アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

現代医療の歪み 医原性被曝の実際


 現代の医療について否定的な見解を述べる方が現れてきて、もしかしたら、その先駆的な人物は慶応大学医学部放射線科の 近藤 誠 博士 かも知れません。そしてまた、そうした流れに抵抗する著書も見られます。

医療否定とその否定本2冊

 こうした現代医療を否定する考え方について、現実に臨床医であり、しかも、最も否定の対象となるがん治療に携わる者として、極めて慎重な言動が求められると自負しております。場合によっては、自らがこれまで行って来た診療を否定せざるを得ないこともありますし、今現在、行っていることについて方向転換を余儀なくされることもあるでしょう。一緒に仕事をしている同僚に対して、その診療内容を否定することも求められるかも知れません。ここでは、コンピューター断層写真(Computed Tomography, 以下CT)その他による医原性被曝の弊害を取り上げます。


◇ ある病院、医療ビジネスのためのCT?

 これまで同様、臨床の現場について、場所と時期は特定いたしませんし、フィクションも含まれることを申し上げておきます。ある病院で、入れたばかりのCTをやたらと使いたがっておりました。当然と言えば当然で、購入費用が何千万ですから、早く元を取りたいところでしょう。

CTの写真

 実は私も、別の機会にCTの撮影を受けたことはありますが、確かその時の窓口での支払いが2万弱であったと記憶しています。外来再診料を差し引くとCTだけで1万数千円の費用であり、3割自己負担で計算すると、CT検査1回で病院に入る保険診療は4〜5万円と言うところでしょうか? デジタル化で、フィルムに焼きつけることはないので、出費は電気代くらいで、4〜5万円は丸々病院の収益になります。ウン千万の機械であろうとも、「チリも積もれば…」で1000 〜 2000回も撮影すれば、元を取れると言うところでしょうか。

 1回のCT撮影で病院の収益は4〜5万円くらい?

 さて、先述の病院に話を戻して、、、。とにかくCTを取りまくります。食道癌、胃がん、大腸がん、肝臓がん、患者は治療と検査・診断と、どちらか分からないまま、ただ従うだけで、半年間に10数回の胸腹部CTを撮られたりしていました。


◇ 自然および人工的放射線被曝と国および世界の基準

 医原性放射線被曝をご説明する前に、日常生活における自然および人工的放射線被曝とそれに伴う国および世界の基準を調べました。今後のすべての単位はSv(シーベルト)で示します。
 当然のごとく日常生活において我々は僅かばかりでありますが、放射線を浴びております。この自然被曝が最も強いところはブラジルのガラバリと言うところで、年間に10 mSv(ミリシーベルト)に及ぶとのことでした。世界の平均が2.4 mSvで日本は1.4 mSvの被曝線量とのことです。
 自然の放射線と異なり、原子力発電所の技術者やレントゲン技師のように、放射線に従事する者は人工的な放射線に暴露されております。これに対しては50 mSvを年間の被曝線量の限度と基準を設けており、5年間では100 mSvが限度とされます。また、この100 mSvと言う値は、原発事故のような事態で、放射線従事者が1回の緊急作業で許容される被曝線量とされております。ただし、福島第1原発に限り、この1回の緊急作業における被曝線量は250 mSvまで引き上げられております。

自然および人工的被曝線量と世界基準


◇ 放射線検査による医原性被曝線量

 放射線検査による医原性の被曝線量を表にしました。あくまでもこれらの数字は目安であって、病院や機械によって幅があります。CTは全例、単純+造影での被曝線量となっておりますが、ダイナミックCTであったり、造影早期と後期と二相での撮影では被曝線量は増加します。また、従来のヘリカルCTに比べて現代普及しつつあるマルチスライスCTは、一般的に被曝線量が多いとされております。その他、連続撮影、例えば胸腹部や腹部骨盤のような場合は、胸部と腹部、腹部と骨盤部と分けて撮影するよりも被曝線量は少ないとされます。

医原性放射線被曝 表

 医者になって四半世紀を超えておりますが、これまでX線検査での被曝を勉強したことはなく、恥ずかしくも、少し驚きがあります。


◇ 放射線被曝の人体への影響

 最後に放射線の人体への影響をまとめました。表ん被曝線量の数字はしきい値と言って、その値以上になると障害が発生する危険性がある、そういう値であります。現在までのところ100 mSv以下での人体への影響は確認されていないとのことです。

放射線被曝線量別の人体への障害 表


◇ おわりに

 ある患者に病気、病態があって、それに対する現代医療が完備されていますが、病気、病態に対する治療や検査に、医療ビジネスの観念が加わると、そこには患者自身は不在となってしまいます。下手すると、患者にとっては大きなデメリットにも繋がり兼ねない、そんな、本末転倒な医療が現実にあります。医原性被曝はまさに現代医療の歪みの一つであります。

 「身近な病院でやたらとCTを撮る病院がありましたらご用心!」、と言うことですね。


関連記事
スポンサーサイト