アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

睡眠と記憶について


 睡眠と記憶について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。誰か他人の文章をただ掲載するだけでページを埋めているように思えるかも知れませんが、これで何か収入を得る訳ではありませんし、自分の知識として持ち続けるための記録としてご理解いただければ幸いです。

 さて、「記憶」とは、「物事を忘れずに覚えていること」、「覚えておくこと」、「過去の経験の内容を保持して後でそれを思い出すこと」とされ、短い時間に覚えていることを「短期記憶」と言い、これに対して長い年月に大容量の情報を維持するシステムを「長期記憶」と言います。この「長期記憶」には、あらすじとして言葉で言い表せる「陳述記憶」と、言葉では表現できない、体で覚えるような「非陳述記憶」に分類されます。
 「記憶」について若干の私見を述べますと、衝撃的なこと、興奮を覚えたこと、嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、辛いこと、そうした激しい情動を伴う出来事について、時として人はなんども反芻するように思い返します。その思い返した瞬間は頭の中における出来事の再燃であり、もう一度その出来事が発生しているかのような経験となります。これが新たな記憶に繋がっていると思います。いつまでも30年も経とうかとする昔のことを鮮明に覚えているのはそう言うメカニズムではないでしょうか?
 逆を言えば、どうでも良いこと、印象に薄いこと、あまり情動が起こらない出来事については思い返すことがなく、新たな記憶のインプットにはならないためいつしか薄れて言うものであります。よく、「都合の悪いことはすぐに忘れる」と言う言葉があります。これは「都合の悪いこと」を意識的あるいは無意識的に思い返さないからだと思います。

 以下が今回見つけた記事であります。

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睡眠専門医 三島 和夫

不安で眠れない夜にも意味がある 嫌な記憶を弱める不眠

10/10(火) 7:31配信


不眠で記憶低下の記事


 「数学の公式や英単語はなかなか覚えられないのに、一目惚れした女の子の名前やメールアドレスは一発で覚える」
 「仕事で訪れた街の様子をほとんど思い出せなくても、宿泊先のホテルのエレベーターの故障で閉じ込められたときの記憶だけはっきりと覚えている」

 あるある、とうなずいた方も多いと思うが、一般的に強い情動(感情)を伴うエピソードほど鮮明に記憶に留まることが知られている。
 私たちは日々多くの出来事に遭遇するが全てを記憶していては脳のキャパを超えてしまう。通勤途中の何気ない風景、電車で向かい合った乗客の顔、ツマラナイTV番組など忘れても支障がないエピソードは数時間ほどで記憶から消えてしまう。
 一方、記憶の一部は長期間にわたって残る。大事なエピソードを取捨選択し、長期間、時には生涯にわたって持続する長期記憶へと変える役割を果たしているのが脳の中にある海馬である。この脳内作業は「記憶の固定」とも呼ばれる。強い恐怖や喜びなどを伴うエピソードの場合は、情動に関わる脳内回路が海馬に働きかけて記憶の固定作業を促すことが分かっている。情動に結びついた確固たる記憶であることから情動記憶とも呼ぶ。
 この情動記憶、時には忘れたくても忘れられない忌まわしい記憶となって人を悩ますこともある。「心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorder、PTSD)」はその代表である。

学習後に眠ったほうが記憶に残る

 PTSDでは大震災や水害、交通事故、幼児期の虐待、性的暴力などの過去のトラウマ体験を思い出させるような場面や音声をトリガーにして、強烈な恐怖感が湧き上がる。このフラッシュバックと呼ばれる現象のために行動半径が狭まったり、うつ気分や不安感が長期間にわたって残るなどして生活の質が大きく低下してしまう。
 PTSDを引き起こすようなトラウマ体験の直後には強い不眠が生じることが多い。辛い体験によるごく当たり前のストレス反応だと考えられてきたが、実はこの強い不眠はトラウマ記憶をできるだけ固定しないように一役買っているのではないかと考える研究者がいる。ちょっと唐突に聞こえるかもしれないが、「学習後の睡眠で記憶が向上する」ことを考えるとそれなりに説得力のある仮説である。
 「睡眠で記憶が向上する」といってもいわゆる「睡眠学習」ではない。一般的に睡眠学習とは睡眠中に新たな事柄を学習(記憶)することをさし、残念ながら科学的に効果が実証された睡眠学習法は現在まで見つかっていない。それに対して「睡眠で記憶が向上する」とは覚醒中に獲得した記憶を睡眠中にしっかりと固定する現象をさす。

 睡眠と記憶の研究は1990年代後半から活発になり、2000年代に入って多数のユニークな研究が行われた。現在科学的に証明されているのは、同じ学習をして同じ時間経過後にテストをした場合、学習後にいったん睡眠をとった方が起き続けているよりも成績が良いということである。
 例えば、朝に無関係な単語のペアを多数記憶し、8時間後の夕方に片方の単語からペア語を思い出すテストを受けるグループと、夜に記憶してからいったん眠り、8時間後の朝にテストを受けるグループでは、後者の方が成績は良い。

睡眠中に脳が復習していた

 朝に記憶したグループではテストまでの8時間の間に何度も復習できるのだから成績がよくなりそうなものだがそうではないのである。実験動物の脳で学習後の睡眠中の海馬の神経細胞を観察した研究では、覚醒中に学習しているときと同じパターンで活動しているのが観察されている。これはリプレイ現象と呼ばれ、文字通り睡眠中に記憶に関わる神経細胞が復習しているわけである。しかも、覚醒中のように他の雑念が入らないので効率が良い。
 単語や出来事の記憶はその内容を言葉で説明できるという点から陳述記憶と呼ばれる。対してピアノの指使いや平均台上でのバランス感覚など言葉で説明できない記憶は非陳述記憶と呼ばれ、その固定にも睡眠は有効であることが分かっている。

 さらに、睡眠中には大事な記憶を固定するのと同時に、必要性が低くなった記憶を消去しているらしい。実際、学習後の睡眠中に海馬や大脳皮質における神経細胞間の接合部の大きさや数を計測すると、新たに増える部分もあれば、逆に減ってしまう部分もあることが分かっている。不要になった神経連絡を消去する作業は「刈り込み」と呼ばれ、限られた脳機能を効率よく使うための方法らしい。
 話をPTSDに戻すと、強烈でネガティブな情動体験をした直後に睡眠を十分にとると、忌まわしい記憶がしっかりと長期に固定されてしまう。トラウマを経験した人が不安を抱えながら眠れぬ夜を過ごすのはとても辛いことだが、少なくとも記憶固定を弱める効果は期待できるのではないかと一部の研究者は考えているわけである。

 不安で眠れぬ夜にも意味がある。そのように考えるといささかでも気分が楽になるだろうか。

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 睡眠によって記憶がより確かなものとなることは科学的に証明されており、実生活でも経験されるところであります。しかるに睡眠不足において記憶の固定が阻害されるのはうなづけます。ただ、記憶の固定を弱めるために眠れぬ夜があるとする仮説にはちょっと疑問符が付きます。トラウマ体験のみならず、愉快な楽しいことでも、嬉しいことでも、興奮して眠れないことはよくあることで、そうした場合も記憶の固定を弱めるための反応なのかどうかは不明です。さらに言えば、人間には時としてトラウマ体験から逃避する反応も見られます。「ストレス性睡眠発作」と言うもので、これはストレスを感じた直後に、急激に睡眠状態に入ってしまうものです。何れにしても、「睡眠と記憶」は脳のアンチエイジングに関係してくるようにも思います。今後も折をみて考えて行きたい内容です。


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