アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

日本人の7割が罹患?、リーキー・ガット症候群 Leaky Gut Syndrome(LGS、腸管壁浸漏症候群)

 マクロビや糖質制限、パレオなどの食事法を調べていて、ある病態が散見されました。リーキー・ガット症候群 Leaky Gut Syndrome (LGS、腸管壁浸漏症候群) と言うあまり馴染みのない病気ですが、現代の日本人に増えているとのこと、、、。私は外科とは言え消化器を専門にしながらこの病気を詳しくは存じ上げていず、少しお勉強いたしました。


◇ 正常な小腸の機能

 小腸は長さ6 mをこえる筋肉(平滑筋)でできた管状の器官で、食道−胃に続いて、上から十二指腸、空腸、回腸に区分され、大腸に繋がり、消化管の約80%を占めています。
 小腸の機能は栄養分の消化と吸収、輸送です。胃である程度まで消化され粥状になった食物は、幽門(胃の出口)より少しずつ十二指腸に送り込まれます。十二指腸は太さ約5 cm、長さは約25-30 cmで、人の指を12本横に並べたくらいあります。この十二指腸に乳頭部と呼ばれる肝臓からの胆管と膵臓からの膵管が合流した開口部があり、胆汁と膵液が分泌されます。胃酸とは対照的に膵液は強アルカリ性であり、食物中の栄養素をさらに分解します。

 炭水化物 → ブドウ糖
 タンパク → アミノ酸
 脂  肪 → グリセリド、脂肪酸


 小腸粘膜からも消化酵素が分泌され、以上の如く、アミノ酸、ブドウ糖、グリセリド、脂肪酸などの最終的な分解物にまで消化します。そして、この食物と消化液のまざったものを、収縮と弛緩を繰り返し、移動させながら吸収していきます。この運動は消化液と食物を混合するのに役立つと共に、粘膜との接触を多くし、吸収をよくするのに役立っています。腸粘膜の表面には、絨毛(じゅうもう)とよばれるビロードのような無数のひだがあります。このひだを広げると小腸の表面積は600倍にもなり、吸収力を高めています。
 正常な小腸においては、分子量が小さい物質が粘膜の上皮組織から吸収されます。通常、腸粘膜の上皮組織から正常に吸収される物質の分子の大きさは500 Da(Dalton、ダルトン;炭素原子1個の質量が12 Da) で、この大きさを超える物質は小腸の絨毛ひだより吸収されません。

正常小腸の吸収


◇ リーキー・ガット症候群の病態

 リーキー・ガット症候群とは、腸管粘膜に穴が空いて透過性が亢進し、本来なら吸収されない、高分子化学化合物質、食物アレルゲン、バクテリア、毒素などが腸管粘膜を通過して吸収されてしまう病態です。本来なら吸収されない物質が腸管壁を通過して血液中に入って来るのですから、それらの物質による種々の症状が発言する一連の症候群とされております。上で正常な小腸粘膜が吸収できる物質の大きさは500 Daまでとしましたが、リーキー・ガット症候群によって小腸粘膜に穴があくと、正常の10倍、5000 Daもの大きさの食物や化学物質の塊が血液中に流れ込みます。

リーキーガット症候群の小腸吸収

 一方、リーキー・ガット症候群の原因は炎症とされますが(後述)、正常なら通過しない大きな物質が腸管壁内に入り込むことによりさらに炎症は助長されますので、本来、吸収されるべき栄養素とりわけ食物中に少ない物質、ビタミン、ミネラルの吸収が阻害されることが考えられます。こうした物質の欠乏も本病態の症状として発現するようです。

 ビタミン、ミネラルなどの吸収障害

 着実に現代の日本人に増えているとされ、「おそらく日本人の70%がリーキー・ガット症候群による何らかの障害を受けている」と米国のある医師が指摘しています。小腸の病変ですので、この疾患を診断するために検査はまだ稀であります。


◇ リーキー・ガット症候群の症状

 本来なら吸収されない物質が小腸粘膜を通過して血液中に入るのですから、それに伴う各種症状が発現するようです。以下にネットで検索し得る、症状を分類しました。ただ、これらは「原因としてあり得る」程度のレベルに過ぎません。原因不明の病気もリーキー・ガット症候群が「原因かも?」、「可能性あり」と言っている、そんな段階であります。

1.消化器症状

 バクテリアや毒素が腸管壁内に流入することによる局所症状として消化器症状は起こりうる病態です。ガスっ腹、便秘や下痢、腹痛などの不定愁訴や、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病もリーキー・ガット症候群が原因である可能性はあります。

2.アレルギー性疾患

 アレルゲンとなる大きな物質が腸管粘膜を通過してしまうので、喘息、花粉症、蕁麻疹ん、アトピー性皮膚炎、日光過敏症などの原因として有力だと思います。その他、原因不明の自己免疫疾患、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチもリーキー・ガット症候群が関与しているのでは?、とする向きはあります。

3.毒素の流入による症状

 食品添加物や重金属の流入は、肌荒れやシミ、ソバカスなどの皮膚疾患、神経疾患の原因となりますし、そうした毒素を解毒、排泄するために肝障害や腎障害も起こりうるものと思われます。また、体臭(加齢臭)の原因としても有力かと存じます。

4.ビタミン、ミネラルの不足

 リーキー・ガット症候群では腸管壁の炎症を伴いますから、不要な物質の透過は許しても、貴重なビタミン、ミネラルの吸収が阻害されることが考えられます。特に食品には微量にしか含有されない物質の欠乏症は起こりうることです。ビタミン、ミネラルの欠乏が原因で起こる病態として、倦怠感(慢性疲労)、ふらつき、慢性筋肉痛(肩こりなど)、糖尿病、肝障害、甲状腺機能障害、通風、腎障害、動脈硬化、高血圧、高脂血症、不眠症、骨粗しょう症、肥満、夜尿症、ドライアイ、冷え性などが挙げられます。

5.新生物

 有毒な物質、発ガン物質の血液中への流入は、癌、白血病、骨肉腫など、悪性(および良性)新生物の原因になり得ると思われます。

6.その他

 統合失調症、うつ病、過呼吸、パニック障害、チック症、過食症、てんかんを挙げているページもありました。


◇ 小腸粘膜に障害(炎症)が起こる原因

 ・抗生物質による菌交代減少
 ・アルコール類、カフェインなどの刺激物
 ・細菌によって腐敗、汚染された食物や地下水
 ・着色料、防腐剤、酸化防止剤など食品添加物(化学合成物)
 ・酵素欠乏
 ・非ステロイド系抗炎症薬
 ・プレドニゾンのような処方コルチコステロイド
 ・精製炭水化物食品(クッキー、ケーキ、清涼飲料、漂白パン )
 ・避妊用ホルモン(ピル)
 ・精製炭水化物食品に混入している真菌
 ・電子レンジで温められたコンビニ弁当の容器など環境ホルモン物質


◇ リーキー・ガット症候群を改善するポイント

 上記に列挙した原因物質からの暴露を止めることが最優先となりますが、積極的に小腸の状態を正常化する方法として以下が挙げられております。

 ・胃酸の分泌を補う
 ・精製漂白された白米、小麦、砂糖を避け、玄米、オリゴ糖に変える
 ・大豆加工食品(醤油、納豆)は毎日は食べない
 ・イースト菌を使用した食材は控えめにする
 ・必須脂肪酸オメガー3(フラックス)を積極的に摂る
 ・乳製品は避ける
 ・乳酸菌(Lactobacillus菌など)を積極的に摂る(但しヨーグルトは避ける)
 ・短期間のファスティング(断食)で小腸をリセット


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