アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

裁判の判決で引用された さだまさし さん の 「償い」(再掲)


 先日、ゴルフの帰りの圏央道、渋滞に遭遇し、何気なくスイッチを入れたiPod touchから さだまさし さんの懐かしい楽曲が流れて来ました。「償い」と言う、なんとなく暗い曲ではありますが、情景が浮かんで来る、さだ さん独特の詞の描写に久しぶりに心が動きました。
 実は、この曲は当ブログで取り上げたことがありましたが、恥ずかしながら、曲をYouTubeのURLで紹介したところ著作権に抵触すると当局より指摘を受け、掲載差し止めとなった経緯がありました。実はそう言うかたちで消えてしまった文章はいくらかあり、折をみて再掲載して参りたいと思っております。もちろん、YouTubeのリンクは控えます。


◇「マツコの知らない世界」で語った 山室 恵 元裁判官

 「マツコの知らない世界」と言うテレビ番組に 山室 恵 元裁判官が出演されていて、いろんな裁判(官)に関する様々なお話をされてましたが、その中で裁判の判決において さだまさし さんの「償い」と言う曲を引用したエピソードがありました。この話は2002年のことですが、私もおぼろげに憶えておりましたし、「償い」と言う曲はアルバムを持っておりますので元々、自分としては犯罪者が償うスピリットを歌った歌として高く評価しておりました。まさか、テレビ番組で元裁判官の口から出ようとは思いませんでしたが、、、。

山室恵 さん 写真
山室 恵 元裁判官

 事件は、2001年4月29日午前零時ごろ、東京都町田市の少年(当時18歳)と神奈川県相模原市の少年(当時18歳)が、東急田園都市線の車内で川崎市宮前区の銀行員、飲酒後の帰宅途中であった牧顕さん(当時43歳)と「足が当たった」などと口論になり、三軒茶屋駅のホームに降り立ち、少年2人がかりで牧顕さんを殴り、5月4日、くも膜下出血で死亡させたものです。
 裁判において、2人の少年は「深くおわびします」と口では反省する一方、酔っ払った被害者が先に絡んできた結果の過剰防衛に当たるなどと主張しました。山室恵裁判長はこれに対して「被害者に命を奪われるまでの落ち度はなかった」と弁護側主張を退け、それぞれ懲役3年以上5年以下の不定期刑とする実刑判決を言い渡しました。
 さらに、判決後、閉廷する直前のこと、反省の色が見られない少年2人に対し、山室恵裁判長は「唐突だが、さだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか?」と切り出し、うつむいたままの少年2人に、「この歌の、せめて歌詞だけでも読めば、なぜ君らの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と少年の心に訴えた、というエピソードです。


◇「償い」

 「償い」は昭和57年のアルバム「夢の轍(わだち)」の収録曲で、うっかり交通事故で男性を死なせてしまった若者が亡くなった男性の妻に7年間に渡り仕送りをする、知人の実話に基づいて、さだまさし さんが作詞作曲したものです。

夢の轍 ジャケット

 *****

償 い

作詩・作曲 さだまさし

月末になると ゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった
仲間はそんな彼をみて みんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり

僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ
たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ
配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
ブレーキが間にあわなかった 彼はその日とても疲れてた

人殺し あんたを許さないと 彼をののしった
被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら
ただ頭を床にこすりつけるだけだった
 
それから彼は人が変わった 何もかも忘れて 
働いて 働いて 償いきれるはずもないが せめてもと
毎月あの人に仕送りをしている

今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た
しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた
それは事件から数えてようやく七年目に初めて
あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り

「ありがとう あなたの優しい気持ちは 
 とてもよくわかりました
 だから どうぞ送金はやめて下さい 
 あなたの文字を見る度に
 主人を思い出して辛いのです 
 あなたの気持ちはわかるけど
 それよりどうかもう あなたご自身の
 人生をもとに戻してあげて欲しい」
 
手紙の中身はどうでもよかった それよりも
償いきれるはずもない あの人から
返事が来たのが ありがたくて ありがたくて
ありがたくて ありがたくて ありがたくて
 
神様って 思わず僕は叫んでいた
彼は許されたと思っていいのですか
来月も郵便局へ通うはずの
やさしい人を許してくれて ありがとう
 
人間って哀しいね だってみんなやさしい
それが傷つけあって かばいあって
何だかもらい泣きの涙が とまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて

 *****


さだまさし さんの償い

 今回の裁判を伝え聞いた さだ さんはサンケイスポーツの取材に対して「法律で心を裁くには限界がある。今回、実刑判決で決着がついたのではなく、心の部分の反省を促したのではないでしょうか」とコメントし、そのうえで、「この歌の若者は命がけで謝罪したんです。人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。裁判長はそのことを2人に訴えたかったのでは」と語っております。


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