アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のヘミシンク体験とスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

選民思想はスピリチュアルとは別次元

 ドロレス・キャノン氏と松尾みどり氏のアセンションについての解釈をご紹介したところで、いずれのお話にも「選民思想」が感じられると申しました。その他のアセンションについての解釈をご紹介する前に、ここではスピリチュアルの話から少し外れて、この「選民思想」について触れてみます。

 選民とは特定の集団が選ばれるとする発想

 選民とは、特定の集団(民族、宗教の信者)が、神や血統などの独自性に着目して選ばれた特別な存在となる(と信じられる)ことであり、これは宗教のみならず国家としての考え方にも及ぶ発想であります。
 例を挙げれば、キリスト教やイスラム教のいくつかの宗派では、彼らの説く道こそが救済への唯一の道であると教えています。以前ご紹介した崇教真光(すうきょうまひかり)は自然科学を否定して、自分たちの教理こそが正しいとする、やはり自分たちの側の信仰を持つ者は救われるとの発想です。政治的な分野においても奴隷制廃止論者(アボリショニスト)は、自分たちは奴隷に自由と権利の平等をもたらすために神に選ばれたと考えていたそうですが、一方で、奴隷所有者の多くも自分たちこそ神から奴隷を所有し売買する権利を与えられていると信じていたようです。

 ナチス以前よりあったアーリア人に対する選民思想

 選民思想が最も大きく世界の歴史の悲劇として名を残すのがナチスドイツで、彼らはアーリア民族こそが優等であると考え、より「劣等」である全ての人種を絶滅することが自らの任務だと信じていました。しかし、この紀元は、別にヒトラーに始まったものではなく、1859年、マックス・ミュラー(ドイツ)が、インド・ヨーロッパ諸語の原型となる言語を話した住民は共通した民族意識を持ったとし、インド・ヨーロッパ語族を使用する人々をアーリアン(アーリア人)と呼ぶべきだと主張したことにあります。

 ナチスの選民思想が最悪の結末へ

 この理論はイギリスとドイツで特に盛んに主張されましたが、イギリスの場合はインドの植民地支配を正当化するために利用されたようです。ドイツでは、作曲家であるワーグナーなどが、アーリアン学説を肯定した上でドイツ人が最も純粋なアーリア人の血を引く民族であると主張し、自民族の権威付けに用いました。この発想は後にナチスに受け継がれ、ユダヤ人弾圧(600万人の大虐殺、ホロコースト)という最悪の結末に繋がってしまいました。

 ユダヤ教における選民は民族を対象としたもの

 ユダヤ人への弾圧と言えばナチスドイツの固有名詞のように扱われますが、ユダヤ人に対する言われのない恐怖心や、「ユダヤ人による世界征服計画」という強迫的観念は、その優れた民族性のみならず、もとより、ユダヤ教にある民族固有の選民思想に基づくところが大きいと思われます。
 イエス以前の全ユダヤ人は神の子であり、メシア(救世主)により救われるのは、以前から神との契約をした全ユダヤ人のみであり(旧約)、その他の異邦人はすべて滅ぼされるとの、強い選民思想でありました。これに対して、ユダヤ人として生まれたイエス・キリストは神の子とされ、神との新しい契約を結び(新約)、特定の民族が救われるという考えはとらず、宇宙の唯一絶対神に帰依し、その教えに従って正しく生きるなら、だれでも神の大いなる救済を受けられると唱えました。
 起源は同じでも、キリスト教徒がユダヤ人を弾圧した原因に、ユダヤ人側の強い選民思想があったのは言うまでもなく、それに基づいてイエス・キリストを迫害し、最後には十字架にかけるまでに至ったのです。

 選民思想はイデオロギー運動の原動力?

 歴史を顧みますと、選民思想とは、しばしば特定のイデオロギー運動と関連していて、人々を目的の達成へとより激しく駆り立てる根拠、同胞意識、自分が重要な存在であると認識する感覚のようであります。
 話しを戻して、アセンションが宇宙の意思、あるいはもしかしたら自然科学の法則として起こるものであるならば、アセンション発生の有無で個人が住み分けられるような選民思想が入り込む余地があるとは考えづらい気持ちはあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/選民
http://ja.wikipedia.org/wiki/アーリアン学説
http://ja.wikipedia.org/wiki/ホロコースト
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