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アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

医療の現場で散見される「コロナ疲れ」、「コロナストレス」、「コロナうつ」


 「ころな疲れ」、「コロナストレス」、「コロナうつ」なんて言葉が生まれつつあります。外来に来る患者でいかにもコロナ関連の精神障害が見られるケースがありましたのでご紹介いたします。実在の人に対する描写ではありますが、来院の時期、場所、年齢、家庭環境など、架空の人物として扱います。

抑うつ状態

◇ 胸が締め付けられる感覚で来院の70代男性

 無職の高齢男性です。毎日、夕方になると峰が締め付けられる、脈が速くなっているような感覚を覚えて受診されました。未来に対して不安があり、今の新型コロナウイルス感染への恐怖心が持続しているとのことです。夜は眠れるし食欲もあり、熱はなく、呼吸器症状もないとのこと、、、。希望により採血、心電図、胸部CTを施行しましたが一切異常はありませんでした。
 今のコロナ騒動に関連する精神的不安が原因だと思いますと説明して安定剤を処方いたしました。


◇ 元気がでない、布団から出られない50代男性

 職場が休業となり自宅待機の中年男性です。先週末、気力が減退して2日間、ただ寝ていたそうです。寝付けるわけではなく、むしろ夜間は不眠で、ただ、元気がなく布団から出られない状態だったとのことです。なにか悪い病気では?、心配になって家人に連れられて来院、車椅子での受診となりました。外見上、そわそわして精神が不安定な印象はありますが、貧血、黄疸、栄養不良は見られず、熱はなく呼吸器や消化器症状はありませんでした。特に胸腹部に理学初見上異常なく、神経学的異常も見られませんでしたが、念のため採血、尿と頭部CT、心電図を施行、軽度の脱水が疑われる他、尿検査異常、貧血、肝障害、栄養不良、腎障害、耐糖能障害、高脂血症、電解質異常などの検査異常、心電図異常はなく、頭部CTでも脳梗塞や出血、腫瘍を疑う所見はありませんでした。
 「ころな疲れ」、「コロナストレス」、「コロナうつ」と言う言葉を紹介し、昨今の世情による精神状態の変化であり、あくまでも精神病や心身症とも異なる身体の反応と説明、希望により維持液の浦液をオーダーし睡眠導入剤を処方しました。


◇ 風邪をひいてご主人より虐待を受けている中年女性

 40代の女性が泣きそうな顔で受診されました。新型コロナウイルス感染ではないと言う証明書(診断書)が欲しいとのことです。先週より風邪をひいて、微熱と咳、喉の痛み、鼻水があり、週末に受診、採血、胸部CTに異常なく風邪症候群と診断され、投薬で症状改善傾向にあります。ところがご主人が激昂され、怒鳴りつけ、2階の部屋に閉じこめて、排泄もその部屋でするように、2週間は家族に接触しないようにと興奮しているそうです。話しながら涙が溢れて、とてもお気の毒に感じられました。
 無いものを無いと証明することは難しく、「新型コロナウイルス感染ではない」との診断書は書けませんが、「急性上気道炎、新型コロナウイルスのPCR検査が必要な状態ではない」と書けます、としました。また、ご主人を庇うわけではありませんが、昨今の新型コロナ騒動で精神状態が不安定なんですよ、と説明しました。

 まだ少し喉が痛いと言うので咽頭を観察したところ、むせて咳をして唾液が私の顔に飛んで参りました。お気の毒で同情していた気持ちが一転して、うつになりました。


◇ 私見

 発展途上国はともかく、現代の先進国の人々は感染症、疫病と言うものに慣れていない、それこそ免疫がない、と言うのが率直な感想です。その昔は結核やコレラ、ペスト、天然痘と言った感染症で多くの人が亡くなり、すぐには死なないまでもハンセン病や梅毒が蔓延して隔離や差別などの問題が起こりました。これに対して、現代人は、癌、心臓病、脳血管障害、老衰で死ぬものと思っており、思わぬパンデミックの発生に精神がついていけていない、そんな状況かと存じます。

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