アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

我が意を得たり!:「希望の党」の中身がカラッポすぎて、笑いが止まらない



 世の中では衆議院が解散され、与野党は10月22日投開票の衆院選に向け一斉に走りだしております。選挙に向けて 小池百合子 東京都知事を代表とする新党「希望の党」が発足し、その前に、蓮舫 氏 辞任を受けて代表選を行った民進党、前原 誠司 代表ができたばかりの希望の党へ合流を宣言しました。当ブログではあまり政治的な話題には触れないで来ました。関心がない、知識がない、と言う率直な気持ちに加えて、報道されることと実際とのギャップが激しいため、何を信じたら良いのか解らないのが本当のところです。しかし、今回の一連の騒動には激しく首を傾げたくなる違和感と、所詮は選挙に勝つためのなりふり構わぬ「政治屋」の生き様、それならいつものことと諦めに近い心境になります。そんな折、我が意を得たりと言う文章に出会いましたのでここに記録しておきます。現代ビジネスの記事であります。

 *****

現代ビジネス記事

長谷川幸洋 氏
9/29(金) 9:00配信 現代ビジネス


hasegaw.jpg

「希望の党」の中身がカラッポすぎて、笑いが止まらない

これぞ政界お笑い劇場

 小池百合子東京都知事が新党「希望の党」を立ち上げたと思ったら、民進党は事実上の解党を決め、両党は合流に動き出した。さらに小池氏は都知事を辞任して、総選挙への立候補を模索している、と報じられた。これをどうみるか。

 驚き、呆れたのを通り越して、私はしばらく笑いが止まらなかった。本当だ(笑)。まさに「政界お笑い劇場」ではないか。政治家たちがこれほど我を忘れて、右往左往するのを見るのは、実に久しぶりだ。しかも、当の本人たちは大真面目である。だから芸人の下手なギャグより余計、面白い。希望の党の会見では、小池氏とおぼしき人物がドラマのオープニングさながらに、ヒールの足音を響かせながら逆光の光に向かって歩いて行く動画まで紹介された。何度見ても、笑えてくる(笑)。何がおかしいかと言って、ネタがありすぎて困るのだが、順番に書いていこう。


 「希望の党」の動画

 最初に言いたいのは、そんな野党勢力のドタバタを促したのは、国民の声であるという点である。安倍晋三首相が解散を決めたら突然、野党勢力が流動化し始めた。それは「このままでは、自分たちの当選が危うい」と気が付いたからだ。国民が実際に投票する前に、民進党は国民の声におののいて、解党せざるを得なくなった。自分たちの主張がいかに国民の支持を得ていないか、自ら認めた格好だ。主権者たる国民が政治を動かしたのである。これこそ「解散の大義」を如実に証明している。
 前原誠司代表はじめ民進党議員たちは、つい先日まで「大義なき解散」とか「モリカケ疑惑隠しだ」などと批判していた。それなら絶好のチャンスなのだから、安倍晋三政権打倒を掲げて真正面から挑めばいいのに、なんと戦う前から自分の党を壊してしまった。

 しかも、合流する相手は憲法改正と安全保障関連法の堅持を掲げている希望の党だ。おいおい、それは民進党がもっとも反対していた政策ではなかったのか。いったい、どういうことなのか。前原代表の選択は「もう民進党などどうなってもいい、政策もどうでもいい。とにかく自分の議席を守るためなら、みなさん、どうぞお好きなように」という話にほかならない。代表選で強調していた「最低条件でも党の一致団結」などどこへやら、である。


 民進党代表選挙 出馬表明の前原氏のあいさつ

 民進党のみなさんには、こういう代表を選んでしまったのは自業自得、お気の毒としかいいようがない。ま、それも十分予想された話ではある。私は代表選の最中から「民進党は流れ解散」という見通しを書いてきた。

 8月11日 長谷川幸洋 氏 公開コラム「前原新代表を信用できないシンプルな理由」

 コラムで指摘したが、前原氏は1年前に自分のブログで書いたばかりの憲法改正論を「安保関連法は違憲だから、自衛隊を憲法に書くのは反対だ」などと訳の分からない理由で、さっさと取り下げてしまう代表である。もともと確固たる政治信条などないも同然なのだ。一体、何がしたいのか?

 そんな民進党議員が大挙してなだれ込む、とみられる希望の党はどうか。こちらも「お笑い度」は負けず劣らずである。小池氏は結党会見でなんと言ったか。まだ具体的な政策がないので、綱領をみよう。


 +++++

 我が党は、立憲主義と民主主義に立脚し、次の理念に基づき党の運営を行う。常に未来を見据え、そこを起点に今、この時、何をすべきかを発想するものとする。

1)我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す。
2)国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる「しがらみ政治」から脱却する。
3)国民の生命・自由・財産を守り抜き、国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築き上げることを基本責務とする。
4)平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する。
5)税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)の徹底、民間のイノベーションの最大活用を図り、持続可能な社会基盤の構築を目指す。
6)国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する。若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくりに注力する。

 +++++


 この文章を読んで、希望の党が何を目指すのか、具体的にイメージできる読者はいるだろうか。私はまったくできない。まるで高校生でも書けそうな、中身のないスカスカの文章である。
 なかでも、小池氏が強調したのは「しがらみ政治からの脱却」だ。「しがらみ政治」とは一見、分かりやすい言葉だが、具体的に何を意味するのか。しがらみ(柵)とは、流れをせき止めるじゃまな柵といった意味である。これを政治の世界になぞらえれば「だれかとだれかの関係が深くて、そのために本来、あるべき姿から歪められた政治」というような意味だろうか。そんな政治からの脱却を、私が簡単に言い換えるなら「既得権益にまみれた官僚たちが主導する政治ではなく、政治家主導に改める」という話になる。そうだとすれば、私も賛成だ。

五輪と築地はどうなった? 

 だが、彼女は官僚主導政治からの脱却など、初めからやる気も実績もまったくない。都知事になって「東京大改革」なるスローガンを掲げたが、やったのは東京五輪・パラリンピックの会場見直しと築地卸売市場の移転問題だった。
 それがどうなったか。会場見直しは結局、元どおりになった。約400億円の経費削減をしたと言っているが、それはまやかしである。予備費の減額と都の借金追加による予算項目の付け替えで400億円を削減したように見せかけただけだ。この件は都議会で自民党議員に追及された。
 築地の移転問題は結局、豊洲移転を決めると同時に、築地にも市場機能を残すという。東京の近い場所に2つも大きな卸売市場が必要ないのは、素人でも分かる。移転派と残留派の双方にいい顔をしようとしただけなのだ。

 彼女は「改革」という言葉を多用する。だが中身はといえば、都知事の出発点からしてデタラメだった。小池氏は就任後まもなくの2016年9月1日、最初の都政改革本部の会議で居並ぶ都の幹部たちに「現職の仕事に関わらず、こうすれば良かったというアイデアを出してください」と呼び掛けた。つまり、官僚に改革を丸投げしたのである。これが彼女の言う「自律改革」だ。前例踏襲の官僚は自分の仕事を自ら見直すことはまずしない。まして同僚の仕事に口を出すなどは掟破りもいいところだ。

喜劇はやがて…

 そもそも、改革とは制度や枠組みを無駄なく効率的に改めることなのだが、既存の制度の中で仕事をするのが官僚である。官僚の活躍基盤である制度自体を見直すのは、政治家の仕事だ。だから、政治家や外部の目で制度をチェックするのが改革の基本になる。ところが彼女の言うように、作業を官僚に丸投げしてしまったら、大胆な制度や枠組みの見直しなど絶対にできない。彼女が改革の原理をまるで分かっていない証拠である。
 彼女がいかに官僚べったりだったかは、同じ会議でただ1人、メインテーブルに座っていたブレーンの上山信一特別顧問が官僚たちに「みなさん、改革意欲が十分で…」などとおべんちゃらを言っていた1点でも分かる。この実績をみれば、彼女が国政の実権を握ったら、何をするかも容易に想像できる。財務省はじめ霞が関官僚を集めて「国政改革会議」を立ち上げ「みなさん、現職の仕事に関わらず改革のアイデアを出して下さい」と官僚たちに呼び掛けるだろう。そしてブレーンが「みなさん、改革意欲は十分だから」などとゴマをするのだ。
 そんな発想がいかにトンチンカンかは、説明するまでもない。それで「日本をリセットする」とは聞いて呆れる。一言で言えば、彼女はいかに政局カンが鋭かったとしても、上っ面の言葉だけの政治家である。「カイカク」とか「リセット」「ワイズ・スペンディング」などと、もっともらしい言葉を使っているが、中身はまるで空っぽなのだ。

 そういう非改革体質に加えて今回、受け入れる民進党の議員たちは多かれ少なかれ、労働組合の支援を受けている。まさに「しがらみだらけの議員たち」ではないか。そんな議員たちが加わる希望の党は「しがらみ政治からの脱却」どころか「しがらみだらけの第2民進党」になるのは目に見えている。

 小池氏は今回、都知事を途中で放り出すのではないかと報じられた。あろうことか「後継者を指名すれば、有権者の理解は得られる」などといった報道まである。それが本当なら、都民をバカにしているとしか言いようがない。本人は9月28日の会見で否定したが、どこまで信じていいのやら…。

 いや、ここまで来たらぜひ、放り出して国政にチャレンジされたらいかがか。主役・小池氏、脇役・前原氏のコンビとその他大勢で「政界お笑い劇場」の本番が開幕したら、北朝鮮情勢の危機が続く中、国民は一時、緊張を忘れて喜劇を堪能するだろう。それが投票にどう結びつくか。喜劇がやがて悲劇にならないとは限らない。

 *****



スポンサーサイト

中年期のうつ病 その原因論と予防法


 大学の同級生で、入局した教室は異なり一緒に仕事をしたことはありませんが、同じ外科に進んだ男がうつ状態に陥り、欠勤を続けた後に自死したとの話を聞きました。数年前の出来事だったそうですが、孔子が言うところの「知命:五十にして天命を知る」の歳に差し掛かり、自分の人生に於いて最も重要なものは何かを知る、自分はどのような役割をもってこの世に生を受けたのかを知る、そんな年代でのうつ病の発症、私の中では学会で偶然会った際の明るい笑顔の記憶しかない彼に何が起こったのだろうと考えさせられます。今回は、「メンタル障害とそのケア」のカテゴリで、ともすると自分にも起こり得る、中年期のうつ病に焦点を絞り、その原因論と予防法を考えてみます。なお、精神医学的な観点からのより詳細なメカニズムや診断基準、薬物その他による治療法については他所に譲ります。


◇ うつ病の概要・疫学

 精神科の教科書の引用とネットで調べられるものから、うつ病についてごくごく浅い内容で概要・疫学をご紹介いたします。

1.うつ病の定義

 うつ病とは「気分が落ち込む」、「気が滅入る」、「もの悲しい」と言った「抑うつ症状」が長期に継続するものと定義されます。不眠、頭痛、肩こりなどの身体症状を伴い、「自殺念慮」、「自殺企図」にも発展し、自殺率は15%にも及びます。

2.うつ病患者数の推移

 ここでは厚生労働省「患者調査」で発表されているうつ病・躁うつ病の疫学が手に入りましたがので供覧します。なんとなく、外来で多くの患者に接しているとうつ病患者は増えているような印象を受けておりましたし、芸能人や知名人でうつ病に罹患したとの話がちらほら聞こえてきます。3年毎の年別うつ病・躁うつ病患者総数を見ますと(下図)、果たしてうつ病の患者数ははっきり増加傾向しておりました。1996年が40万人台であったのが、2014年には110万人を超えてきて、恐らくは現在(2017年)は120万人に達していると思われ、20年間で約3倍となったものと推定されます。単純に考えれば、周囲の知人友人でうつ病と言う話を聞くのが20年前と今では3倍に増えていると言うことです。これは精神科に受診してうつ病・躁うつ病と診断される症例の数でありますので、単純に有病率の増加のみならず、患者の受診率の増加も背景にあろうかと存じます。また、どの年においても女性の方が男性を上回っていることも特筆すべき点であります。

【うつ病・躁うつ病の年別(3年毎)男女別患者総数】
うつ病、躁うつ病総患者数

3.年齢別男女別うつ病患者数

 こちらも厚生労働省「患者調査」2014年のデータであります。どの年齢においても男性よりも女性の方が患者数は多く、年齢別のうつ病患者数の分布は男女で若干の相違が見られます。男性は40歳代が最も多く、各年代ほぼ左右対象の正規分布を示しております。これに対して、女性も40歳代にピークを迎えますが、50歳代で減少するものの60歳代で再度の増加が見られ2つ目のピークがあります。70歳代も50歳代とほぼ同数の患者がいるようです。また、80歳代では女性の患者は男性の3倍以上と最も男女差が見られております。

【2014年におけるうつ病・躁うつ病の年齢別男女別患者数】
2014年のうつ病総うつ病連嶺別患者数


◇ 中年期うつ病の原因論

 子供からご老人まで、幅広い年代に発症するうつ病でありますが、その原因として遺伝性、脳の機能的要因や他の精神疾患との合併など、様々な要素が言われております。病前性格として「メランコリー親和型性格」が指摘されており、「几帳面、良心的、配慮できる」といった特徴がうつ病発症に関与しているとの考え方もあります。ここでは、もっと一般的な発想で中年期の特殊性に注目し、その原因論を考えます。
 中年期は、上でも触れました孔子の言葉で例えるならば、40歳代が「不惑:四十にして惑わず」とされ、何が起きても動じることなく自由に物事を見ることが出来るようになり、50歳代が「知命:五十にして天命を知る」であります。仕事や家庭において、それまでに積み上げてきた経験に基づき様々な責任を果たす人生でもっとも充実した時期と思われます。しかしながら、この年代特有のうつ病を引き起こす要因があると考えます。

1.両親の病気や介護、死別など

 40〜50歳代となるとその両親は70歳代から80歳代にも差し掛かります。悪性腫瘍、脳血管疾患や循環器疾患に罹患して病院への通院や入院、手術などが必要となり、その後には老後の介護の問題が発生する場合があります。それまで、何も考える必要のなかった両親への対応が余儀無くされ、経済的、時間的な負担と責任が生まれます。子供の頃から心の中で頼りにしていた存在が、逆に頼られる存在に変わることで、いよいよそうした時期を迎えてしまったとの認識は、抑うつ気分を引き起こし得る心の負担へと繋がるでしょう。
 同様に、両親との死別は必ず確実にやって来ます。多くの場合、親は自分を育ててくれ、自分に期待してくれた存在、最も身近の人生の先輩であり、常に自分を見つめてくれる存在であります。私も5年前に父親が病死して、臨終の時も、その後しばらくも、忙しさもあって、それほど情緒的になることはありませんでしたが、徐々に心に重くのしかかるものがありました。父の死別から2年が経過したところで、その思い出をブログに載せたりもしました。

 2014年03月11日 「22年ぶりのある会話」

 幸いなことに、私はまだうつ病にはなっていないと思いますが、40〜50歳代にかけて、父親の発病から死別までの一連の流れははっきりと「喪失感」として自覚されました。そうした経験から、中年期うつ病の原因論として、両親の身体状況の変化を一番手に挙げさせていただきました。

2.身近な存在の喪失

 親だけではありません。仕事や私生活において極めて親密な関係にあった人物との別離も抑うつ状態を引き起こす要因にはなります。学生時代の中学、高校、大学の卒業で友人との別れは必然的に訪れますが、誰でもその直後に新しい出会いがあります。中年期の別れは、同僚もしくは自分の転勤や退職であったり、それぞれの都合でこれまで通りに会えなくなったり、思わぬ争いから疎遠になったりして発生します。もちろん死別や離婚も大きな別離であります。そして、この年代は新しい出会いに乏しいのは事実です。親と同様、親しい友人、家族や仕事上のパートナーとの別れは、やはり心にぽっかりと喪失感を生むこととなります。

3.身体能力の低下

 種目によって異なりますが、多くのスポーツ選手が30歳代で引退する傾向にあります。40代、50代でなお、現役で上達が望めるのはゴルフくらいかも知れません。個人差はあるでしょうが、人間の身体能力は20〜30歳代がピークかと思われ、ある調べでは、努力を積み重ねた場合の身体能力の、第1回目のピークは19歳で、2回目はフルマラソンの全日本ランキングが最も上位の24〜26歳、そしてスピードが身につく最後のピークが34歳とされます。40〜50歳代に身体能力が低下するのは明白であり、これが気分不快から抑うつを引き起こす原因となります。
 若い頃にできたことができなくなります。例えば徹夜や長時間に何かに集中することができなくなり、スポーツにおいても仕事においても、スピード感やスタミナ、馬力などが衰えて行きます。日常生活において、体力や活力、精力の低下は、これも大きな「喪失感」から意欲の低下に繋がります。「歳をとった」、「衰えた」との発想はうつ病を引き起こす十分な要素となります。その上、高血圧、糖尿病などの成人病を発症するとますます抑うつ気分を引き起こす、中年期はそんな年代と言えます。

4.燃え尽き症候群

 これは主に仕事に関わるものです。「燃え尽き」という言葉どおり、献身的に努力した人が、期待した結果が得られずに感じる徒労感または欲求不満から、心身ともに疲れ果てて、突然、無気力に陥ってしまう状態です。例えば、若い社員が自分より上の立場につき、それまで努力してきたことが無意味に感じられて、仕事への意欲を失ってしまうようなケースです。抑うつ気分やいらいら感などが生じ、自殺にいたることもあります。慢性的で絶え間ないストレスが持続して、意欲を無くし、社会的に機能しなくなってしまう症状で、一種の心因性(反応性)うつ病とされます。

5.昇進うつ病

 燃え尽き症候群とは反対で、職場において努力の結果、やっと昇進を果たしたとたん、急にそれまでの気持ちが萎えてしまい、周囲からの期待や責任が重圧となって、うつ状態に陥ることがあります。昇進うつ病では、不眠や全身倦怠感、頭痛や腹痛などの身体症状を訴えることが多く、心身の不調から出社拒否となり、休職や退職に追い込まれる場合もみられます。

6.上昇停止症候群

 もう出世は見込めないという現実を知り、「先が見えた」ことで虚しさに襲われ、うつ状態を招くこともあります。

7.リストラに伴ううつ病

 新しい部署への配置転換や転勤、関連会社への出向、リストラといった現実は中高年サラリーマンにとっては大きな精神的ストレスとなります。リストラへの不安や、失職による経済的、精神的打撃から抑うつ気分におちいる人は多く見られます。また逆に、リストラを進める、いわゆる「肩たたき」の側の人が、その責任の大きさや、罪悪感、葛藤などを抱え込み、うつ病におちいる場合もあります。

8.サンドイッチ症候群

 中間管理職の立場で、上司と部下の板ばさみになり、世代間のコミュニケーションギャップから抑うつ状態に陥る場合があります。学校の教師が校長などの上司と生徒の間でストレスや葛藤を覚える場合もこれに当たりますし、家庭の主婦が主人と子供の間に挟まれ抑うつ状態となることもあります。

9.テクノストレス症候群(テクノ不安症、テクノ依存症)

 アナログ世代に育った中高年で、コンピューターなどのデジタル環境に拒否反応を示し、不安や焦りから抑うつを引き起こすことを「テクノ不安症」と言います。逆に、若いうちからゲームなどのデジタル環境にのめり込んでいて、デジタル思考に偏りすぎたために、人間らしい感情が失われ、相手の気持ちを汲み取れず、対人関係に支障を来す場合を「テクノ依存症」と言います。


◇ 中年期うつ病の予防

 精神療法や薬物療法など、うつ病の治療法については他に譲ります。ここでは、中年期の、うつ病を発症する前の段階における予防法を考えます。日常に心がけることでうつ病に罹らない工夫です。例えば原因の除去ですが、上で箇条書きしたもので、除去あるいは軽減できるものと、そうではない、自分ではどうにもならないものはあります。身体能力の低下はある程度は軽減できますが、職場でのストレスから逃げてばかりと言うわけには行きません。いろんなことに対してあまりストレスを感じない思考パターンはあるでしょう。

1.アンチエイジング

 身体能力の低下が中年期うつ病の原因となり得ることを説明しました。これに対しては、健康に留意し、規則正しい食生活、アンチエイジングに努めれば、ある程度は軽減できます。そうした行為そのものは気分を高揚させて十分にうつを予防できると思います。当ブログではこれまで何回かアンチエイジングを取り上げて、ある種の食料品や禁煙、快眠について触れて参りました。以下にリンクを提示します。

 2014/08/11 科学?/非科学? ファスティング(断食)の美容・アンチエージング・疾病における有効性を検証

 2014/09/07 解明されつつあるサーチュイン遺伝子のアンチエイジング効果

 2014/10/18 アディポネクチン (Adiponectin)、その脅威のアンチエイジング効果

 2015/05/30 アンチエイジング anti-aging 入門

 2015/07/10 ただのダイエット・サプリ(食品)ではない ラクトフェリンでアンチエイジング!

 2015/09/02 最大のアンチエイジング、禁煙と受動喫煙の排除

 2015/11/26 「焼き海苔」食生活でアンチエイジング!

 2016/02/15 食物繊維でアンチエイジング

 2016/06/13 加熱梅干しの優れたアンチエイジング効果

 2017/07/27 快眠でアンチエイジング! 〜 睡眠のメカニズムと快眠を得る工夫 〜

2.「二分割思考」の解消

 原因論で示しました通り、家族や友人との別離や会社での出来事など、中年期の人間が社会生活で起きた変化に反応するかたちでうつ病が発症することが多いようです。同じことが起こってもある人は平常心を保てて、ある人は憂鬱から抑うつへと進行してしまう、その違いは思考パターンにあると思います。
 うつ病を引き起こす思考パターンとして「二分割思考」が指摘されております。主に仕事面での発想ですが、「100点でなければ0点」と「全か無か」のような発想を「二分割思考」と言うそうです。「7、8割なら合格点」とする中間的な考え方を許さない、高いクオリティを追求する完璧主義です。これを解消して、100%に及ばないところに落とし所を作る発想は肩の力を抜いて、気持ちに余裕が生まれます。日常生活における思考パターンの中で自分に「二分割思考」があるかどうかを見つめ直すところがスタートラインです。

3.明るい部屋で過ごし、なるべく外出して太陽光に浴びる

 国際医療福祉大学大学院の 和田 秀樹 教授 のご意見です。うつ病には冬季に発症する「冬季うつ病」があり、日照時間が減少することが影響していると考えられています。「冬季うつ病」には「高照度光療法」なる治療法があり、光を浴びることで体の状態を整えるものです。睡眠障害にも光療法は用いられます。
 日本に比べて欧米ではうつ病の罹患率が高く、その原因として 和田 教授は、家屋における部屋が薄暗いことを要素に挙げております。日本では南向きの家が好まれますが、欧米ではどちらかというと敬遠される傾向があります。欧米の室内は間接照明が多く薄暗い状態が好まれます。
 光が少なく薄暗いところでずっと過ごしていれば気分が沈んでしまう人もいる、と言うのが教授に発想です。うつ病予防として、明るい部屋で過ごし、なるべく外出して太陽光を浴びる生活を心がける、とされております。


◇ あとがき

 同級生 外科医の訃報に触れ、中年期のうつ病に向き合う機会を得ました。彼にうつ病が発症した原因は解りませんし、自分にもいつか降りかかって来るかも知れないと思いますが、今回の勉強で、ある程度は予防できるような気がしております。遅まきながら、大学同級生の彼の冥福を心よりお祈りいたします。

ふと国民性の違い、日本人の特殊性を感じた旭川空港へのバスの中


 2泊3日で旭川へ行って来ました。帰りの旭川駅から空港へのバスの中、とても良く観るなんてことない光景に出会い、普段であればなんてことのないことなのに、ふと民族あるいは国民性の違いを考えさせられました。とてもつまらないお話ですし、誰でも経験したことであります。

 満員のバスの最後部の席に座ったところ、目の前に男女5人組の外国人がやって来て腰を落ち着けました。見た目は40代から60代までの男性3人、女性2人で、変わった格好ではなく、ごく普通の観光客のようでありました。左の方の窓際に日本人の女の子が座っていて、その横にはお母さんがいて、その隣が私達夫婦、さらに右側の窓際には日本人男性が1人と言う席順です。
 バスが出発するのを神妙に待つかのごとく乗客は皆、静かにしておりました。定刻となって、放送と同時にバスは動き出し、旭川の街中を山の方へと進み出しました。と、その時、私の前にいた外国人達が会話をし始めました。上で申した通り、普通に良くある光景です、静まりかえった日本人の集団の中で、数人の外国人が英語で会話をしています。約40分のバスで、停留所を知らせるテープ音声を除く、聞こえて来た肉声は、外国人達と左窓際の女の子、それに相槌を打つお母さんだけでありました。以下、不正確ながら再現します。写真の左前方で半身となっているのが会話の中心人物で「外国人A」とさせていただきます。

バスの中

 *****

 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX(笑)"
 外国人B:"Yeah! XXXX 〜 英語 〜 XXXX"
 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人C:"XXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXX"
 外国人A:"Yes! Yes! Yes! XXXX 〜 英語 〜 XXXX"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX"

 外国人D:"XXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXX"(別の会話)
 外国人E:"XXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXX"

 女の子 :「わ〜っ! 気球が飛んでる!」

 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX(笑)"
 外国人C:"XXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXX"
 外国人A:"Yeah! Yeah! Yeah! XXX 〜 英語 〜 XXX(爆笑)"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX(笑)"
 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX(笑)"

 女の子 :「あっ、カラス、ねえ観て観て カラスがいっぱい!」
 お母さん:「そうね! カラスさんね」

 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX(笑)"
 外国人C:"XXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXX"
 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"

 外国人D:"XXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"(別の会話)
 外国人E:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"

 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人D:"XXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人E:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人A:"XXX 〜 英語 〜 XXX"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX(笑)"
 外国人A:"Yeah! XXX 〜 英語 〜 XXX(爆笑)"

 女の子 :「ねえ、まだ着かないの?」
 お母さん:「もう少しよ」

 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX"
 外国人A:"XXXXX 〜 英語 〜 XXXXXX"
 外国人B:"XXXX 〜 英語 〜 XXXX"
 外国人A:"XXXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXXX"
 外国人C:"XXXXXXXX 〜 英語 〜 XXXXXXXXX"

 *****

 "XXX 〜 英語 〜 XXX"などと記載しているのは、会話内容を公表しないためではありません。実は、さっぱり理解不能の英語でありました。英語には間違いないのですが、発音が極めて特殊であり、私の知る限りの英語である、英国、インド、アメリカ、カナダの人ではない、恐らくはオーストラリア人ではないかと思いました。

 さて、バスの中の女の子とそのお母さん以外の日本人は全く声を発しませんでした、少なくとも私の耳に入るほどの、、、。女の子とお母さんはせいぜい二言三言です、それも音量を下げての会話です。比較的大きな声で、ゼスチャーを交えて、ただただ、外国人達の声がバス中に響いた40分間でありました。
 何度も申しますが、さして珍しくもない、よくある光景ではありますが、喋り続ける彼らの会話を目の当たりにして、「日本人でこうする人はいないな〜」とつくづく思いました。せいぜい、同乗した子供とそれに相槌を打つ親くらいです。日本人の集団であそこまで大声で会話をしていたら、それはちょっと変わった人々となりますし、誰か一人が話しだしたとしても、それを制する人物がいたりして、あれほどまでの会話になるのは極めて稀だと思いました。
 しかしながら、ああした光景は実は海外に行くとよく見かけます。雑踏の中での大きな声での会話、それは日本人では珍しくとも日本人以外の人々にとっては普通の行為です。日本にいると外国人の立ち振る舞いが奇異に見えることはあっても、実は雑踏の中で静かに振る舞うのは日本人の特殊性と言えるかも知れません。

 民族の違い、国民性、などと言うと大げさではありますが、ふとした日常に外国人の、と言うよりも日本人の特殊性を感じた次第です。

上手く行かない時の具現化のエクササイズ


 実生活の中で上手く行かないことが続くことはよくあることです。対人関係における心のすれ違い、ちょっとした考え方からの判断ミス、いけると思ったことが不可能となるなど、自分自身に原因がある場合もない場合も、様々に気持ちを落ち込ませる出来事は起こります。
 8月下旬からそんな日々が続いておりましたが、ふと気持ちの上で立ち直れる、前向きになれる方法論を思いつきました。それは「具現化のエクササイズ」であります。

ヘミシンクによる具現化


◇ ヘミシンクによる具現化

 これはヘミシンクによって、己が希望するものを「引き寄せ」を実現するエクササイズでありますが、同時に「引き寄せ」が実現するような心理状態に持って行く効果があります。詳しい手順は以前に作った文章がありますので、ここでは省略いたします。

ヘミシンクで「引き寄せの法則」を実践; 理想や願望の実現(再掲)

 簡単な手順は以下の通りです。

【リラクゼーションと具現化】
 01. 導入、効果音と呼吸に注目してリラックス
 02. 大きな箱(エネルギー変換ボックス)をイメージして不快な記憶を閉じ込める
 03. リラックスをさらに進めて瞑想状態から意識の拡張、五感を超えた世界 = Focus 12
 04. 自分の理想とするパターン(出来事)を思い浮かべる
 05. 作り出した理想のパターンに光を当てて実現する様を意識する
 06. 拡張した意識の彼方に理想のパターンを解き放つ


◇ 具現化のエクササイズで得られるもの

 具現化のエクササイズをやった、その前と後では心の持ちようが変わります。エクササイズの前には何をやっても上手く行かないマイナーな気持ちでありますが、エクササイズで理想のパターン(出来事)、例えば健康とか、仕事、成功、出会い、お金でありますが、それらを手に入れることをイメージした後では、前向きな気持ち、明るい未来が感じられます。実際に、良いものを引き寄せる魔法のようなことが起こるかどうかは解りませんが、良いものを引き寄せる精神状態を作るのは間違いありません。これは実生活に取り入れて良い問題解決法だと思いますし、成功している人はそれに似たことを習慣としてやっているように思います。