アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

【代替・統合療法】ヤクルト ガゼイ菌シロタ株 の免疫賦活作用!?、胃癌肝転移が消えた1例


◇ はじめに

 昨年7月、「代替・統合療法 日本がんコンベンション」なるものに参加しましたが、参加者の真剣な眼差し、癌治療に対する切実な気持ちに触れ、心を動かされました。ほとんど現代医療のみを行っている私ですが、目の前の末期癌の患者が死にゆくのを数え切れないほど見てきて、また数は少ないですが、再発の可能性が極めて高い、あるいははっきり癌の遺残がある人が完治したり長生きする症例にも出会います。こうした時、いずれの場合でも現代医学の限界、保険診療の外側に必ず何か癌と対峙するものがあると思う次第です。

代替え医療コンベンション20のポスター

 本ブログには「医・食品・アンチエイジ」のカテゴリを作っております。その中で、【代替・統合療法】と題して、この現代医学として認可はされていないものの、癌に対して有効と思われるものを取り上げて参りたいと存じます。まず最初、以前もとりあげたヤクルトの自験例を再掲させていただきます。

 ある40代の患者が進行胃癌に多発性肝転移を伴っており、私は自らの治療でこの肝転移が消失したのを経験いたしました。胃癌の肝転移は極めて予後不良であり、「初回診断から平均生存期間は?」、などと言う言い方をしたりもします。現在、大腸癌に対する科学療法の進歩は目覚ましく、大腸癌からの肝肺転移巣が、FOLFOXやFOLFIRI、それらに分子標的薬(アバスチンなど)を被せて治療した結果、腫瘍の縮小や消失と言ったことはよく聞かれます。しかし、胃癌の場合は違います。極めて治療に難渋することは今も昔も同じです。

 大腸癌と異なり胃癌の肝転移は極めて予後不良


◇ 46歳男性 噴門部胃癌 多発性肝転移 症例

1.主訴・術前診断

 20年以上前の話です。食道のつかえ感、食事摂取困難で来院した46歳男性、精査の結果、多発性肝転移を伴う噴門部胃癌(低分化腺癌)でありました。

胃癌肝転移症例

2.治療方針

 食事摂取が困難であること、体力的には十分予備力があることを考慮して、手術を先行することと致しました。胃全摘術を施行し、さらにリンパ節を2群まで切除(郭清)してターゲットを肝転移巣だけとして、術後経過は至って良好でありました。術後2週間目より化学療法を開始しました。

3.術後化学療法

 術後化学療法の説明を行いましたが、以前、当ブログで触れました「がんの告知について」はそれをしない時代です。病状の説明として、胃の潰瘍性病変の一部に悪性が疑われ、肝に影があるのでそれに対する治療として、メトトレキセート(MTX)—ファイブエフユー(5FU)交代療法(ロイコボリン レスキュー含む)を選択し、治療薬の名称は伏せて点滴のタイミングやスケジュールを説明しました。またついでに、免疫力を高める食品としてヤクルトを紹介しました。

 胃癌多発性肝転移症例に対して
 ・胃全摘術 D2郭清
 ・MTX-5FU交代療法
 ・ヤクルト


4.経過

 患者は、自分より20近く若い私の話を全く素直に聞いてくれて、MTX-5FU交代療法は順調に施行されました。ヤクルトは1日に5、6本も飲んでいたようです。

5.肝転移巣が消失!?

 手術前と化学療法 MTX-5FU交代療法開始3ヶ月後のMRIを供覧します。明らかに肝転移巣は消滅しました。

胃癌の肝転移が消失 MRI

 私は、当時、心から驚きましたし、20年経った今でも不思議に思っております。上述の如く、胃癌の肝転移が消えるなんてことはとてつもない希有な出来事であります。当然の如く、私はあちこちの学会で報告しました。もちろん題名は以下の通りですが、聴衆は狐につままれたような表情でした。

 「MTX-5FU交代療法で胃癌多発性肝転移が消失した1例」


◇ 胃癌の肝転移

 まず、「胃癌の肝転移は極めて予後不良」と申しましたが、どれくらい予後不良なのか?、1990年代当時の日本消化器外科学会誌に論文を見つけましたので供覧します。

胃癌肝転移の成績 論文

胃癌肝転移成績グラフ 図

 グラフを見ますと、多発性に肝転移があったH2、H3症例は胃切除ができた場合でも6ヶ月生存が50%程度であり、胃切除不能例ではほとんどの症例が半年以内に死亡しております。


◇ MTX-5FU交代療法

 MTX-5FU交代療法の有効性に少し触れます。MTX-5FU交代療法と5FU単独投与を比較した多施設共同の第III相試験(第3段階目の治療研究)の論文がありました。1989年、私が上述の患者の治療にあたった4,5年前のものです。

MTX-5FU交代療法 論文

 *****

【目的】

 胃癌に対するMTX+5-FU対5-FU単独の第III相試験

【研究デザイン】

 ランダム化比較試験、第III相試験、
 進行・再発胃癌に対するMTX・5-FU交代療法群 (MF群) と5-FU単独群 (F群) とのRCT

【セッティング】

 多施設共同

【対象者】

 青年・中高年・老人、進行胃癌
 登録症例133例、MF:70、F:63
 適格例 119例 (61/58)、完全例 100例 (56/53)
 統計学的考察なし

【エンドポイント(アウトカム)】

 主 要:奏効率
 副 次:有害事象、生存期間

【主な結果】

 薬剤投与:MF;MTX 100mg/m2 + 1時間後5-FU 600mg 15分静注、
       F ;5FU 600mg/m2
 奏効率 :PRはMF 10 例(17.9%)でF 1例 (1.9%)に対し有意に多かった(P<0.01)
 有害事象:MFで食欲不振、吐気、下痢、口内炎、白血球減少、GPT上昇が多かった
 生存期間:MF 7.9M、F 7.3Mで有意差なし

【結論】

 MFは胃癌の化学療法として有用である

 *****


 確かに、本論文によりますとMTX-5FU交代療法は奏効率が5FU単独投与よりも高い結果となっておりますが、副作用も強く、生存期間に優位性は見られませんでした。そして、20年経った現在、MTX-5FU交代療法はもはや、積極的に胃癌に対して用いられるプロトコールにはなっておりません。今となっては、MTX-5FU交代療法が多発性肝転移を伴う胃癌に対して効果が高いと思っている医学者はいないと思います。行われている施設はありません。実は胃癌に対する適応も外れております。ようするに無効と言うことです。それでは、あの肝転移消失はなんだったのでしょうか?

 現代においてはMTX-5FU交代療法は過去の治療法
 あの肝転移消失はなんだったのだろうか?



◇ ヤクルト ガゼイ菌シロタ株 の免疫力増強効果

 私は、あの胃癌からの肝転移巣が消滅したのはMTX-5FU交代療法が奏功したのではなく、ヤクルトに含まれるガゼイ菌シロタ株による免疫力増強効果によるものだったと考えております。ヤクルトは、30年も前に進行膀胱癌に罹患したヤクルトおばさんが身近にあるヤクルトを飲み続けて5年の無再発生存を得たことから、豊島病院泌尿器科の 故 浅野 美智雄 博士らの研究で、ヤクルトに含まれるガゼイ菌シロタ株の免疫力増強作用が証明されております(下図)。では、それがどういうメカニズムか?までは研究がされておりません。

ヤクルトのぼうこう癌再発予防の図

シロタ株の免疫力賦活作用図


◇ おわりに

 ヤクルト本社はこの乳酸菌飲料を医薬品として販売する予定は無さそうで、それは会社経営としてその方が有利だからなのかも知れません。こう言った発酵食品が免疫賦活作用を持つ可能性は大いにあると思われます。これも立派な癌に対する代替療法であると考える次第です。

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2015.02.18 12:13 タカマハラナヤサ #- URL[EDIT] 返信

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