アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

今シーズンは事実上の終了、浅田 真央 選手に関する記事一覧


 昨夜閉幕した第85回 全日本フィギュアスケート選手権は、男子が 宇野 昌磨 選手(19歳、写真左)の初優勝、女子は 宮原 知子 選手(18歳、写真右)の三連覇と言う結果に終わりました。

宇野と宮原 写真

 この結果を受けて、来年3-4月にフィンランド、ヘルシンキで行われる世界選手権の出場者が決まり、男女6人中4人、女子は3人ともに十代選手となりました。

【フィギュアスケート世界選手権出場予定の選手】
 男子:羽生 結弦(22歳)  女子:宮原 知子(18歳)
    宇野 昌磨(19歳)     樋口 新葉(15歳)
    田中 刑事(22歳)     三原 舞依(17歳)

 浅田 真央 選手(26歳)は14度目の全日本で自己ワーストの12位、13年ぶりに表彰台を逃し、世界選手権の代表入りにはなりませんでした。明らかな世代交代を痛感する流れでありますが、浅田 選手に関する記事が様々な視点から掲載されております。来季も現役続行を明言している彼女がどのような選手生活最後の年を過ごすのか、厳しい状況を乗り越えて最後の一花を咲かせてくれるのか、ここに、いくつかの記事を記録しておこうと思います。


◇ 真央、自己最悪12位…13年ぶり表彰台外 平昌五輪へ試練

 スポニチです。「自己最悪」、「試練」と言うタイトルで始まり、「かつてない逆風」と言う言葉で締めくくる、極めて悲観的な記事であります。

16:12:26 スポニチ記事

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 女子フリーが行われ、浅田真央(26=中京大)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなどジャンプでミスを連発し、合計174・42点で14度目の全日本で自己ワーストの12位に終わった。13年ぶりに表彰台を逃し、世界選手権(来年3~4月、フィンランド・ヘルシンキ)の代表入りはならず。最大目標の18年平昌五輪へ、厳しい状況に立たされた。宮原知子(18=関大)が214・87点で3連覇を達成し、世界選手権代表に決まった。

応援に駆けつけた姉の舞とリラックスムードで話し、気分を入れ替えてフリーを迎えた。冒頭にトリプルアクセルにアタック。SPは1回転半の失敗で、この日は「何があっても回ろう」と気合を入れていたが、回転不足の上に転倒。今季初挑戦の3-3回転も回転不足で、演技後半の3回転サルコーで転倒し、3-2-2回転は単発の1回転に。情熱的に「リチュアルダンス」を舞ったが、得点が伸びる要素はなかった。

 昨季から抱える左膝の不安により、調整が遅れたシーズン前半。トリプルアクセルを3戦続けて回避したが、全日本でようやく挑めた。「そういう状態まで来たことは満足している」と懸命に前を向いたが、結果がついてこない。一人のアスリートとして、許せない現実が目の前にはある。演技を終えると、自身の最終順位が確定する前に会場を後にした。

 今季は事実上終了し、平昌五輪に向けて厳しい状況に立たされた。世界選手権代表を逃したことで、来季のGPシリーズに2戦エントリーできるか不透明。世界ランクのポイントも稼げない。全日本12位で17年大会のシード権はなく、全日本出場のために国内大会から出直しを迫られる可能性がある。「最高のレベルをそろえることができなくて、悔いが残っている」。いつかまた、最高の難度で最高の演技を。かつてない逆風に、浅田が立ち向かう。

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◇ 浅田真央【一問一答】「チャレンジできたことはうれしく思う」

 デイリー、浅田 選手へのインタビューの一問一答を紹介し、三回転半(トリプル・アクセル)にチャレンジできたことの喜びと来季に向けた前向きな言葉を客観的に拾った記事です。

16:12:26 デイリー記事02

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 女子フリーが行われ、SP8位からの巻き返しを狙う浅田真央(中京大)は冒頭でトリプルアクセルに挑み転倒した。その後の3回転ジャンプでも転倒が出て、フリー114・10点、SPとの合計は174・42点で12位に終わった。自身の演技に納得がいかない様子で表情も暗めだったが、トリプルアクセルを冒頭に配置する本来の構成に挑めたことについては前向きにとらえていた。以下、一問一答の要旨。

 -3回転半の負担は大きいのか。
 「どうなんですかね…。この試合では取りあえず自分の最高のレベルで歩みたいと思っていたので、シーズン前半はそこまで自分の力がなくて、そのレベルですら臨むことができなかったんですけど、自分のもともとのレベルまで戻ってきたので、チャレンジできたことにはうれしく思います」

 -スピードがないようにも見えた。緊張感があったか。
 「うーん。今はちょっとよく分からないです」

 -シーズン後半は。
 「まだ終わったばかりなのでもうちょっとゆっくり考えたいと思います」

 -難しいジャンプと芸術性の両立は、どこまで進んでいるか。
 「競技なのでもちろん挑戦もしていかないといけないですし、自分の最高のレベルで臨まないといけないと思います」

 -フランス杯の後は自信喪失とも話していた。
 「GPシリーズが終わってからこの試合へ一日一日積み重ねてきたので、不安とかはなかったです」

 -後半戦はできる限り試合に出ようと思っているのか。小さい大会にも出るつもりか。
 「この結果なので、結果が出てみないと分からないです。今終わったばかりなのでここで何とも言えないです」

 -今年の全日本選手権はどうとらえているか。
 「特にはなくて、どの試合も緊張しましたし、私自身はすべて同じ気持ちで臨みました」

 -来季もまた挑戦は続けるか。
 「そうですね、はい」

 -トリプルアクセルとは、飛びたいと思うものでもあり、飛ばなければいけないと思うものでもあるのか。
 「選手である以上は現状維持ではなく、自分ができる最高のレベルで臨まないといけないと思いますし、この調子まで戻ってきて試合でチャレンジできたことは私自身、満足しています」

 -終わった後の表情が暗かったように見えた。
 「自分自身の演技に納得していないというのもありますし、たくさんの声援がすごくパワーになったんですけど、パワーに変えて演技として恩返しできなかったことに悔しい気持ちです」

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◇ 【岡崎真の目】浅田真央 平昌五輪まだ間に合う 年齢的な衰えではない

 またもスポニチですが別の視点から、浅田 選手の演技に対して、技術的、体力的な部分についての分析を紹介し、来季に向けて肯定的な記事となっております。

16:12:26 スポニチ記事02

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 SPでは高く跳ぼうとして回転動作が緩慢になってしまった浅田のトリプルアクセルだが、この日は回転動作に意識がいき、踏み切りで伸び上がる力が不足した。結果的に左右のバランスを崩し、滞空時間が足りなくなった。

 故障の影響もあるのだろうが、気になるのは全体的にシャープさを欠いているところだ。ジャンプやスピンの回転が遅く見えるのは、筋肉や神経の反応速度が遅くなっているから。ただし、これは年齢的な衰えではないと思う。なぜなら、ステップでは一転してシャープな動きを見せているからだ。直前の6分間練習もそうだが、練習の中でスピーディーに動く内容が足りないのかも知れない。得点、順位ともに浅田にとっては最悪かもしれないが、来季の五輪を考えると間に合う可能性は十分ある。5項目の演技点では宮原に次ぐ得点をマークしており、存在感はまだまだ一線級だからだ。

 SPでは圧巻の演技だった宮原だが、ジャンプに細かいミスがあったように、フリーはさすがに緊張感があった。それでも140点に近く、得点の下限は高まっている印象だ。こういう「勝って当然」の試合を何度も経験することで、さらに女王の貫禄がついてくると思う。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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◇ 浅田真央、転倒でフリーも伸ばせず12位…04年からの連続表彰台途切れる

 報知です。ショートプログラムと同様にフリーでも三回転半(トリプル・アクセル)ジャンプを組み込んだことについて「チャレンジできたことを嬉しく思う」との本人のコメントを紹介して、かなり前向きな記事となっております。

16:12:25 報知記事

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 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位の浅田真央(26)=中京大=は114・10点、合計174・42点で大会ワーストの12位に終わった。14年の休養をはさみ、2004年から続けてきた連続表彰台は途切れた。

 SPに続いて挑んだ3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は転倒したが、今季初めて連続3回転ジャンプに臨み「この試合は自分の最高のレベルでやりたくて。チャレンジしたことに関してはうれしく思うけど、2つそろえられなかったことは悔しい」。

 トリプルアクセルに挑み続ける理由については「やはり競技者として、選手である以上は現状維持ではなく、自分が出来る最高のレベルで臨まなきゃいけない」と口にした。

 平昌五輪イヤーとなる来季も続けるかという質問に「そうですね。はい」とはっきりと答えた。

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◇ 浅田真央やめない!即答 3ヶ月残し今季終了でも

 日刊スポーツ、トリプル・アクセルに加えて、3回転-3回転の連続ジャンプなど、怪我や不調のため、今季ここまでできなかった技に挑めたこと自体に、 「ここまで戻してこられたのはうれしい」と言う本人の喜びの声を紹介し、今回の大会を「大きな前進」とする記事です。ただ、最後に平昌五輪への出場に関しては必ずしも楽観視はできない現状も紹介しております。

16:12:26 日刊

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 浅田真央(26=中京大)が来季の現役続行を宣言した。SP8位で臨んだフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦したが転倒。ミスも重なり114・10点、合計174・42点で自己ワーストの12位に終わった。今大会の表彰台を逃すのはソチ五輪後に休養した14~15年シーズンを除き、03年以来。競技終了後に発表された世界選手権の女子代表入りは逃した。今季残りの試合予定は白紙だが、集大成と捉える18年平昌五輪を目指し、来季も現役を続けると明かした。

 浅田が思い描く「最高の演技」はできなかった。「残念」の気持ちと同時に湧いてくるのは「ここまで戻してこられたのはうれしい」という喜び。トリプルアクセル、3回転-3回転の連続ジャンプ。不調のため、今季ここまでできなかった技に挑めたこと自体が大きな前進だった。10度目の世界選手権を含む、今季終盤の大会切符は何もつかめなかった。今季残りの予定は白紙。それでも、来季もやるかとの報道陣の問いに、即座に「そうですね。はい」と答えた。浅田はまだ滑り続ける。

 前日のSPで回り損ねた冒頭のトリプルアクセル。「ゆがんでも、何があっても回ろう」と勇気を出して跳び上がったが、転倒した。この日の練習では4本試し1度成功。失敗するリスクは高いまま。それでも「競技者として、現状維持ではなくて、最高レベルのものを目指したい」。意志を貫いた。

 出場30選手中最年長の26歳。12歳で初出場した02年から数え今回で出場14度目を誇る。「天才少女」と呼ばれ、元気いっぱい軽やかに跳んでいた10代の頃とは違う。20代後半に入り、浅田は体の衰えと向き合う。練習は、体力や体の故障の影響で量が積めない。その分、いろいろ試し「1回の密度は濃い」と胸をはる。無心で臨んでいた海外遠征も、今は時差が体にこたえる。試合から逆算し、機内で睡眠時間をコントロールしている。

 それでも氷上に居続ける理由は「好きで戻ってきたから」。今季落ち込む度に、言い聞かせるように何度も繰り返してきた。今大会は今季初めて練習を積んで臨んだ。「不安はなかった」。自信を取り戻し、求めるものが見えてきたところで、辞めるわけにはいかない。

 ただ、目標とする平昌五輪へは厳しい道のりが待つ。来季、国際主要大会で結果を残せなければ、1年後の全日本で優勝することが求められる。また、ジュニアからシニアに上がる選手も多く、本田ら強力なライバルたちに勝たねばならない。まずは、フィギュア人生で初めて訪れた白紙の数カ月をどう過ごすのか。滑り続けることを決めた浅田の挑戦がここから始まる。【高場泉穂】

 ◆浅田の平昌五輪への道 14年ソチ五輪は全日本選手権優勝者や全日本2、3位の選手とGPファイナルの日本人表彰台最上位者などから代表が選出された。平昌五輪も前回と同様の選考方法ならば、まずは来年のGPシリーズに出場し、ポイント上位6人に入り、GPファイナルに出場することが必要になる。現時点で国際大会の成績が振るわない浅田は、来年のGPシリーズの出場が確約されておらず、その場合、残された道は年末の全日本選手権で優勝すること。平昌五輪の選考方法は来年夏に決まる予定。日本の出場枠は来年3月の世界選手権で決まる。

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◇ 真央「選手である以上、挑戦が必要」 競技者として貫くプライド

 スポーツナビ、浅田 選手の強いメンタル面に触れた記事がありましたので、こちらもご紹介します。まだまだ高い技術を維持しているものの、トリプル・アクセルに対する強い思い入れを貫いているとの解説です。

16:12:26 スポーツナビ記事

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トリプルアクセルは2本ともミス

 浅田真央(中京大)にとって14回目となる全日本選手権は、過去最低の12位に終わった。合計得点は174.42点。優勝した宮原知子(関西大)には、実に40点もの差をつけられ、世界選手権の出場も逃した。

「この全日本では自分の滑りや、目標としていたことを全部やりたかったんですけど、それができなくて残念です」

 ショートプログラム(SP)後には、8位スタートながら笑顔も見せていた。だが、フリースケーティング(FS)後は悔しさをかみしめつつ、何か達観しているような表情を浮かべていた。浅田は言う。

「まだ終わったばかりなので、次という気持ちにはなれないんですけど、今回は自分が今までやってきた最高のレベルで臨みたかったので、その状態にまで戻せたことは良かったと思います」

 その言葉どおり、この全日本ではSP、FS共に自身の代名詞であるトリプルアクセルに挑んだ。同時にプログラムの難易度も上げており、それをこなせる状態にまで調子が戻っていたことを裏付ける。トリプルアクセルは2本とも失敗し、その他のジャンプにもミスがあったものの、演技構成点は宮原に次ぐ2位。地力はしっかりと見せた。

 ジャンプさえ跳べれば点数はおのずと上がってくるのだが、今季はそれがうまくいかない。左ひざ負傷の影響もあるのか、スピード、高さ共にこれまでのシーズンと比べて劣っているように見える。

高得点なだけに失敗すると……

 休養明けから復帰2年目のグランプリ(GP)シリーズは、スケートアメリカで6位、フランス杯で9位と不本意な順位に甘んじた。ジャンプは跳ぶのが精いっぱい。フランス杯では演技後に、「すべてが失われた。スケーティングもジャンプも、全部がしっくり来ていない」と、涙に暮れた。

 それを考えれば、全日本までの1カ月ちょっとの間で、トリプルアクセルをプログラムに組み込む状態にまで調子を取り戻すことができたのは、彼女のたゆまぬ努力に他ならない。満足いく練習を積み重ねてきたようで、その手応えもあったのだろう。大会前日には「今季の中では最も調子が良い」と、口調も滑らかだった。SP当日の公式練習では、トリプルアクセルを成功させ、復活への機運は高まっていた。

 しかし、練習と本番は違う。緊張感が高まる中では、まだ跳べる状態ではなかった。SPはシングルアクセルになり、FSでは両足着氷から転倒した。トリプルアクセルはリスクの高い大技だ。跳べれば高得点(基礎点は8.5点)が付き、勢いにも乗れるが、失敗すれば点数にも体力にも影響する。

 女子のSPではダブルアクセル以上を跳ばなければいけないため、シングルでは0点になる。浅田はSPでジャンプ1つ分の点数を失ってしまった。FSでも回転不足と転倒により、GOE(出来栄え点)でマイナス評価を受け、1.80点しか得られなかった。全神経を集中させなければ跳べない大技。それに失敗すると、その後の演技に影響が出るのは当然とも言える。

 事実、浅田がFSで跳んだ他の6つのジャンプで加点が付いたのは、3回転ルッツと3回転ループの2つだけ。あとの4つは回転不足を取られたり、転倒したりとミスが出た。そうした中でも、スピンやステップでレベル4を取るのはさすがだが、それだけにジャンプの失敗が悔やまれる。

 多くの選手が、トリプルアクセルをプログラムに組み込めないのも、習得していないこともあるが、こうしたリスクを回避する目的もある。勝負が懸かる以上、確実に点数を取りにいくことが求められる。しかし、浅田はあえてそのリスクを冒す。それは競技者としての彼女のプライドでもある。

「選手であるからには、現状維持ではなく、自分ができる最高のレベルで臨まなければいけないし、常に挑戦をしていく必要があると思っています」

 トリプルアクセルについての考えを聞かれると、浅田はそう答えた。もちろん今季のGPシリーズのように、コンディションが悪いときに回避する柔軟さは持っている。それでも跳べる状態のときは、たとえ勝負が懸かっていても、積極的に挑んでいくのが浅田という選手のスタイルなのだ。だからこそ多くの選手が彼女に憧れ、ファンの支持も得られる。

 以前、浅田を指導する佐藤信夫コーチはこう言っていた。
「トリプルアクセルは彼女にとっての“夢”なんです。それを誰が取りあげられるのでしょうか。僕にはできない」

 浅田が今大会に臨むにあたり、佐藤コーチは「自分の思い通りにやりなさい」と伝えたという。そして浅田はトリプルアクセルに挑み、失敗した。しかし、浅田に後悔はない。SP後には「トリプルアクセルがない状態で終えたときよりも、挑戦できた今回の方が気持ちよかった」とさえ言ったぐらいだ。

演技全体をまとめる方法はあるが

 3連覇を飾った宮原を筆頭に、今大会の表彰台を飾った3選手はすべて10代。伸び盛りの若手に対して、26歳の浅田は岐路を迎えている。12位に終わったことで、シーズン後半に行われる国際大会の出場は逃した。浅田自身も今後の試合については「終わったばかりなので、もう少しゆっくり考えたい」と話している。現役続行は明言しているが、後半戦のスケジュールは未定だ。

 2018年の2月に行われる平昌五輪を考えれば、小さな大会に出場して、試合勘を養っておく必要はあるかもしれない。その一方でケガを完治させ、来季の準備をいち早く進める選択肢もある。いずれにせよ、日本代表からの落選をポジティブに受け止め、時間を有効に使っていくべきだろう。

 浅田自身も「選手としてやるからには五輪を目指したい」と目標に掲げており、来季はそれに向けた戦いとなる。出場権を得るためには、各大会で確実に結果を残していくしかない。果たしてどうするのか。

 演技構成点はきちんと取れているだけに、アクセルをトリプルからダブルにして、全体をまとめる方法はある。そうすれば点数自体ももう少し上がるかもしれない。だが、彼女はきっとそれをよしとはしないだろう。むしろトリプルアクセルを決めるためにはどうすべきかを考えるはずだ。

 競技者としてのプライドはあくまで貫き通す。それが浅田真央という選手なのだから。

(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)

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◇ 雑 感

 フリー当日である昨日の朝、野球評論家の 張本 勲 氏がTBSの「サンデーモーニング」で、ショート・プログラムで8位発進となった浅田 選手について、「やっぱりどうでしょう、厳しいけどスポーツ選手の宿命だよね。力がなくなったら。若い子が出てきているからね」とコメントしていました。最近話題の、口の悪い年配の厳しい発言ともとれますが、言っていることは至極まともな正しい意見だと思います。
 浅田 選手、膝の故障で思うように練習ができず、体にキレがない、との記事が散見されますが、アスリートのにとって、古傷があったり、運動神経の低下が新たな怪我につながり、故障の回復が遅いのも十分に年齢的要素であります。故障により練習が不足すれば体の動きは悪化し、スタミナも低下します。そうしたかたちで衰えつつあるベテランに対して、容赦なく、無傷で元気な若者が勝ちをもぎ取って行くのはあらゆるスポーツに共通して起こる現象でしょう。
 ネットで見つけた記事は、悲観的な観測から、まだ大丈夫とする意見、彼女を讃える内容まで、様々でありましたが、共通して報じていることは、浅田 選手は自分の競技人生をまだ諦めてはいないと言うことであって、本人は来年のオリンピック出場の可能性がゼロとは思っていないことであります。もう一度、故障を治して、体を作って、心を奮い立たせる決意でいるのです。
 気持ちが切れていないことがアスリートとして最も大切なことです。浅田 選手が現役を続けるつもりでいる以上、「スポーツ選手の宿命」として論ずるのはもう少し先でも良いと思う次第、少なくとも復活するための彼女の努力に、応援する声、称賛する心、そして期待する気持ちは少なくありませんが、異論を唱える人は皆無でしょう。もう一度、メダルを手にした浅田 選手の笑顔を見たいものです。

浅田 メダル 写真


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