は、旧約聖書の創世記2章9節以降にエデンの園の中央に植えられた木であり、命の木とも訳されます。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされます。

【生命の樹 三本の柱】
 ・峻厳の柱:ビナー、ゲブラー、ホド
 ・慈悲の柱:コクマー、ケセド、ネツァク
 ・均衡の柱:ケテル、ティファレト、イェソド、マルクト

【セフィラで創られる3つの三角】
 ・至高の三角形(ロゴスの三角形):ケテル、コクマー、ビナー
 ・倫理的三角形:ケセド、ゲブラー、ティファレト
 ・星幽的三角形(魔術的三角形):ネツァク、ホド、イェソド

生命の樹
生命の樹(セフィロト、Sephiroth)

 上図の天頂の白丸のセフィラ(ケテル)から右下の灰色丸(コクマー)、左の黒丸(ビナー)、右下の青丸(ケセド)、左の赤丸(ゲブラー)、右下の黄丸(全体の中央でティフェレト)、右下の緑丸(ネツァク)、左の橙丸(ホド)、右下の紫丸(イェソド)を経て、いわゆる、ジグザグに進み、最終の虹色丸(マルクト)のセフィラへと至る。なお、第3から第4のセフィラの間に隠されたダアト(上図では点線丸)というセフィラがある。

 第3、4間に隠されたセフィラ:ダアト

ダアト(Daath、知識)
 隠れたセフィラ。ダートと表記されることもある。惑星は天王星を象徴し、知識と訳される。他のセフィラとは次元が異なる。ダアトは生命の樹の深淵の上に存在する。隠された意味は悟り、気づき、神が普遍的な物に隠し賢い者は試練として見つけようとした「神の真意」という意味である。


◇ 各セフィラの直観的な意味

第01のセフィラ. ケテル Kether:王冠

 思考や創造を司ります。数字は1、色は白、宝石はダイアモンドを象徴します。惑星は海王星を象徴し、王の横顔で表されます。神名はエヘイエー、守護天使はメタトロンです。同時に最後の剣として称されるマルクトと通じ合っています。

第02のセフィラ. コクマー Cochma:知恵

 単なる智慧よりもさらに高く深いレベルの叡智です。数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴します。惑星は天王星を象徴し、至高の父と呼ばれ、男性原理を象徴します。神名はヨッド、守護天使はラツィエルです。

第03のセフィラ. ビナー Binah:理解
 
 創造が始まる基礎となる理解です。数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛、惑星は土星を象徴します。至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴し、成熟した女性で表されます。神名はエロヒム。守護天使はザフキエルです。

第04のセフィラ. ケセド Chesed:慈悲

 愛や許しを含む慈悲の意味です。ケセドはゲドゥラーとも呼ばれます。数字は4、色は青、金属は錫、図形は正四面体、宝石はサファイア、惑星は木星を象徴します。王座に座った王で表され、神名はエル、守護天使はザドキエルです。

第05のセフィラ. ゲブラー Geburah:峻厳

 普遍的な正義の意味があります。数字は5、色は赤、図形は五角形、金属は鉄、宝石はルビー、惑星は火星を象徴します。天空の外科医と呼ばれることもあります。神名はエロヒム・ギボール、守護天使はカマエルです。

第06のセフィラ. ティファレト Tiphereth:美

 生命の樹の中心に位置しています。数字は6、色は黄、金属は金、惑星は太陽(太陽も惑星と見なす)を象徴します。神名はエロハ、守護天使はミカエルです。

第07のセフィラ. ネツァク Netzach:勝利

 勝利と感情の意味があります。数字は7、色は緑、金属は銅、宝石はエメラルド、惑星は金星を象徴します。全裸の女性で表され、神名はアドナイ・ツァバオト、守護天使はハニエルです。

第08のセフィラ. ホド Hod:栄光

 栄光、思考、拡張の意味があります。数字は8、色は橙色、金属は水銀、惑星は水星を象徴します。神名はエロヒム・ツァバオト、守護天使はラファエルです。

第09のセフィラ. イエソド Yesod:基礎

 アストラル界を表します。数字は9、色は紫、金属は銀、惑星は月(月も惑星と見なす)を象徴します。裸の男性で表され、神名はシャダイ・エル・カイ、守護天使はガブリエルです。

第10のセフィラ. マルクト Malchut:王国

 物質的世界を表します。数字は10、色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色、宝石は水晶、惑星は地球を象徴します。王座に座った若い女性で表され、神名はアドナイ・メレク、守護天使はサンダルフォンとされますが、シェキナ(メタトロンと対をなす神の女性的顕現)であるとする意見もあります。


◇ 「十戒」に見る生命の樹(セフィロト)

 モーセがシナイ山で「神」から授かった十戒こそが、カバラの叡智であり、私達人間に限りない可能性をもたらしてくれるものとされます。モーセの「十戒」はセフィロトに基づいて作られ、戒律・行為・献身・考察などを示しながら、「神」への深い感謝と畏敬の念を持って祈り・行為する“献身の道”を顕わしています。

【モーセの十戒】
 01. ケテル    汝我面の前に我の外何をも神とすべからず
 02. コクマー   汝自己のために何の偶像をも刻むべからず
 03. ビナー    イエホヴァーの名を妄りに口にあぐべからず
 04. ケセド    安息日を憶えてこれを聖潔すべし
 05. ゲブラー   汝の父母を敬へ
 06. ティファレト 汝殺すなかれ(霊的成長の希望を殺してはならない)
 07. ネツァク   汝姦淫するなかれ(霊的生活を穢してはならない)
 08. ホド     汝盗むなかれ(知識を乱用し不正な利益を得てはいけない)
 09. イエソド   汝その隣人に対して虚妄の証をたつるなかれ
 10. マルクト   汝その隣人の家を貪るなかれ(執着や貪りを戒める)


◇ カバラの教え

 カバラの説明書きによると、その教えは、世界の創造を、神エイン・ソフからの10段階(1〜10のセフィラ)にわたる流出の過程と考え、その最終的な形が現存する物質世界である、とそう説明されています。この過程を上述の生命の樹(セフィロト)で示され、その部分部分に神の属性が反映されているとのことです。そう考えると、ユダヤ教だるカバラは一神教でありながら、多神教や汎神論に近い世界観を持っていると言えます。

 世界の創造から物質世界までの10段階がカバラ

 別の文献では「カバラとは、人類がこの地に現れた時よりともにあり、大いなるものと自分との距離をはかり、いづれはその元へ帰るための道しるべ」とされます。自分について、「なぜ生まれて来たのか?」、「どう生きるべきか?」、「人生の意味は?」、「死後の世界は?」、そうした疑問にぶつかった時に、生命の樹(セフィロト、Sephiroth)に立ち返り、第01〜10のセフィラの順で思い浮かべると問題を解く鍵にであうとされています。カバラを自分の人生に活かしていくとこにより、この道筋に光をともし、迷うことなく帰るべき場所にたどり着くことができるとも言われています。

 カバラとは人生の道しるべ

http://ja.wikipedia.org/wiki/カバラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/生命の樹


人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する