アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

加熱梅干しの優れたアンチエイジング効果


 梅干しがダイエットに効く、整腸作用がある、糖代謝を助ける、解毒作用、等々、梅干しの健康食品としての有用性が昔から言われていて、先日、5月10日放送の日テレ「解決!ナイナイアンサー」でご紹介され、改めてその認知度が上がったところであります。多くのサイトで紹介されている梅干しの効果を、当ブログでも一度、まとめておこうと考えました。まずは梅干しの概要をご説明し、ついで梅干しに含まれる成分別にその作用をご紹介、レシピなんかにも触れてまいります。

梅干し写真


◇ 梅干しの概要

 梅干し(うめぼし)とは、ウメの果実を塩漬けした後に日干しにしたものであり、塩漬けのみで日干しを行っていないものは梅漬けと言います。

1.歴史

 梅は中国が原産であります。本来、梅干しは梅酢を作った後の副産物であり、中国では紀元前200年頃より、黒焼きにして腹痛の治癒、虫下し、解熱、腸内の消毒の効用を目的に、食用よりもむしろ漢方薬として用いられておりました。奈良時代くらいまでには日本に伝わったとされ、平安時代の村上天皇が梅干しとこんぶ茶で病を治したと伝えられております。
 戦国時代になると梅干しは保存食としてだけではなく、傷の消毒や戦場での食中毒、伝染病の予防に、陣中食として、なくてはならないものとなりました。梅干しは戦略物資の一つとなり、武将たちは梅の植林を奨励、これは現在でも梅の名所や梅干しの産地として残っています。上杉謙信は酒の肴に梅干しをよく摂っていたと言われます。
 江戸時代になると、梅干しの作り方が現在とほぼ同じであることが「本朝食鑑」(1697年)に記載されています。「熟しかけの梅を取って洗い、塩数升をまぶして二、三日漬け、梅汁ができるのを待って日にさらす。日暮れになれば元の塩汁につけ、翌朝取り出しまた日に干す。数日このようにすれば梅は乾き汁気はなくなり、皺がよって赤みを帯びるので陶磁の壷の中に保存する。生紫蘇の葉で包んだものは赤くなり珍重される。」とあります。
 近代の大戦においては、長期の保存がきき、故郷を偲ぶ味として愛され、前線の兵士は梅干しを携行糧食として好んで携行しました。日中戦争から太平洋戦争において、興亜奉公日や大詔奉戴日に食べることが推奨されました。

2.梅干しの作り方

 梅の実は6月中旬頃、赤紫蘇は6月下旬ごろ出回りますので、その時期が梅干し作りの旬となります。以下に材料と作り方を箇条書きといたします。

【材料】

 梅の実
 塩:梅の15~20%(18%以上ならカビが生えにくい)
 ホワイトリカー(または焼酎):適量
 赤紫蘇:梅の重量の15~30%
 赤紫蘇に使用する塩:赤紫蘇の10~20%

【工程1:塩漬け】

 01)黄色く完熟した梅を用意する。青梅での代用も可能だが、固めの梅干しになる。
 02)流水で梅の実を丁寧に洗う。実を傷つけないよう注意すること。
 03)たっぷりの水に梅の実を入れて、2〜8時間ほどあく抜きをする。
   ※長く漬けすぎると風味が落ちるので注意。よく黄熟した梅ならこの行程を省いてもよい。
 04)ざるにあげ、ふきんで水気を丁寧に拭く。
 05)梅の実についているへたを竹串で丁寧に取り除く。その際、梅の実を傷つけないこと。
 06)黒い斑点があるものや傷ついているものはこの時に取り除いておく。
 07)ボウルに梅の実を入れ、ホワイトリカーをふりかけてなじませる(カビ防止のため)。
 08)清潔な容器の底に塩を敷き梅の実を並べ、その上に塩をまぶし、これを交互に行う。
 09)梅と塩を全部入れ終えたら、落し蓋をして重しを乗せる。
 10)軽く封をして、ほこりなどが入らないようにしておき、暗くて涼しい場所に置く。

【工程2:紫蘇漬け】

 11)赤紫蘇から茎を取り除き、水をかえながらきれいに洗う。
 12)ざるにあげて水気を切る。
 13)赤紫蘇の葉をボウルに入れ、用意した塩の半分量を入れて混ぜ合わせる。
 14)しんなりしてきたら、両手できつく絞ってあく(黒い汁)を出す。
 15)残った塩をもう一度投入して、あくを絞り出すことを繰り返す。
 16)梅の容器の白梅酢(梅を漬け込んだ時にできる白い液体)を赤紫蘇に回しかけてほぐす。
 17)しそ漬けを絞って梅の実の上面に平らに並べ、赤梅酢(赤く染まった白梅酢)も入れる。
 18)ふたと重しをのせて、ほこりが入らないようにして、土用干しまで寝かせておく。

【工程3:土用干し】

 19)7月20日前後、晴天が続く日を選び、梅と赤紫蘇をざるにあけて3日間屋外で干す。
 20)3日目に赤梅酢を赤梅酢の入った容器ごと干しておく。
 21)土用干し後、保存容器に入れ、赤紫蘇を赤梅酢に軽く浸してから梅の上に載せて保存する。
 22)2週間ほどで食べられるが、長期間寝かせることで、まろやかな味になっていく。

※紫蘇なしの方法を白梅干しと言い、上記、【工程2:紫蘇漬け】を省いて塩漬けから土用干しを行います。

3.梅の仁

 梅干しの種の仁(中身)を俗に「天神様」と言い、この部分を好んで食べる人もいます。この俗称は菅原道真の飛梅伝説に由来します。

梅の仁

 しかし、ウメの実には元々青酸配糖体であるアミグダリンという成分が含まれており、これが胃腸などで酵素によって加水分解されると猛毒であるシアン化水素(青酸)を生成します。これは特に仁の部分に多く、多量に食べると青酸中毒に陥り、最悪の場合は死に至る可能性があります。このことから、「梅は食うとも核(さね)食うな、中に天神寝てござる」という格言も存在します。ただし、漬けることでアミグダリンはほぼ消失し、食べても人体にはほとんど影響がないとされています。


◇ クエン酸(Citric acid)

 梅干しの酸味の成分がクエン酸(Citric acid)であり、柑橘類にも含まれます。食品として様々な効能があり、日常生活のあらゆる場面で活躍してくれます。健康や美容目的として食材、ドリンクなどに使われ、洗顔、入浴剤、汚れ落としとして掃除・洗濯などにも用いられており、その汎用性の高さから注目を浴びております。

クエン酸 化学記号

1.クエン酸の疲労快復効果

 クエン酸の効果で、最も代表的な「疲労回復」は以下の3つのメカニズムによるものです。

1)乳酸分解作用

 運動後やストレスなどで蓄積されていく疲労物質である「乳酸」、これを炭酸ガスに分解して尿として排出する作用がクエン酸にあります。また、乳酸は筋肉痛の原因ともなるので、筋肉痛予防としても効果的です。

2)乳酸産生抑制作用

 生物には糖質や脂質をエネルギーとして変換する「クエン酸回路」というものがあります。ここでクエン酸が不足していると、糖質や脂質が十分エネルギーに変換されず、乳酸として蓄積します。クエン酸を十分量摂取することで乳酸の産生を抑制できるのです。

3)新陳代謝の改善

 次に述べます血液サラサラから血流改善効果は体の新陳代謝を改善します。新陳代謝の促進はそのまま疲労快復に繋がります。

2.クエン酸の血流改善効果

 血液が酸性に傾いていると「血液がドロドロ」と言う状態となり、これは動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、腎障害を引き起こす原因となります。クエン酸は体内でアルカリ性として作用し、血液の酸塩基平衡、pH値を高めて弱アルカリ性の「サラサラな血液」へと変えます。「サラサラな血液」は臓器血流、微小循環を改善し、新陳代謝の促進、集中力向上、美肌効果、冷え性の改善などに繋がります。

3.クエン酸のミネラル吸収促進(キレート作用)

 クエン酸には、ミネラルの吸収を促進する「キレート作用」と呼ばれるものあります。ミネラルは人体が健康・美容を維持するのに非常に重要とされるものであり、現代人が不足しがちとされる栄養素です。このキレート作用の効果を具体的に述べると以下の2つが代表的です。

1)アンチエイジング効果
 老化の原因は細胞の「酸化」であります。クエン酸のキレート作用により、摂取した金属ミネラルが酸化される前にこれを包み込み除去してくれるので、細胞の酸化防止、ひいては老化防止に繋がるのです。また、クエン酸には細胞を酸化する「活性酸素」を除去する作用もあります。

2)発がん予防
 上記の「活性酸素」は、遺伝子を損傷して発がんの原因になるので、これの除去はがんの予防につながります。また、「乳酸の産生抑制作用」で述べた「クエン酸回路」の不全も発がんの一因となるので、クエン酸の摂取によってクエン酸回路を健全に保つこともがん予防につながります。

4.クエン酸の尿酸排泄作用(痛風予防)

 クエン酸は血液中の尿酸を排泄させ、尿酸値を下げる効果があり、痛風を予防します。


◇ ムメフラール(Mumefural)

 ムメフラール(Mumefural)は、1999年、農林水産省食品総合研究所の 菊池 佑二 上席研究官らが発見した成分で、生梅に含まれる糖質の一種、5-ヒドロキシメチルフルフラールとクエン酸が結合して生成される物質、青梅の果汁を煮詰める梅肉エキスの製造過程で生成し、生梅や梅干しには含まれていない成分とされます。ムメフラールは、そのままの梅干しには含まれていませんが、加熱することで先述の反応が起こり、梅干し中に発現、様々なアンチエイジング効果を生み出すとされます。

ムメフラール 化学式

1.ムメフラールの血流改善効果

 クエン酸が血液をアルカリ性にすることによって血液サラサラ効果を生み出しているのに対し、ムメフラールは赤血球に弾力を持たせることで、形を柔軟に変化させ、血液の流れをより速くすることができ、酸素や栄養分を身体の隅々まで早く届けるとされます。クエン酸同様、この血流改善効果が様々な有効性を伴っております。

2.疲労回復とアンチエイジング

 血流改善効果は体内の様々な臓器において新陳代謝を促し、老廃物を除去して、疲労回復や若返りを引き起こします。


◇ バニリン(Vanillin)

 「アイスクリームのバニラでダイエット」と言う言葉を聞いたことはありませんでしょうか? 糖質や乳脂肪分が多くてカロリーを過剰に摂取してしまうアイスクリームを、現時点でダイエットやアンチエイジングとして取り上げるつもりはございませんが、確かに「バニラ・ダイエット」と言う言葉は存在します。これは、バニラ・アイスクリームの香り付けとして使用されるバニラ・ビーンズ(Vanila beans)に含まれるバニリン(Vanillin)と言う物質が体脂肪組織に働きかけ、分解の方向に向かわせることが知られております(下は上段左がアイスクリーム、右がバニラの花、下段はバニリン化学記号)。

アイスクリームとバニラの花

バニリン 化学式

 このバニリンは、摂取された後、小腸で吸収されて脂肪細胞を刺激し、脂肪が燃焼して、細胞自体が小さくなることで体重が減少させると言われます。この物質が梅干しには豊富に含まれており、しかも、同じく含有されているバニリン・グルコシド(Vanillin glucoside)は熱を加えるとバニリンに変化し、梅干し中のバニリンが過熱により20%増量することが解っております。
 バニリンの作用が脂肪燃焼でありますので、内臓脂肪、皮下脂肪などによるメタボの軽減、血中コレステロールの低下、臓器の血流、微小循環の改善を伴う、血液サラサラ効果、動脈硬化の軽減など、アンチエイジング効果は抜群であります。


◇ カテキン酸(Catechin acid)

 梅には他の植物と同様に色素の成分であるフラボノイド(Flavonoid)系梅ポリフェノール(Polyphenol)としてお茶で有名なカテキン酸(Catechin acid)が含まれており、殺菌作用、活生酸素産生抑制作用があります。

カテキン 化学式


◇ 梅リグナン(Lignan)類

 カテキンとは別に、梅には梅固有の非フラボノイド系ポリフェノールが発見されております。フェニルプロパノイド(C6-C3)化合物2つが結合した植物ポリフェノールの1種です。以下に挙げる4つが知られており、総称して梅リグナン(Lignan)類と呼ばれております。それぞれについて有効性をご紹介します。

1.シリンガレシノール(Syringaresinol)

 胃十二指腸潰瘍、慢性萎縮性胃炎、胃がんの主要因であるヘリコバクターピロリ菌の特徴は、運動能力があることで、胃の中を泳いで胃粘膜に感染します。反対に運動能力がなければ感染しません。梅リグナンの一種シリンガレシノール(Syringaresinol)は、活発だったヘリコバクターピロリ菌の動きをぴたりと抑えつけ、死滅させる機能を持っています。

シリンガレシノール化学式

2.ピノレジノール(Pinoresino)

 活性酸素は癌や生活習慣病を引き起こす原因といわれていますが、梅干しに含まれる梅リグナン、ピノレジノール(Pinoresino)には酸化反応を抑制する作用があり、細胞や組織が酸化するのを防ぎます。

ピノレジノール化学式

3.エポキシリオニレシノール(Epoxylioniresinol)

 新型インフルエンザと同じH1N1型のインフルエンザウイルスを感染させたイヌ由来の培養細胞に、梅干しから抽出した成分を加える実験を繰り返し行った結果、約7時間後にウイルスの増殖が約90%抑制されました。世界ではじめて発見したその有効成分はエポキシリオニレシノール(Epoxylioniresinol)と命名されました。

エポキシリオニレシノール化学式

4.リオニレシノール(Lyoniresinol)

 リオニレシノール(Lyoniresinol)と言う梅リグナンも知られており、上述ピノレジノールと同様、酸化反応を抑制する作用から細胞や組織が酸化するのを防ぎます。

リオニレシノール化学式


◇ 加熱梅干しのレシピ

 ご紹介してまいりました通り、梅干しには熱を加えることで発生するムメフラールや、含有量が増加するバニリンがありますので、加熱した梅干しがアンチエイジング効果が高いと考えられます。また、加熱して梅干し内に出現、あるいは増加した物質は冷えてもその含有に変わりはないとされます。そのため、まとめて加熱して冷蔵庫保存で食べても良いとされます。ここでは、単純なレシピをいくつか紹介いたします。

1.単純加熱法

 単純に梅干しを温める方法です。

1)皿に乗せて電子レンジ 500W、30〜50秒
2)アルミホイル包みでオーブン・トースター10〜20分
3)フライパンや焼き網で転がしながら焼く

焼き梅干し写真

2.焼き梅干しとなめこのとろっとあんかけ揚げ出し豆腐

 揚げ出し豆腐、タレ付きになめこと焼き梅干しを和えたものです。なめこを加えることであんかけ風にとろみが加わります。

揚げ出し豆腐と焼き梅干し

3.焼き梅干し入り豚生姜焼き

 梅干しの爽やかさと生姜の風味がベストマッチとされます。普通に生姜焼きを作って、焼き梅干しをほぐして加えるだけです。

梅干し入り生姜焼き

4.梅干し入り紫蘇焼酎(鍛高譚)お湯割り

 梅干しにはやはり紫蘇の香りがぴったりとマッチします。紫蘇で作った焼酎に鍛高譚(たんたかたん)と言うのがあり、これをお湯で割って梅干しを入れてみます。お湯で温ったまりますので、電子レンジ等での加熱は不要と思われます。

タンタカタンで梅焼酎お湯割


関連記事
スポンサーサイト