アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

シャーマニズム チャネリングとは異なる、民族、宗教に基づく確かな信仰

 霊能者にお会いする機会を得て、久しぶりに、少しそちらの分野の予備知識をまとめてみたいと思いました。「そちらの」と申したのは、スピリチュアルの中でも、「霊、神、死者、宇宙人、未来人などとの交信(コミュニケーション)」を行う能力についてであり、古くからの民俗学者や人類学者ならば「シャーマニズム」という用語で分類されてきたものです。また、「久しぶりに」と申したのは、6月に「チャネリング Channeling(= 交信)」の概念をご紹介し(6月23日)、続いて以下の記事を掲載しました。

 「シルバーバーチ Silver Birch の霊訓」(6月23日)
 「ホワイト・イーグル White Eagle の霊示」(6月25日)
 「バシャール BASHAR からのメッセージ」(6月29日)


 さらに続けて「冥王星のオコツト:半田 広宣(ヌース理論)」の勉強をしようとネットのみならず本まで入手したのですが(下図)、だいぶ現実離れした世界なので、力尽きておりました。

おごつこの本と半田広宣氏

 さて、上述の如く、「シャーマニズム(Shamanism)」と言うと、古くからの民俗学者や人類学者が用いた民俗の習慣や宗教現象に当るスピリチュアルな言葉であり、アセンションには該当しないと思います。一方、「チャネリング (channeling, channelling)」 となると、1980年代のニューエイジ思想が起こって以来、米国で盛んに使われるようになった新しい用語であります。私は、昨今のチャネラーの急激な増加や、ヘミシンクその他の瞑想を用いたチャネリング・エクササイズのブームなどから、この「チャネリング」と言う現象をアセンションの1つの形態と考えており、カテゴリも「アセンション関連」とさせていただいております。
 しかしながら、その内容を客観的に評価いたしますと、「チャネリング」と「シャーマニズム」はほぼ同等な現象のように思えます。同じ現象が別々の言い方で呼称されることは良くありますが、古くからあった「シャーマニズム」が、人類にアセンションが訪れるにあたり、より多くの人間に一般化されたのが「チャネリング」と言えるかも知れません。
 本ブログにおきましては「シャーマニズム」を「スピリチュアル一般」として扱い、「チャネリング」は「アセンション関連」のカテゴリといたします。


◇ シャーマニズムの定義

 シャーマニズムとは、超自然的存在(霊、神霊、精霊、死霊など)と直接に接触、交流し、託宣、予言、病気の治療を行う宗教的職能者であるシャーマン(shaman)、日本では祈祷師、巫師(ふし)、巫覡(ふげき)、巫(ふ;女性)、巫女(ふじょ;女性)、神子(みこ;女性)、覡(げき,男性)と呼ばれる人物を中心とした信仰のことと定義されます。シャーマニズムという用語で、上記の現象自体に加えて、その現象に基づく思想を呼ぶこともあり、広義には地域を問わず同様の宗教、現象、思想を総合してシャーマニズムと呼びます。


◇ シャーマンの交信の形態

 シャーマンが神や霊魂と接触、交流するのは、いずれもトランス状態、すなわち通常とは異なった意識状態(変性意識状態)に入ってとされますが、その形態には、「憑依(ひょうい、possession)」と「脱魂(だつこん、ecstasy)」の2種類が考えられておりますが、地域、研究者によりそのどちらかであるかは不定であります。日本では憑依型が多いと言われております。

1.憑依(ひょうい、憑霊、possession)

 霊などが乗り移ること、憑(つ)くことです。憑霊、神降ろし、神懸り、神宿り、憑き物とも言います。外在する神や霊魂がシャーマンの身体に入り込み、シャーマンの口を借りてメッセージを伝えるなど、行動を支配する状態とされます。憑依されたシャーマンは、その間のことを正気に返った時にまるで覚えていない場合が少なくない、とされます。

2.脱魂(だつこん、ecstasy)

 シャーマンの霊魂が肉体から脱け出て、霊界や天界で神や霊魂と接触、交流するというものです。外見上は、意識水準が低下して主体的な意志による行動の自由を失い、忘我状態となるか、苦悶、歓喜、憂愁などの気分を伴う恍惚状態に見えます。憑依とは異なり、脱魂したシャーマンは、その間、超自然的存在と交流していて、後にその事情を報告する場合が多いです。

【シャーマンの交信における3つの要素】
 ・トランス状態(変性意識状態)
 ・憑依(ひょうい、憑霊、possession)
 ・脱魂(だつこん、ecstasy)


憑依と脱魂のイメージ
憑依(左)と脱魂(右)のイメージ


◇ シャーマンの分類

 ジェームズ・フレイザーは、シャーマンを霊媒(medium)、予言者(prophet)、見者(seer)、呪師(sorcerer)と言う名称で分類し、佐々木 宏幹 は、上述の憑依、脱魂の要素を加えて以下の如く5つに分類しています。

1.脱魂型

 霊魂が身体を離脱して霊界に赴き、諸精霊を使役してもろもろの役割を果たす、広義の精霊統御者型の一種。狩猟・採集社会、南北アメリカ先住民社会に多い。男性が多い。

2.精霊統御者型

 補助霊を駆使してもろもろの役割を果たす。

3.霊媒型・憑霊型

 シャーマンが神霊、精霊を自らの身体に憑依させ、人格変換が行われ、シャーマンは神霊自身として一人称で語る型。旧世界の農耕・牧畜社会に多い。女性が多い。

4.予言者型・霊感型

 シャーマンは神霊・精霊と直接交信し、その意思を三人称で語る型で、シャーマン自身の個人的意志がある。

5.見者型

 神霊の姿が見え、或いは声が聞こえ、神霊の意思を三人称で語る型。

 日本の場合、これらのうち複数の役割を1人で兼ねている場合が多いとされます。また若い頃は「霊媒」であったが、年を重ねるにつれて「予言者」→「見者」へと変わっていったと述懐する例が多いとされます。


◇ シャーマンとなる過程

 人がシャーマンと認められる過程にはいくつかの種類があり、社会、文化、宗教によっても異なるとされます。以下、シャーマンとなる過程をいくつかの型に分類したものを示します。

1.召命型

 ある日突然心身の異状(巫病)として現れ、神霊によって選ばれたものと見なされる型。選ばれようと願っていてもなれるものではないが、選ばれてしまったら本人の意志で拒絶することは困難。沖縄県周辺の「ウマレユタ」など。

2.世襲型

 血統により選ばれる。霊的資質、人格が継承されると考えられる。沖縄県周辺の「ノロ」など。

3.修行型

 身体的理由(特に盲目)や経済的事情等からシャーマンになるための修行・学習を積む。沖縄県周辺の「ナライユタ」、日本の東北の「イタコ」など。


◇ 日本における憑依する主体の分類

 日本における憑依する主体にはいくつかの種類があります。霊を自分に降霊(憑依)させて、霊の代わりにその意志などを語ることができるとされる術、またはそれを行う人のことを口寄せ(くちよせ)と呼び以下の如く分類されております。

 死口(しにくち) :葬儀が終わった死者に対しての口寄せ
 仏口(ほとけくち):死者の言葉を伝えるもの
  新口(しんくち)、新ホトケ
  古口(ふるくち)、古ボトケ
 生口(いきくち) :生存者や葬儀前の死者の霊に対するもの
 神口(かみくち) :神霊に伺いをたてるもの



◇ 世界各地のシャーマニズム

 シャーマニズムは世界の至る所に存在し、地方の共同体の重要な構成要素として存在したとされます。諸処における名称は、魔法医、治癒師、呪師、巫女、賢者、魔女などと呼ばれるが、その本質は同じと考えられております。

1.オロチョン族

 オロチョン族(Orochon,Oroqin)はアルタイ諸語のツングース系の言葉を話す民族(ツングース系民族)で、主に北東アジアの興安嶺山脈周辺で中国領内の内モンゴル自治区、その近隣のロシア領内に居住します。人口は約7千人ほどで、もともとは狩猟をしながら移動していましたが、現在は定住化が進んでいます。古くからシャーマニズムを信仰しています。

オロチョン族のシャーマン

2.ネイティブ・アメリカン

 ネイティブ・アメリカン(インディアン)の宗教的指導者は、英語では一般に「メディスンマン」と呼ばれており、人類学上はシャーマンの一種に分類されます。また北西海岸部には、女性シャーマンの習俗が多く見られ、深い森を幾日もさまようことで啓示を得るとされます。

ネイティブアメリカン写真

3.マヤ文明

 古代からマヤ文明にもシャーマニズムがあり、ここでは医者あるいは祈祷師としての存在だったようです。紀元1524年、ユカタン半島のラマナイ遺跡がスペインにより征服されたのを最後に文明は滅びましたが、今なおマヤ族は残っておりシャーマンの儀式は行われているとのことです(下図)。

マヤ族のシャーマンの儀式

4.南米アマゾン先住民族

 古来、南米のアマゾン西部の先住民族にはシャーマニズムがあり、アヤワスカ(Ayahuasca、Ayawaska、下図)という、当地に自生するキントラノオ科のつる植物バニステリオプシス・カーピをシャーマンの儀式に用いていたとされています。シャーマンはアヤワスカの幻覚効果を通じて、はるか彼方の惑星を見たり、遠方に住む親戚の健康状態を知ったり、紛失した物の在処や、配偶者の浮気相手、患者を病気にした呪術師の身元をつきとめたりするとされます。

アヤワスカ写真

5.アフリカの狩猟民族

 アフリカの大地を少人数の部族で移動する狩猟民族、サン(ブッシュマン)は部族の半数の男性がシャーマンであるとされ、恍惚の踊りにより治癒の力を得るとされます。男たちが焚き火を囲んで座る女たちの周りを一晩中踊り続け、男たちは一人一人、恍惚状態に入って行き、神霊のエネルギーがお腹のなかで高まり、地下を通って天界に赴くとされる「脱魂型」のようです。

ブッシュマン 写真

6.朝鮮の巫俗(フゾク)

 朝鮮半島においてシャーマニズムは土着の信仰として古代から現代に至るまで続いています。巫堂(ムーダン)というシャーマンがクッという神を憑依させお告げを受ける祭儀を行います。戦後、古い迷信として衰退しましたが、近年の国家主義的価値観とも連動し、巫俗こそが朝鮮固有の宗教であるという思想が生まれ、今なお、表舞台にしばしば取り上げられることとなっております。

韓国の巫俗

7.日本古来の巫女(ふじょ)から現代まで

 古来、「巫女(ふじょ)」と呼ばれる職能者が政治や軍事などの諸領域で活躍したことはよく知られています。「三国志」魏書東夷伝、いわゆる「魏志倭人伝」に記述された邪馬台国女王の卑弥呼が用いたという「鬼道」もシャーマニズムと言われています。また、神代巻のアマテラス、崇神紀のヤマトトトヒモモソヒメ、仲哀紀の神功皇后などもシャーマンの例として挙げられます。

卑弥呼の画像

 現代でも、アイヌの「トゥスクル」、下北半島の恐山におけるイタコ、沖縄県周辺のユタやノロなど、各地域にシャーマンに当てはまる事例があります。

イタコ写真

 小口 偉一 氏は、日本の宗教信仰の基底にシャーニズム的傾向があり、新宗教の集団の形成や基盤も同様であるとしました。新宗教の教祖らの中には召命型シャーマンの系統に属すると思われるような人がいます。


◇ 結語

 現代のチャネリングの前身と言って良いか?、「シャーマニズム」について、その定義、交信の形態と分類、世界各地の例をご紹介しました。不勉強な部分はあろうかと思いますが、現代のコマーシャリズムや、ともするとお金を得るための活動の匂いがするチャネリングに比べて、古代からの「シャーマニズム」には真に神の声を聞くためのスピリチュアルな目的意識があり、民族や信仰を考えるうえでの立派な学問であると考えられました。


http://ja.wikipedia.org/wiki/シャーマニズム
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