アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

解明されつつあるサーチュイン遺伝子のアンチエイジング効果

 先日、「科学?/非科学? ファスティング(断食)の美容・アンチエージング・疾病における有効性を検証」(8月11日)と題して、古くて新しい食事形態(?)としてファスティング(断食)を取り上げ、その効果として以下を挙げました。

【ファスティングの効果】
 ・内臓諸器官の休息
 ・宿便の排泄と有害物質の解毒作用
 ・自己融解作用
 ・眠っている本来の力を蘇らせる
 ・ファスティングで心も生まれ変わる
 ・サーチュイン遺伝子活性化による老化抑制

 この最後に挙げました「サーチュイン遺伝子活性化による老化抑制」については後日の特集を予定いたしました。サーチュイン(Sirtuin)遺伝子、知るヒトぞ知る、長寿遺伝子、アンチエージング遺伝子についてまとめてみました。はじめに、サーチュイン遺伝子を考えるにあたり、どうしてもおさらいしておきたいのが「老化」のメカニズムであり、まずはそちらから解説いたします。


◇ 老化の概念とその機序

1.老化の概念

 老化(ageing、aging)とは、生物学的に時間経過とともに生物の個体に起こる変化であり、その個体が死に至るまでの間に起こる機能低下や変性とその過程を指します。身近なところで、ヒト(哺乳類)の老化では、加齢とともに胸腺の萎縮の他、様々な変化、機能低下が見られます。老年疾患・老人病には、骨粗鬆症、認知症、動脈硬化性疾患などがあり、多くの動物ではいくら環境条件などを整えてもこのような生理機能の低下が起こり、誕生以来一定期間以内に死に至る寿命が存在します。

2.老化に影響する因子

 ヒトでは肥満も痩せすぎも寿命短縮のリスク要因となります。喫煙、糖尿病、高血圧などは老化を促進し、スポーツ習慣や適量の飲酒は老化を遅らせるとされます。動物個体の老化の原因ははっきりとは解明されていず、以下のような複数の要因が考えられています。ただし、以下に挙げる説は全ての動物にあてはまるわけではなく、例えば海綿動物や扁形動物の体細胞、あるいは植物や菌などの細胞ではテロメラーゼは高い活性を示し、ガン化しない通常の細胞でも「不死」であります。また、光合成を行う緑色植物の細胞は動物細胞よりも遙かに大きな活性酸素ストレスにさらされるが、動物における老化のような現象は認められません。

3.プログラム説

 それぞれの細胞には、分裂できる限界がはじめから設定されており、その回数を迎えて分裂ができなくなることにより老化が発生するという説です。分裂できる限界数は、種によってまちまちですが、概ねその種の寿命と比例していることから現在有力な説のひとつであります。テロメアは細胞分裂の度に短くなりますので、このプログラム説の機構を行う部分であるとされます。

テロメア図
染色体とテロメア(telomere)

 この説における解決法としては現在、テロメラーゼが有力と考えられております。がん細胞においては、テロメラーゼが高活性化することにより細胞が不死化することから、幹細胞のテロメラーゼの活性をコントロールすることで不老不死の実現が可能なのではないか?、と言うものです。

4.エラー説

 細胞分裂の際に少しずつ発生する突然変異が、徐々に蓄積されていき、最終的に破綻するのではないかという説です。ウェルナー症候群をはじめとする早老症ではヘリカーゼというDNA修復に関与すると推測される遺伝子に異常があったことから考えられました。DNA塩基の損傷は1日1細胞あたり最大50万回程度発生することが知られており、DNA修復速度の細胞の加齢に伴う低下や、環境要因のよるDNA分子の損傷増大によりDNA修復がDNA損傷の発生に追いつかなくなると、、、

 ・老化(細胞老化)と呼ばれる不可逆な休眠状態に陥る
 ・アポトーシスと呼ばれる細胞の自殺が起こる
 ・癌化

 、、、のいずれかの運命をたどることになるとされます。人体においては、ほとんどの細胞が細胞老化の状態に達するが、修復できないDNAの損傷が蓄積した細胞ではアポトーシスが起こります。このアポトーシスは、体内の細胞がDNAの損傷により癌化し、体全体が生命の危険にさらされるのを防ぐための「切り札」として機能していると言われます。

5.活性酸素説

 代謝に伴い発生する活性酸素により身体がダメージを受け、老化が発生するという説です。代謝率の高い(つまり活性酸素の発生量の多い)生物ほど寿命が短くなる傾向にあることから考えられました。この活性酸素がテロメアの短縮に影響しているという説もあります。この説における解決法としては、ビタミンCなどの抗酸化作用の強い食品を摂取することや、活性酸素を減少させるスーパーオキシドディスムターゼという遺伝子を導入するなどがあります。

6.摂取カロリー説

 ファスティングでも触れました、低カロリーの摂食は多くの動物の平均寿命と最長寿命を延ばすと言われています。カロリー過多の食生活が老化に関与しているとの説であります。

7.糖化反応説

 糖尿病患者は、日本人一般の平均寿命を比べると男性で約10年、女性では約15年の寿命の短縮が認められます。このメカニズムとして高血糖が生体のタンパク質を非酵素的に糖化反応を発生させ、タンパク質本来の機能を損うことによって障害が考えられます。この糖化による影響は、コラーゲンや水晶体蛋白クリスタリンなど寿命の長いタンパク質ほど大きな影響を受けます。例えば白内障は老化によって引き起こされるが、血糖が高い状況ではこの老化現象がより高度に進行することになります。同様のメカニズムにより動脈硬化も進行します。また、糖化反応により生じたフリーラジカル等により酸化ストレスも増大させると言われます。


◇ サーチュイン(長寿)遺伝子の発見

 サーチュイン(Sirtuin)遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされます。サーチュイン遺伝子の活性化により合成されるタンパク質、サーチュイン(Sirtuin)はヒストン脱アセチル化酵素であるため、ヒストンとDNAの結合に作用し、遺伝的な調節を行うことで寿命を延ばすと考えられています。この様なサーチュインの作用メカニズムはマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテのグループが1999年に見出しました。酵母のSir2遺伝子がヒストン脱アセチル化酵素であることを見出し、この酵素の作用が代謝や遺伝子サイレンシング、加齢に関与していることを示唆しました。サーチュイン遺伝子による寿命延長効果は酵母、線虫、ショウジョウバエで報告されており、人間にもその存在は確認されておりますが、寿命延長効果を否定する報告もあり、まだ確定した効果とは言えません。
 ここでは、サーチュイン遺伝子による老化を予防するメカニズムが明らかにされた、比較的解りやすい実験論文がありましたので掲載いたします。タンパク質であるサーチュインが老化を抑制する機序は、上で挙げました「エラー説」で発生する現象を抑制しているようです。


◇ サーチュイン遺伝子の老化抑制のメカニズム

 ここでは、サーチュイン遺伝子の老化抑制のメカニズムについて解りやすい実験論文がありましたのでこれをご紹介いたします。

サーチュインについての論文題

 *****

サーチュイン遺伝子は、本当に長寿遺伝子だった
〜 ゲノムを安定化することで老化を防ぐ作用機序を解明 〜

情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所

【本研究成果のポイント】
 ・酵母菌の寿命を自由に変化させることに成功した
 ・サーチュインが老化を防ぐ仕組みを解明した
 ・ヒトと類似した老化機構を持つ酵母の老化メカニズムが判明
  したことで、ヒトの老化機構解明へ一歩近づいた

【概要】
 寿命を延ばす働きをすると信じられているサーチュイン遺伝子(SIR2)。社会的な注目度も高く、関連した健 康補助食品が販売されているくらいです。サーチュイン遺伝子の作用を解き明かそうと世界中の研究者が挑戦 し、いろいろな仮説は得られてきましたが、詳しい作用メカニズムが明らかになっていませんでした。サーチュイ ンはどんな仕組みで働くのでしょうか。そもそも、サーチュインの長生き効果は本当なのでしょうか。
今回、国立遺伝学研究所の小林武彦教授らは、その質問に答える決定的な発見をしました。さまざまな仮 説を一掃する発見です。サーチュイン遺伝子の作用する反応経路を明らかにすることに成功したのです。それ によると、サーチュイン遺伝子には、ある遺伝子の数を一定に保つという作用があり、それがゲノムの安定性 (注 1)へ通じ、確かに寿命を延ばすことにつながっていたのでした。そしてこれこそが、長生き効果における唯一 の反応経路であることを実証しました。
 ある遺伝子とは、リボソーム RNA 遺伝子(注 2)です。この遺伝子は、ゲノム中にたくさんのコピーが含まれて いますが、そのコピー数が変動しやすい、つまり不安定な性質をもつ遺伝子なのです。小林教授は、ヒト老化研 究のモデル生物である酵母による研究を長年続け、データを積み上げてきました。そうした研究がジグソーパズ ルのピースの 1 片、1 片を明らかにすることとしたら、今回の小林教授の研究は、そのジグソーパズル全体を完 成させたようなものです。つまり、全体像が見えるようになり、そのことで、サーチュイン遺伝子が寿命を延長す る効果を発揮するには、何が真に必要なのかが見えるようになったのです。決定的に必要なのはリボソーム RNA 遺伝子のコピー数の維持であること。具体的には、E-pro(注 3)というプロモーターを制御することだというこ とです。実験では、サーチュイン遺伝子のノックアウト酵母株において、リボソーム RNA 遺伝子のコピー数を制 御することにより、酵母菌の寿命を自由に操作することさえ可能でした。今後、このリボソーム RNA 遺伝子のコ ピー数の維持、つまりゲノムの安定性の維持が、老化や寿命の制御にどのように具体的にかかわっているか、 さらに突き止めていくことが望まれています。それはヒトの老化機構の解明や、健康寿命の延長につながっていくでしょう。

【用語解説】
注1 ゲノムの安定性
 ゲノムの持つ情報に変化が起こらない安定な状態。つまり、ゲノムを担う DNA が切れて一部が失われたり、組 み換わり場所が変化たり、コピー数が変動したり、変異が入ったりしない状態。
注2 リボソームRNA遺伝子
 タンパク質の製造工場であるリボソームの構成成分の 1 つが RNA で、それをリボソーム RNA と呼ぶ。それを作 る遺伝子のこと。ヒトや酵母のゲノムでは、この遺伝子のコピーが 100 個以上並んでいる。
注3 E-pro
 リボソーム RNA 遺伝子間にある非コードプロモーター。タンパク質合成を行わず、RNA のみ合成するスイッチの 役目をする遺伝子配列。この転写がリボソーム RNA 遺伝子間の組換え(不安定性)を上昇させる働きがある。

【研究の詳細】
 我々の体を構成する細胞の多くは分裂を繰り返しやがて老化し死んでいきます。皮膚の細胞の「垢」は死んだ細胞に相当します。この当たり前のように起こっているできごとでも、実は「老化」メカニズムはほとんどわかっていません。老化研究で一番有名でよく研究されているのはサーチュインと呼ばれる遺伝子のグループです。 サーチュインは単細胞の酵母菌からヒトの細胞に至まで広く存在する遺伝子の総称で、いくつかの生物で化の抑制に関わっていると考えられています。例えばサーチュイン遺伝子の1つSIRT6(サートシックス)を大量に 発現させたマウスはふつうのマウスより長生きになります。またサーチュインの機能を高める化学物質としてポ リフェーノールの一種、リスベラトロールが発見され、健康補助食品として売られていることはご存知の方も多い ことでしょう。しかしサーチュインがどのように老化を抑制しているのかは、よく判っていませんでした。今回我々 のグループの研究によりそのメカニズムの一端が解明されました。

 サーチュインは元々酵母菌の老化抑制遺伝子(SIR2、サーツー)として発見されました。この遺伝子は脱アセ チル化作用をもち、染色体の構造変換や遺伝子の発現抑制等に働いています。面白いことに酵母菌でSIR2を破壊すると寿命が半分に短縮し、逆に発現量を増やすと寿命が顕著に延長します(図1)。また様々な生物で食べる量を減らす食餌制限(カロリー制限)をすると寿命を延長することが知られています。最近の研究では、サルで食餌制限をすると健康寿命が延長することが報告されています。食餌制限がSIR2の活性を高めることも知られています。

 一方老化の促進にはゲノムの不安定化が関わっていることが知られています。ヒトの遺伝病の1つ、ヒト早期老化症では寿命が約46才に短縮しますが、その原因となる遺伝子はゲノムの安定性維持に関わる作用を持っています。また酵母でもヒト早期老化症の遺伝子に相当する遺伝子を破壊すると寿命が短縮することが知られています。そのためゲノムの不安定化が引き起こす寿命の短縮は酵母もヒトも基本的に同じメカニズムによるもの考えられていますが、詳細は判っておりません。

 今回我々の研究室ではSIR2とゲノムの安定性と老化の3者の関係を解明しました。鍵となるのはリボソームRNA反復遺伝子群です。この遺伝子群は非常にユニークな構造をしており、同じ遺伝子が100回以上繰り返して存在します。細胞の老化が進むとその不安定化(コピー数の激しい変動)が観察されることから以前より両者の因果関係が指摘されていました。興味深いことにSIR2の機能が低下するとリボソームRNA反復遺伝子群で特に顕著な不安定化が観察されます。また私たちのこれまでの研究でSIR2はリボソームRNA遺伝子間にある非コードの転写プロモーター(E-pro)転写を抑制しており、その抑制が低下すると不安定化が促進することが判っております。今回、リボソームRNA反復遺伝子群の安定性と老化、そしてSIR2の関係を調べるため、E-proを人為的に誘導可能なプロモーターに置き換えた変異株を作成し、リボソームRNA反復遺伝子の安定性を変化させました。その結果大変興味深い結果が2つ得られました。1つ目は人為的にリボソームRNA反復遺伝子を不安定化すると寿命が短縮し、逆に安定化させると寿命は最大限まで延長しました。これはリボソームRNA反復遺伝子の安定性が老化速度に直接影響を与えていることを示すはじめての結果です。2つ目は、リボソームRNA反復遺伝子群を人為的に安定化すると、面白いことにSIR2をつぶしても寿命は長いまま変化しませんでした。このことは非常に重要な意味を含んでいます。つまりリボソームRNA反復遺伝子群が安定であるならば、 SIR2はあってもなくても寿命に影響を与えないということです。別の言い方をすればSIR2は E-proの発現抑制によってのみ寿命の維持に関わっており、他の経路(例えばテロメアや他の老化促進に関わる要因)とは全く関係しないか、あるいは非常に関係が薄いことを意味しています(図2)。

 私たちの今回の成果により、今まで謎だっSIRとゲノムの安定性と寿命との関係が一気に解明されました。 次の課題は、ではなぜリボソームRNA反復遺伝子群が不安定化すると老化が促進されるのか、つまりリボソー ムRNA反復遺伝子から発せられる老化シグナルの解明です。これが判ればヒトの老化機構の解明あるいは健 康寿命を延ばすような薬剤の開発に繋がる研究になります。乞うご期待下さい。

 本研究は小林教授が領域代表を務める文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」の助成のもとに行われました。

Sir2ラットの実験図01
図1.サーチュイン(sir2)遺伝子をノックアウトした細胞であっても、E-pro を人工的に操作することにより、寿命が伸び たり、短縮したりする。(E-pro の発現が抑制されていれば、寿命は伸びる)。

Sir2で寿命が伸びる実験図02
図2.若い細胞では Sir2 タンパク質が非コードプロモーター(E-pro)の発現を抑えているが、細胞が分裂を繰り返すと その抑えが徐々に弱くなり、E-pro からの転写が起こり、リボソーム RNA 遺伝子の安定性が低下する。その結果何ら かの老化シグナルがリボソーム RNA 遺伝子から発せられ、細胞が老化する。今回 E-pro からの転写を人為的に ON、 OFF できるようにしたところ、SIR2 の有る無しに関わらず、ON 時は酵母が短寿命で、OFF では長寿命になることを見 つけた。


老化若い細胞の写真
図3.老化した細胞は大きくなり形がいびつ。分裂速度も遅くなる。表面にはスカーと呼ばれる娘細胞を生んだ痕が多数見られる(左)。生まれたばかりの娘細胞はサイズが小さく、形もきれいな卵形(右)。

 *****


 以上の論文を要約します。

1.リボソームRNA反復遺伝子群は同じ遺伝子が100回以上繰り返して存在
2.細胞の老化かでこの遺伝子群にコピー数の激しい変動、エラーが生じる
3.SIR2の機能低下でリボソームRNA反復遺伝子群で顕著な不安定化が生じる
4.SIR2はリボソームRNA遺伝子間にある非コードの転写プロモーター(E-pro)
  転写を抑制しており、その抑制が低下すると不安定化が促進される
5.リボソームRNA反復遺伝子の不安定化は寿命か短縮、安定化は寿命を延長した
   = 反復遺伝子の安定性が老化速度に直接影響を与えることを示唆
6.リボソームRNA反復遺伝子群を安定化するとSIR2をつぶしても寿命は長いまま
   = 反復遺伝子群が安定であるならば SIR2は寿命に影響をしない
     SIR2は E-proの発現抑制によってのみ寿命の維持に関わっている


◇ サーチュイン遺伝子のアンチエージング効果

 サーチュイン遺伝子の効果について、そのアンチエージング効果を、ここでは肯定派の立場からご紹介します。もちろん、誇張した表現もあろうかと存じます。

1.快眠と疲労回復

 ファスティングあるいはサプリメントによりサーチュイン遺伝子を活性化した人の体験談で最もよく聞かれるのは夜の快眠と疲労回復です。老化に伴う不眠症やスタミナ不足の改善によるものでしょうか?

2.肌が若返る

 サーチュイン遺伝子がオンになると、老化の原因に細胞レベルで働きかけます。皮膚細胞のターンオーバーを整えるため、しわ・たるみ・くすみ・しみなどすべての肌のトラブルに改善効果があると言われています。また、男女ともに脱毛、白髪が改善されます。

3.男性機能の改善

 男性特有の加齢に伴う疾患である勃起不全(ED)や薄毛などにおいても、サーチュイン遺伝子がオンになることで改善効果があることが米機関で発表されています。性機能の老化抑制は精子量を増加し、質も改善することも考えられ、男性不妊の治療にもなろうかと存じます。

4.消化管への効果

 サーチュイン遺伝子は消化管の粘膜細胞の老化も抑制するでしょうから、老化に伴う諸症状、慢性胃腸炎や消化不良、宿便の貯留、リーキー・ガット症候群にも改善効果が期待されますでしょうか?

5.中枢および末梢神経への効果

 老化に伴う身体変化で顕著に見られるのは記憶や情緒、思考低下、認知症など大脳中枢神経の機能低下、異常や、視力、聴覚、反射、運動など抹消神経(視神経、聴神経は中枢神経)であります。サーチュイン遺伝子が全身の神経細胞に対しても老化を抑制するのであれば、各種、老化に伴う神経疾患の予防、改善に繋がるものと思われます。

6.白内障や関節痛などの予防や改善

 白内障や関節痛などは眼球レンズや関節内の物質が老化に伴い変化する病態です。サーチュイン遺伝子による老化抑制効果は少なくともこうした病態の予防にはなると思われますし、局所の細胞が若返ることにより既に発生してしまった病態であっても改善が期待されるかも知れません。

7.免疫力の向上から感染症や癌の予防

 老化に伴い低下するものに免疫力があります。お年をめされた方が肺炎から命を落とされるのは、若い人なら乗り越えられるものでも、免疫力が低下しているからであります。サーチュイン遺伝子により免疫担当細胞の老化を抑制すれば免疫力の向上から感染症に対する防御力の増強につながると思われます。
 また、癌についても同様なことが考えられます。人間の身体には若いときから常に小さな癌細胞が発生していて、これが免疫力(ナチュラル・キラー [NK] 細胞)によって殲滅されており、身体の老化に伴い免疫力が低下したところで発病するとの説が有力視されております。サーチュイン遺伝子による免疫担当細胞の老化抑制は癌の発病も予防し得ると考えます。

8.平均寿命130歳?

 サーチュイン遺伝子を活性化させた生物や動物実験において、サーチュイン遺伝子を活性化させると1.4~2倍ほど寿命が延びることが確認されております。人間では寿命を延ばすという実験報告はありませんが、他の動物の効果を人間に換算すると平均寿命130歳となります。しかも、成人病や認知症なしの健康体での長生きですから夢のような話です。


◇ カロリー制限/ファスティングによるサーチュイン遺伝子活性化

 サーチュイン遺伝子を活性化させるスイッチとして、カロリー制限/ファスティングについてご説明します。

1.カロリー制限

 サーチュイン遺伝子を活性化にする代表的な方法は、「カロリー制限」であります。カロリー制限がなぜサーチュイン遺伝子の活性化を引き起こすのか、機序は明らかになっていませんが、軽い飢餓状態を作り出し、細胞にちょっとしたストレスを与えると、それまで眠っていたサーチュイン遺伝子が“目覚め”、老化に対抗する働きをすると考えられております。
 アカゲザルに、普段よりカロリーを30%カットしたエサを20年以上与え続けた実験で、カロリー制限をされたサルは他のサルより平均で数年長生きし、毛並みや肌つやもより若々しくなったとの実験報告があります。また、ラットの実験でも食事摂取を半分にした群は通常量の餌が与えられた群よりも2倍に長生きしたことが報告されております。いずれも、カロリー制限、すなわち先述のファスティングの効果に加えて、サーチュイン遺伝子を活性化が関与している可能性は高いです。
 動物実験でカロリー制限を30~60日続けるとサーチュイン遺伝子が活性化しますが、同遺伝子がオンになった後も、カロリー制限を続けることが重要です。やめてしまうと、再びオフになってしまうとされています。

2.ファスティング

 ファスティングの詳細については以前の記事(8月11日)を参考にしていただければ幸いですが、単純なカロリー制限、例えば菜食主義や食事摂取量の減少よりも優れた方法であることを改めてご説明します。それは、「半日断食」では朝食を抜くことを推奨しておりますし、「1日1食」なら朝昼の食事をなしにします。一度に食べられる量には限界がありますから、極端に反動のように摂取する食事をどか食いとしない限りは1日に摂取するカロリーは簡単に減少させられます。それに加えて以前の記事でも紹介しましたが、食事を摂らない時間を設けることにより、「内臓諸器官の休息」、「宿便の排泄と有害物質の解毒作用」と言う効果があります。
 同じカロリー制限でも、カロリー計算から3度3度の食事摂取かロリーを減らすよりも、ファスティングの方が簡便かつ、別の効果もあると考えます。


◇ レスベラトロールでサーチュインを活性化

1.レスベラトロールとは?
 
 レスベラトロールとは、強力な抗酸化力を持ち、サーチュイン遺伝子に直接作用し、活性化を促すポリフェノールの一種です。カロリー制限をしなくても、レスベラトロールをとるだけでサーチュイン遺伝子が活性化すると言われています。このレスベラトロールは、葡萄の皮・種・葉・茎、赤ワイン、ピーナッツの渋皮、ザクロ、イチゴ、りんごの皮などに含まれていますが、レスベラトロールの中でもサーチュイン遺伝子活性のデータが報告されているのは「トランスレスベラトロール」、「ビニフェリン」など特定の構造のものだけとのことです。

ぶどうの写真

 トランスレスベラトロールはブドウ由来のものに多く含まれるため、ワインなどから摂取するのが最も効果的と言えます。しかし、赤ワイン1本(700-750 ml)に含まれるレスベラトロールはわずか約1 mgなので、アルコールを過剰摂取することなくレスベラトロールを摂取するにはサプリメントの活用も有効な手段となります。

2.レスベラトロール・サプリメントの選択法

 サプリメントを選ぶときには、「有効成分をどれだけ含有しているか」と「安全性」という2つの視点があります。健康のためにお金を出して飲むわけですから、しっかりと理解して飲みたいものです。レスベラトロールのサプリメントについて、選択のポイントに以下の3点が説明されておりました。

1)トランスレスベラトロールの含有量
 レスベラトロールの中でも長寿遺伝子活性化の報告がされているものは「トランスレスベラトロール」だけになります。なので、「レスベラトロールを○○ g配合」という記述は疑ってかかってください。きちんとした実証された商品であれば「トランスレスベラトロール」と明記するのが通常です。

2)原材料
 トランスレスベラトロールを多く含むのはぶどう由来のものになります。イタドリなど日本では安全性から認可されていないものにもレスベラトロールは含まれており、しかも安価であるため特に海外商品を検討する場合には注意してください。

3)抽出方法
 抽出する際に、危険な有機溶媒(アセトン)を使用していないかが安全性において大切なチェックポイントになります。抽出方法を明記している企業は少ないので、どうやって判断するかというと原材料になります。ぶどう由来の中でも「赤ワイン」を原材料にしている場合は、効率よく抽出が可能で危険な有機溶媒使用の可能性がありません。一方、「赤ワイン用ぶどう」を原材料にしている場合は注意が必要です。食べられない部位や、危険な有機溶媒使用(アセトン)の可能性があります。

3.国内レスベラトロール・サプリメントの比較

 国内のレスベラトロール市場は、注目と相まって年々増えてきており2012年で50億規模と言われています。そのうち、「山田養蜂場」、「資生堂」が2社で市場のおよそ1/3を占めているとのことです。

レスベラトロールサプリ写真

 トランスレスベラトロールの含有量が圧倒的なのは「ハイブリッドレスベラT(日本レスベラトロール株式会社)」です。山田養蜂場と資生堂は、ワイン何杯分など大々的な広告を売ったりしていますが、これはレスベラトロール全体の話で、有効成分と言われるトランスレスベラトロールの含有量に関しては疑問が残ります。次に原材料ですが、3社ともぶどう由来であることで合格でしょう。ただし、3点目の抽出方法の話になりますが、山田養蜂場と資生堂は原材料だけ見ると、危険な有機溶媒使用(アセトン)の使用有無は完全に判断はできません。
 トータルで見ると、トランスレスベラトロールの確実な含有量、価格、安全性で「ハイブリッドレスベラT(日本レスベラトロール株式会社)」が最もおすすめできる商品とのことです。日本レスベラトロール株式会社は、レスベラトロールサプリの製造販売会社として日本で最も歴史のある会社だそうです。

ハイブリッドレスベラトールの宣伝

 もう一つ、シェアNo.1はこちらです!、と情報が寄せられましたので掲載します。

VIVIXのHP



http://ja.wikipedia.org/wiki/老化
http://ja.wikipedia.org/wiki/サーチュイン遺伝子
http://antiaging.akicomp.com/?p=873
http://special.shaklee.co.jp/vivix/
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http://special.shaklee.co.jp/vivix/

シェアNO、1はこれです(*^^*)
念の為。

2014.09.09 23:24 yummy #- URL[EDIT] 返信
22:ありがとうございます

情報、ありがとうございます。でも、随分高価なものですね。

2014.09.10 10:31 FC2USER854001YLT #- URL[EDIT] 返信

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