競馬の話です。馬券師の心得として過去のレースが次への参考になるかとの論文を投稿し、ある程度は事前の情報集め、研究、分析が役に立つものと、小さな自信を深めて臨んだ11月16日からの5日間、大井競馬でありました。ここでは大敗を喫してしまいますが、その象徴的レースを今後への反省を込めて記録します。2020年11月19日 大井 第10競走 19:30発走「雷鳥特別2歳選抜」のレースです。
◇ 出走表
01枠01番 アルシャイン 桑村真(1-3位率 46.6%) 前走02位、前々走06位 1-3位率 20.0% 04人気
02枠02番 アムールショコラ 森泰斗(56.4%) 前走01位 1-3位率 100.0% 01人気
03枠03番 ヌータウ 和田譲(20.8%) 前走01位、前々走02位 1-3位率 40.0% ※船橋からの移入 07人気
04枠04番 カイジンチャンプ 本田重(35.5%) 前走02位、前々走02位 1-3位率 100.0% 05人気
05枠05番 サブルドール 藤田凌(24.5%) 前走03位、前々走08位 1-3位率 50.0% ※門別からの移入 02人気
06枠06番 スカイミント 加藤和(20.7%) 前走01位、前々走06位 1-3位率 33.3% 10人気
07枠07番 レディーオーソ 矢野貴(43.1%) 前走05位、前々走03位 1-3位率 66.7% 08人気
07枠08番 トランセンデンタル 藤本現(24.1%) 前走06位、前々走04位 1-3位率 25.0% 09人気
08枠09番 バジルフレイバー 瀬川将(08.0%) 前走04位、前々走01位 1-3位率 50.0% 06人気
08枠10番 トーセンクロード 西啓太(25.8%) 前走01位 1-3位率 100.0% 02人気
※騎手の(1-3位率)は同等距離における11月15日までの本年のデータに基づくもの
◇ 分析と考察 出走表の顔ぶれを見て次の点に着目して考えました。
1.調教師の要素 何戦も戦って来て選抜された馬なので調教師の要素はあまり考えないことといたしました。ちなみに調教師で最も勝率が高かったのはアルシャインの 森下 淳平 調教師(大井所属)で本年の1-3位率 52.1%でありました。
2.前走前々走および過去の成績 前走が1位であったのが 02番 アムールショコラ、03番 ヌータウ、06番 スカイミント、10番 トーセンクロードの4頭、前走前々走とそれ以前の成績から、6位→2位と上がって来た 01番 アルシャイン、2位を三連続の 04番 カイジンチャンプ、8位から3位に上がった 05番 サブルドール の3頭を成績良好としました。
3.騎手成績 騎手の成績に着目しますと、本年、11月15日までの1600m以上の距離における1-3位率では 02番 アムールショコラ 森泰斗(56.4%)、01番 アルシャイン 桑村真(1-3位率 46.6%)、07番 レディーオーソ 矢野貴(43.1%)が40%超え、次いで 04番 カイジンチャンプ 本田重(35.5%)でありました。
4.考察 当初、騎手成績に基づいて 01番 アルシャイン 桑村真(46.6%)、02番 アムールショコラ 森泰斗(56.4%)、04番 カイジンチャンプ 本田重(35.5%)、07番 レディーオーソ 矢野貴(43.1%)を有力と考えましたが、07番 レディーオーソ の成績が 1位→取消→3位→5位 と勝利から遠ざかりしかも順位を落としていることから、これを外すことといたしました。
そこで、対抗馬をどれにするか考えた時、騎手成績が20%台中盤で、過去の成績が上昇過程にあり、また1700mの競争経験がある門別からの移入、05番 サブルドール 藤田凌(24.5%)に白羽の矢を立てました。
以上から有力馬を以下の5頭に絞ってまいりました。
01番 アルシャイン 桑村真
02番 アムールショコラ 森泰斗
04番 カイジンチャンプ 本田重
05番 サブルドール 藤田凌
10番 トーセンクロード 西啓太
5.人気/解説 さて本番の30分前、体重測定の結果が公表され、いよいよ人気が出揃って参りました。1番人気はアムールショコラでオッズ 2.0はダントツであり、次いで2番がサブルドールで2.9、3番になるとオッズは6.1まで下がりトーセンクロード、4番人気が アルシャイン、5番 カイジンチャンプでありました。
パドック解説の話では、力強いアムールショコラにエースの森泰斗騎手をもってきたあたり強い意図を感じるとのこと、まず上位は間違いないだろうとのこと、、、。一方、やや成績が不安定なアルシャインよりも2位三連続のカイジンチャンプの方が手堅く上位を臨む気配とのコメントでありました。
◇ 投 票 以上の情報に基づいて、01番 アルシャイン を外し、02番 アムールショコラ を中心に 04番 カイジンチャンプ 、05番 サブルドール、10番 トーセンクロード の4頭の組み合わせで以下の如く投票を行いました。
三連複: 2-5-10
02番 アムールショコラ 森泰斗
05番 サブルドール 藤田凌
10番 トーセンクロード 西啓太
2,000円
三連単: 2>1>5
02番 アムールショコラ 森泰斗
10番 トーセンクロード 西啓太
05番 サブルドール 藤田凌
2,000円
三連複: 2-4-10
02番 アムールショコラ 森泰斗
04番 カイジンチャンプ 本田重
10番 トーセンクロード 西啓太
2,000円
三連単: 2>10>4
02番 アムールショコラ 森泰斗
10番 トーセンクロード 西啓太
04番 カイジンチャンプ 本田重
2,000円
三連複: 2-4-5
02番 アムールショコラ 森泰斗
04番 カイジンチャンプ 本田重
05番 サブルドール 藤田凌
2,000円 こうして後から眺めて見ると、02番 アムールショコラ 森泰斗に偏り過ぎでした。せっかく4頭にまで絞ったのであれば、アムールショコラが3位に入らない場合、2-5-10の三連複も選択すべきでありました。
◇ 結 果 最初、10頭が綺麗にスタートし、まず01番 アルシャインがダッシュしましたがすぐに 05番 サブルドール 藤田凌、02番 アムールショコラ、04番 カイジンチャンプがこれを抜き去り、先頭集団を形成しました。

中盤になって10番 トーセンクロード が差してきて 04番 カイジンチャンプ の前に来ます。

そのまま第四コーナーへと差し掛かり、、、。

第四コーナーを回ったところで 10番 トーセンクロード がラストスパート、首位に上がります。

一方、その時、同時に 02番 アムールショコラ が失速、04番 カイジンチャンプ と伏兵の 09番 バジルフレイバー に飲み込まれます。

最終のゴールは 10番 トーセンクロード、04番 カイジンチャンプ、05番 サブルドール の順、中心に考えていた 02番 アムールショコラ は5位にまで落ちてしまいました。
【払い戻し金】
◇ 反 省 ただ競馬の予想を外すだけならよくあることですが、分析から考察、人気と解説を加味して、かなり掴んでいたレースだっただけにとりこぼしは不甲斐なく、反省するばかりです。2,000円ずつ5通りの投票を行ったところ、もう2,000円で 02番 アムールショコラ を除く 4-5-10 の三連複を買っておけば、払戻金26,400円が得られてプラスに転ずることができました。繊細さと配慮を欠いた投票でありました。
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