アセンションへの道程 〜ある外科医のスピリチュアル〜

アセンションを目指したある1外科勤務医のスピリチュアルおよびその周辺事項への探求をご紹介します

GATEWAY EXPERIENCE:Wave VI Odyssey CD2


 約1週間ぶりの投稿となりますが、今日は久しぶりにGateway Experienceによるヘミシンク・エクササイズのご紹介です。Wave VI Odysseyの3枚のCDのうち2枚目でありますが、3枚目のCDがLocale 2に繋がるFocus 21の体験の場となっており、言うなれば付録のような存在ですので、このWave VI Odysseyにおける2枚目のCDが実質、Gateway Experienceの最後のエクササイズ、集大成と言えるかと思います。その内容は、体外離脱とガイドとの関わりであります。


◇ CD2-1 #3 Point of Departure:離脱点

1.セッションの目的

 Focus 10で第2の体の振動を増大させ、肉体から離れた後、Focus 12に移行、エネルギー体で回転し、浮かび上がるエクササイズです。

2.エクササイズの流れ

 いつも通りの「エネルギー変換ボックス」、「レゾナント・チューニング」、「アファメーション」に続いて、私は10カウントで身体各部をリラックスする方法でFocus 10に入るようにしています。Focus 10に入ったところで「振動」を増大させる、それがこのエクササイズのポイントであります。以下、手順を箇条書きにいたします。

01)エネルギー変換ボックス
02)レゾナント・チューニング
03)アファメーション
04)F10でエネルギー体の振動を増大させ、拡張し、肉体から離れ、遠ざかる
05)意識がエネルギー体の隅々まで拡張する感覚を記憶しながらF12に移行
06)エネルギー体の中に浮かんだ状態で寝返りを打つよう180度回転、うつ伏せとなる
07)自分の肉体を下に見ながら浮かび上がる→フリーフローへ
08)肉体とのつながりを思い出し戻っていき、感謝する
09)F12からカウントダウンでCI(覚醒の状態)に戻る

3.第2の体の振動

 体外離脱に先立ち「振動」が起こることは、昨年9月25日、アセンションの関連事項として掲載した「体外離脱体験 Out of the Body Experience (OBE)」の中でもご紹介しました。故 ロバート・モンロー 博士は最初の体験で「就寝時に横になった際の奇妙な振動」を述べており、別の解説本などでも、この「振動」が「離脱」のために非常に重要な要素とされております。
 実際、このセッションのエクササイズで効果音に従って行きますと高率に「振動」を自覚します。「始まった!、これが振動だな!?」って思うことはしばしばですが、そこから先に進むかどうかは、日によって違います。「振動」を意識しすぎて恐怖心を覚えたり、手足の痙攣を促して体がリラックスした状態が壊れてしまうことがあります。体外離脱の通過点として「振動」が不可欠とは思いますが、反復練習と経験、適度な集中力が必要に考えております。

4.寝返りと浮揚

 本エクササイズではFocus 12に移行したところで寝返りを打つように180度の回転を指示され、また自分の体を見ながら浮き上がる(浮揚)をイメージします。これは、以下の如くWave IIIで行ったエクササイズの再現となります。

 Wave III Freedom CD1 #1 Lift Off:F10における浮揚のイメージ、体外離脱の基礎
 Wave III Freedom CD2 #3 Vectors:F12で方向性をイメージする訓練
 Wave III Freedom CD3 #6 First Stage Separation:5段階で最初の体外離脱

 エネルギー体として回転するときの感覚は、実際に寝返りを打つときのように感じる場合もありますが、視点だけが移るように感じることもあります。「浮揚」は、ガラス張りのエレベーターで周囲の景色が下へ下へと移動する、そんな情景を思い浮かべたりします。こうした、体外から離脱しての動きが上手くいかない場合に、回転した「つもり」になる、浮揚する「ふり」をする、下に見える自分の肉体を思い描く、そういう方法を「想像の呼び水」などとマニュアルでは説明しています。


◇ CD2-2 #4 Nonphysical Frends:非物質の友人

1.セッションの目的

 このセッションはガイド(ここでは「非物質の友人」)との交流、いわゆるチャネリングを促すものですが、これまでの同様なセッションと異なるところは、ガイドとの会話を求めるものではありません。4人のガイドが出現して来て、浮揚をしてもらうと言う、ガイドとの交流と体外離脱状態での移動を併せて行うエクササイズとなっております。
 さて、言うまでもないことですが、モンロー研究所で開発されたヘミシンク・エクッサイズのシリーズ、Gateway Experienceでは、ガイドやハイヤーセルフ、ヘルパーと言った向こうの世界の知的存在が存在することを前提としています。このことを「信じる」のは難しくとも、そう言った存在がいると「仮定」してエクササイズを進めて行き、その過程で実際に存在を「感じる」、「知る」ことになると解説されております。

2.エクササイズの流れ

 いつも通りの「エネルギー変換ボックス」、「レゾナント・チューニング」、「アファメーション」に続いて、Focus 10に入ります。ここで本エクササイズでは特別に用意されたアファメーションをもう一度唱えて、Focus 12に移行します。

01)エネルギー変換ボックス
02)レゾナント・チューニング
03)アファメーション
04)F10で特別に用意されたアファメーション

【Focus 10で唱えるアファメーション】
 自分と同じか、自分以上の、知恵や経験を持つ、知的生命体の、協力や援助、理解が欲しい。彼らに導かれ守られたい。彼らの光、彼らからの光に包まれ、助けられながら、エクササイズを行いたい。

05)意識がエネルギー体の隅々まで拡張する感覚を記憶しながらF12に移行
06)4人のガイドに援助を求め、彼らの存在を感じる
07)2人ずつが体の左右にやってきて彼らの光が自分の光と混ざるのを感じる
08)ガイド二人により自分のエネルギー体を肉体から遠く引き離し浮揚する
09)肉体に戻る
10)もう一度、ガイドによって持ち上げてもらい。高く、より高く肉体から上に離れる
11)フリーフロー
12)F12からカウントダウンでCI(覚醒の状態)に戻る

3.ポイント:ガイドとの交流か?、体外離脱か?

 このセッションを経験して感じるのは、エクササイズの目的および結果が、ガイドとの交流なのか?、体外離脱の延長線上なのか?、と言う疑問です。どちらかに偏ってはいけないし、どっち付かずの感覚ではだめではないか?、と思います。さすがに全体の大詰めですので、難解なセッションのように感じますが、これまでの積み重ね、反復練習によって克服できるものと考えます。

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◆ スピリチュアル株式投資:アデランス [8170-T1] 底値判定のヒントは過去5年のチャートから!


 「スピリチュアル株式」、今日はアデランス(8170-T1)と言う銘柄を取り上げます。テレビのコマーシャルでお馴染みのカツラ販売、植毛を専門とする大手です。準緊急のご報告です。まずは過去半年の日足チャートを供覧し、直近3ヶ月の報道を御紹介しましょう。


◇ チャートのトレンドと乖離する報道内容

アデランス日足チャート6月

 上図の如く、この半年は1600円どころから下りに下がって1000円近辺まで来ました。もし推奨銘柄に挙がっていたとしても、このように下りゆく銘柄に手を出すのは危険を感じます。「まだまだ下がるのでは?」ってところです。

アデランストレンド線 図

 各タイミングにおける下値同士を結んだ「下値トレンド線(赤線)」と同じように上値同士を結んだ「上値トレンド線(青線)」を引いて見ますと上図の通りです。やはり、トレンドを示す線は上値も下値も下落傾向です。これではいよいよ1000円割れあり得る状況です。では、直近3ヶ月の報道を御紹介しましょう。

 *****

【直近3ヶ月のアデランスに関する報道】

11月20日

アデランス:広告宣伝費の効果的な投入で国内事業は好調に推移(フィスコ)

 アデランス<8170>(1215 +2)は創業以来、国内売上No.1を誇るウィッグ(かつら)のトップメーカー。男女向けオーダーメイドかつら、女性向けレディメイドかつらを、日本国内及び、米国、欧州主要国、中国・台湾・シンガポールで展開している。また、かつら以外にも、育毛サービス、部分増毛、ヘアケア製品の販売、ヘアトランスプラント(植毛)など、ヘアケア全般にわたるサービスを広く展開している。
 同社は、トップシェアを有する国内女性向け市場の深掘りと、同業他社を圧倒的にリードしている海外事業の拡大によって、中長期的成長を実現していく方針だ。女性向けという点では、主力顧客層である60歳代の一歩手前の世代を、安価で手軽なレディメイドかつらで囲い込む戦略だ。
 海外事業については、2013年4月に米国市場におけるかつらのトップ企業、ヘアクラブ社を買収した。2015年2月期上期は、広告宣伝費の効果的な投入などもあって、国内事業は全般的に好調に推移した。海外事業においても、ヘアクラブ社が順調に売上を伸ばし、収益に貢献した。今上期の同社の営業利益は前年同期比21.7%減となったが、これはヘアクラブ社買収に起因する減価償却費の増加によるものだ。減価償却費と営業利益を足したEBITDAが同社の収益力をより正確に反映していると言える。
 今上期はEBITDAが前年同期比18.4%増の3,495百万円に達した。EBITDAは、同社のように積極的な企業買収を通じて収益成長を図ろうとする企業の評価に際しては有効なアプローチである。世界的に広く利用されているEBITDAに通常の税率を適用して「実力ベースの当期純利益」を試算したところ、それに基づくROEは14.3%となった。この値は世界的にも1つの目標とされる15%に迫る水準であり、こうした実力への理解が浸透すれば、株価バリュエーションなどにも反映されていくとみられる。

12月15日

アデランス:11月度月次動向、アデランス事業11.3%増、男性・女性サロンとも好調(フィスコ)

 アデランス<8170>は11日、11月の月次動向を発表。国内事業全体の売上は、11月単月(速報値)で前年同月比10.7%増、9月-11月累計では5.8%増となった。
 国内では、主力のアデランス事業が前年同月比14.5%増(10月は同11.3%増)、フォンテーヌ事業が同2.1%増(10月は同2.1%増)。アデランス事業の内訳では、男性サロンが同13.8%増(10月は同4.6%増)、女性サロンが同14.8%増(9月は同16.0%増)となった。
 海外では、ヘアトランスプラント(毛髪移植)を手掛ける米ボズレー社の9月速報値が14.5%増(8月は同11.7%減)、米ヘアクラブ社は同2.2%増(8月は同1.5%増)だった。

12月22日

<東証>アデランスが大幅続落 大口の実需売りとの指摘も(日経QUICKニュース)

 (14時50分、コード8170)前週末19日に続いて大幅に下げている。朝方に前週末比120円(10.2%)安まで下落する場面があった。売り一巡後は下げ渋っているが、後場も6%超安い水準で推移。19日と合わせると下落率は10%を超えた。目新しい材料は見当たらないものの「大口の実需の売りが出たのではないか」(岡三証券の大場敬史シニアストラテジスト)との指摘があった。
 同社は日経QUICKニュースの取材に対して「特段、株価に影響を与えるような発表はしていない」(広報IR室)という。ただ、19日の売買高は約61万株、きょう午前だけで売買高は74万8700株と5日移動平均の売買高(23万株)に比べて大幅に膨らんでいる。
 22日は寄り付きで大きく下落したことで「個人投資家の一部が下値で買いに動いていた」(松井証券)との声もあった。

12月25日

アデランス:しっかり、スティールの保有株売却報道受け(フィスコ)

 <8170> アデランス 1110 +37しっかり。スティール・パートナーズが保有株の大半を売却したことがわかったと伝わっている。22日に提出された変更報告書では、保有比率が21.73%から0.62%に低下している。直近では特段の材料がない中で大幅に下落、スティールの売却観測なども一部では上がっていたようだ。保有株売却がほぼ一巡で、目先の需給改善期待から自律反発を狙う動きが先行へ。

01月15日

アデランス:第3四半期経常利益が大幅増、EBITDAは14.4%増に(フィスコ)

 アデランス<8170>は14日、2015年2月期第3四半期(14年3-11月)決算を発表。売上高は前期比15.9 %増の560.50億円、営業利益が同25.4%減の13.99億円、経常利益が同57.7%増の44.85億円、四半期純利益が同39.2%増の41.17億円だった。販管費の増加で営業減益となったが、円安による為替差益の計上などで経常利益が大幅に増加した。
 セグメント業績では、アデランス(オーダーメイド)事業の新規売上は、男性売上は積極的な広告宣伝展開や育毛・増毛商品などの販売が好調で大幅な増収。また、女性売上も主要百貨店での展示試着会での受注が順調で増収だった。リピート売上については、新規顧客の増加や顧客定着の取り組みが奏功し、男女とも増収。フォンテーヌ(レディメイド)事業は、百貨店での売上が順調に拡大したほか、スーパー/GMSへの出店による売上も貢献した。ボズレー(ヘアトランスプラント)事業は、新CMの投入やWebの刷新などマーケティングの強化で現地通貨ベースでも増収。海外ウィッグ事業では、前連結会計年度にグループ化した男女向けオーダーメイドウィッグ販売のHC(USA)Inc.の売上が順調に拡大したほか、欧州市場で医療用ウィッグの販売が堅調に推移している。
 なお、通期計画については、売上高が前期比9.2%増の740.00億円、営業利益が同13.4%増の41.00億円、経常利益が同10.7%減の40.00億円、純利益が同2.8%増の44.00億円とする期初計画を据え置いている。

02月02日

先読み作戦指令室=アデランス:新規顧客増加、上方修正期待も(株式新聞)

 かつら最大手の一角であるアデランス<8170.T>を見直したい。アデランス(男性)、レディスアデランス(女性)、フォンテーヌ(同)、北米のボスレー(ヘアトランスプラント=頭髪再生医療、自毛植毛技術)で展開、海外売上高は4割(前期)、「世界のブランド アデランス」を目指している。15年2月期連結の経常利益は40億円(前期比10.7%減)、純利益は44億円(同2.8%増)の見通し。第3四半期(14年3-11月)は男性、女性の新規顧客の拡大から、経常利益44億8500万円(前年同期比57.7%増)、純利益41億1700万円(同39.2%増)とすでに経常利益は通期計画をクリア、通期業績上方修正の期待も出てきそうだ。為替差益も32億400万円(前年同期12億4400万円の差益)と円安効果も出ている。

 期末一括の配当は15円(前期末10円)と増配の計画。

 週足、月足を見ると、上伸前の14年1-3月の水準まで下げたあと、日足は1月27日に1011円まで押してから底入れの足に転じてきた。昨年来高値は1646円(14年6月19日)。

 前場の終値は、前週末比1円高の1049円。

 *****


 昨年12月22日の大幅続落以外は、チャートのトレンドからは予想し得ない報道が並んでおります。業績は良好なのに、利益確定の売りが長期に及び、投資家心理を弱気にするこの半年間であったかも知れません。


◇ 底値判定のヒントは過去5年のチャートから!

 報道の通りであれば、アデランスと言う会社は極めて業績良好であり、まさか近日、倒産することはなさそうで、株価も永遠に下がることはなく、どこかでは下げ止まるはずであります。その判定を探るヒントが過去5年のチャートにあるように考えます。

アデランス 週足チャート

 アデランス、過去5年間の週足チャートです。起こった出来事をそのまま解説すれば、2010年3月から2011年2月までは1000-1200円のレンジでありました。2011年2月に1000円を割り込んでからは2012年8月まで1000円を超えられない状況でありました。2012年8月に1000円を超えてから1700円超え、1600円超えが2度のピークがあって、その間に2度ほど1000円まで下落する局面が持ち治しており、現在も1000円に迫る下落です。

アデランス抵抗線、支持線の見つけ方 図

 さて、1000円と言う値を上値、下値とする株価の変動が垣間見られます。そこで、1000円に接近した局面を示したのが上図です。青丸の部分が1000円まで下落してリバウンド上昇しており、赤丸は1000円まで上がるも跳ね返されて下落した局面です。1000円という値がこの銘柄において重要な意味を持つことが解ります。

アデランス 上値抵抗線と下値支持線 図

 と言うことで、1000円のラインに水平線を引いてみますと上図の通りです。1000円のライン、5年前の#1の期間は1000円が底値でこれ以下には下がらない「下値支持線」でありました。2011年2月からの#2の期間では、1000円ラインを超えられず、1000円は「上値抵抗線」となりました。2012年9月からは2度にわたって1000円に接近するもリバウンド上昇しており、1000円が再度、「下値支持線」になって現在にいたります。このように、「下値支持線」であったラインがある時から「上値抵抗線」となり、また「下値支持線」へと変わる現象はしばしば起こることです。もちろん、今後、1000円を割り込んで「上値抵抗線」となってしまう可能性もありますが、、、。


◇ 1000円が「下値支持線」のままなら今が底値

 もうお解りの通り、1000円が「下値支持線」のままなら今が底値であり、この後は上昇して行く可能性は高いと思います。事実、2月10日にその日の安値1010円を記録して、本日(2月18日)の終値が1050円ですので、5営業日で40円(4.0%)の上昇が見られております。業績良好の報道と併せて考えても、1000円どころが底値であり、これが「下値支持線」のままである可能性は大と考える次第です。値動きの激しい銘柄ですので、冒頭で「準緊急のご報告」と申し上げた意味がお解りかと思います。


◇ 大和証券の銘柄診断

 最後に大和証券のアデランス(8170-T1)の銘柄診断をご紹介します。なかなか良いレーダーチャートです。

アデランス銘柄診断図

 割安性がかなり高く、下値抵抗力がかなり強いといえます。
 成長性がかなり高く、業績は堅調といえます。
 テクニカルスコアが比較的高く、チャートの形は悪くないといえます。
 財務健全性が比較的高く、財務的な不安は少ないといえます。
 現在の市場の物色トレンドにうまく乗っています。
 直近の株価は相対的に下落基調または出遅れているといえます。
 株価の値動きは比較的激しいといえます。



 最後にもう一つ、この銘柄、株の配当が今期10円から15円と値上げを決めており、その落ち日(配当が確定する日)が2月25日に迫っております。この1週間、数100円単位の大きな値動きが期待されますでしょうか? 株は自己責任でお願いいたします。

【代替・統合療法】ヤクルト ガゼイ菌シロタ株 の免疫賦活作用!?、胃癌肝転移が消えた1例


◇ はじめに

 昨年7月、「代替・統合療法 日本がんコンベンション」なるものに参加しましたが、参加者の真剣な眼差し、癌治療に対する切実な気持ちに触れ、心を動かされました。ほとんど現代医療のみを行っている私ですが、目の前の末期癌の患者が死にゆくのを数え切れないほど見てきて、また数は少ないですが、再発の可能性が極めて高い、あるいははっきり癌の遺残がある人が完治したり長生きする症例にも出会います。こうした時、いずれの場合でも現代医学の限界、保険診療の外側に必ず何か癌と対峙するものがあると思う次第です。

代替え医療コンベンション20のポスター

 本ブログには「医・食品・アンチエイジ」のカテゴリを作っております。その中で、【代替・統合療法】と題して、この現代医学として認可はされていないものの、癌に対して有効と思われるものを取り上げて参りたいと存じます。まず最初、以前もとりあげたヤクルトの自験例を再掲させていただきます。

 ある40代の患者が進行胃癌に多発性肝転移を伴っており、私は自らの治療でこの肝転移が消失したのを経験いたしました。胃癌の肝転移は極めて予後不良であり、「初回診断から平均生存期間は?」、などと言う言い方をしたりもします。現在、大腸癌に対する科学療法の進歩は目覚ましく、大腸癌からの肝肺転移巣が、FOLFOXやFOLFIRI、それらに分子標的薬(アバスチンなど)を被せて治療した結果、腫瘍の縮小や消失と言ったことはよく聞かれます。しかし、胃癌の場合は違います。極めて治療に難渋することは今も昔も同じです。

 大腸癌と異なり胃癌の肝転移は極めて予後不良


◇ 46歳男性 噴門部胃癌 多発性肝転移 症例

1.主訴・術前診断

 20年以上前の話です。食道のつかえ感、食事摂取困難で来院した46歳男性、精査の結果、多発性肝転移を伴う噴門部胃癌(低分化腺癌)でありました。

胃癌肝転移症例

2.治療方針

 食事摂取が困難であること、体力的には十分予備力があることを考慮して、手術を先行することと致しました。胃全摘術を施行し、さらにリンパ節を2群まで切除(郭清)してターゲットを肝転移巣だけとして、術後経過は至って良好でありました。術後2週間目より化学療法を開始しました。

3.術後化学療法

 術後化学療法の説明を行いましたが、以前、当ブログで触れました「がんの告知について」はそれをしない時代です。病状の説明として、胃の潰瘍性病変の一部に悪性が疑われ、肝に影があるのでそれに対する治療として、メトトレキセート(MTX)—ファイブエフユー(5FU)交代療法(ロイコボリン レスキュー含む)を選択し、治療薬の名称は伏せて点滴のタイミングやスケジュールを説明しました。またついでに、免疫力を高める食品としてヤクルトを紹介しました。

 胃癌多発性肝転移症例に対して
 ・胃全摘術 D2郭清
 ・MTX-5FU交代療法
 ・ヤクルト


4.経過

 患者は、自分より20近く若い私の話を全く素直に聞いてくれて、MTX-5FU交代療法は順調に施行されました。ヤクルトは1日に5、6本も飲んでいたようです。

5.肝転移巣が消失!?

 手術前と化学療法 MTX-5FU交代療法開始3ヶ月後のMRIを供覧します。明らかに肝転移巣は消滅しました。

胃癌の肝転移が消失 MRI

 私は、当時、心から驚きましたし、20年経った今でも不思議に思っております。上述の如く、胃癌の肝転移が消えるなんてことはとてつもない希有な出来事であります。当然の如く、私はあちこちの学会で報告しました。もちろん題名は以下の通りですが、聴衆は狐につままれたような表情でした。

 「MTX-5FU交代療法で胃癌多発性肝転移が消失した1例」


◇ 胃癌の肝転移

 まず、「胃癌の肝転移は極めて予後不良」と申しましたが、どれくらい予後不良なのか?、1990年代当時の日本消化器外科学会誌に論文を見つけましたので供覧します。

胃癌肝転移の成績 論文

胃癌肝転移成績グラフ 図

 グラフを見ますと、多発性に肝転移があったH2、H3症例は胃切除ができた場合でも6ヶ月生存が50%程度であり、胃切除不能例ではほとんどの症例が半年以内に死亡しております。


◇ MTX-5FU交代療法

 MTX-5FU交代療法の有効性に少し触れます。MTX-5FU交代療法と5FU単独投与を比較した多施設共同の第III相試験(第3段階目の治療研究)の論文がありました。1989年、私が上述の患者の治療にあたった4,5年前のものです。

MTX-5FU交代療法 論文

 *****

【目的】

 胃癌に対するMTX+5-FU対5-FU単独の第III相試験

【研究デザイン】

 ランダム化比較試験、第III相試験、
 進行・再発胃癌に対するMTX・5-FU交代療法群 (MF群) と5-FU単独群 (F群) とのRCT

【セッティング】

 多施設共同

【対象者】

 青年・中高年・老人、進行胃癌
 登録症例133例、MF:70、F:63
 適格例 119例 (61/58)、完全例 100例 (56/53)
 統計学的考察なし

【エンドポイント(アウトカム)】

 主 要:奏効率
 副 次:有害事象、生存期間

【主な結果】

 薬剤投与:MF;MTX 100mg/m2 + 1時間後5-FU 600mg 15分静注、
       F ;5FU 600mg/m2
 奏効率 :PRはMF 10 例(17.9%)でF 1例 (1.9%)に対し有意に多かった(P<0.01)
 有害事象:MFで食欲不振、吐気、下痢、口内炎、白血球減少、GPT上昇が多かった
 生存期間:MF 7.9M、F 7.3Mで有意差なし

【結論】

 MFは胃癌の化学療法として有用である

 *****


 確かに、本論文によりますとMTX-5FU交代療法は奏効率が5FU単独投与よりも高い結果となっておりますが、副作用も強く、生存期間に優位性は見られませんでした。そして、20年経った現在、MTX-5FU交代療法はもはや、積極的に胃癌に対して用いられるプロトコールにはなっておりません。今となっては、MTX-5FU交代療法が多発性肝転移を伴う胃癌に対して効果が高いと思っている医学者はいないと思います。行われている施設はありません。実は胃癌に対する適応も外れております。ようするに無効と言うことです。それでは、あの肝転移消失はなんだったのでしょうか?

 現代においてはMTX-5FU交代療法は過去の治療法
 あの肝転移消失はなんだったのだろうか?



◇ ヤクルト ガゼイ菌シロタ株 の免疫力増強効果

 私は、あの胃癌からの肝転移巣が消滅したのはMTX-5FU交代療法が奏功したのではなく、ヤクルトに含まれるガゼイ菌シロタ株による免疫力増強効果によるものだったと考えております。ヤクルトは、30年も前に進行膀胱癌に罹患したヤクルトおばさんが身近にあるヤクルトを飲み続けて5年の無再発生存を得たことから、豊島病院泌尿器科の 故 浅野 美智雄 博士らの研究で、ヤクルトに含まれるガゼイ菌シロタ株の免疫力増強作用が証明されております(下図)。では、それがどういうメカニズムか?までは研究がされておりません。

ヤクルトのぼうこう癌再発予防の図

シロタ株の免疫力賦活作用図


◇ おわりに

 ヤクルト本社はこの乳酸菌飲料を医薬品として販売する予定は無さそうで、それは会社経営としてその方が有利だからなのかも知れません。こう言った発酵食品が免疫賦活作用を持つ可能性は大いにあると思われます。これも立派な癌に対する代替療法であると考える次第です。

◆ スピリチュアル株式投資:振幅が増大する三井住友トラストHD [8309-T1] にゴールデン・クロス!


 株式投資、今回は三井住友トラスト・ホールディングス(8309-T1)に注目です。傘下に三井住友信託銀行を持ち、信託財産残高で国内首位であります。投信販売や不動産仲介などの手数料で収益を得る、ちょっと解りにくい会社です。投資一任運用商品や保険の販売が好調で、不動産仲介も好伸、海外貸出が増加しており、与信費用が想定より改善、経常益増額と、業績良好であります。

三井トラストチャートGC 図

 さて、上の3ヶ月日足チャートを見ますと、一目瞭然、矢印で示したごとく、赤線の5日移動平均線と青線の25日移動平均線の交差が12月とこの2月に見られました。ご存知の通り、12月のものは、5日移動平均線が25日移動平均線の上方から下方へ交差するデッド・クロスであり、この数日前の交差は5日移動平均線が25日移動平均線の下方から上方への交差であり、これは良い兆候、ゴールデン・クロスであります。これの銘柄を日足1年間で見ますと、今回のゴールデン・クロスに大きな意味を感じます。

三井トラスト1年チャート GC 図

 上図のごとく、この1年だけでゴールデン・クロスは5回目です。昨年3-4月のものは、クロス後急落したため、大きな上昇には繋がりませんでしたが、以後の2回はクロス後、約50円の株価上昇が見られ、直近の10月は安値385円どころから510円までの急騰、株価変動の振幅に増大が見られます。
 先日、1月29日引け後に第2四半期純利益15.9%増と共に自社株買いを発表してから急騰しておりますが、東洋経済社は550円を目標株価としております。短期で株価100円も望める銘柄かと存じます。自己責任でお願いいたします。

「イスラム国」日本人 人質殺害 遺族の言葉に対する韓国の世論から


 イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人、人質殺害事件において、先に殺害されたとされる 湯川 遥菜 氏の父、正一さん(74歳)が1月25日、千葉市の自宅で報道各社の代表取材に応じました。この時のコメントに対して韓国、のネットユーザーらが日本とは異なる大きな反応であったとの記事がありましたので、ご紹介いたします。

韓国j「イスラム国に対する日本はすごい」の記事

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「日本は…すごい」韓国世論、イスラム国事件で日本人家族の態度に感嘆

 イスラム教過激派「イスラム国」が日本人2人を人質にし、日本政府に殺害すると脅迫した事件は韓国でも関心を集めた。韓国人少年がイスラム国に志願したとされ、ひとごとでなくなったこともある。だが、韓国人が目を見張ったのは、人質の1人が殺害されたとみられる画像が出た後の父親の対応だ。極限のなか、「迷惑をかけた」と謝罪し、政府の尽力に感謝する言葉に「見習うべきだ」との書き込みがインターネット上にあふれた。何でも他人や政府のせいにする韓国の風潮に反省を促す声も上がった。(桜井紀雄)

■ 被害者の父の「謝罪と感謝」に衝撃

 1月24日深夜、人質となった後藤健二さん(47)が、もう一人の人質、湯川遥菜さん(42)が殺害されたとみられる写真を持ち、「ハルナは殺された」と語る映像がインターネット上に流れた。翌25日、湯川さんの父、正一さん(74)が千葉市の自宅で報道各社の代表取材に応じた。

 正一さんがまず口にしたのは次の言葉だ。

 「今回の事件について、皆さまに大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございません」。そしてこう続けた。「同時に、政府をはじめ、関係者に尽力いただき、ありがたいと深く感謝しています」

 終始、硬い表情を崩さず、時折、声を震わせながら、「冷静さを保つだけで手いっぱい。一人になったら耐えられない」とも語り、「嘘であれば」と息子との再会に望みを託した。それでも、その後、息子同様に殺害されたとみられる映像が流れた後藤さんについて「遥菜を心配し、命を懸けて現地に入り、拘束された。非常に心苦しい。早く解放され、日本に帰り、活動してもらいたい」と気遣っていた。

 「親として息子に十分な教育ができたのかということに責任を感じている。息子も、もう少し人生を生きて、皆さんに恩返ししたんだろうと思う」と悔しさもにじませた。

 このインタビューは韓国でも大きく報じられたが、ネットユーザーらの反応は、他の日本に関するニュースと大きく違った。

 父親の言葉に深く感じ入り、「日本の市民意識は本当にすごい。韓国人も見習うべきだ」という書き込みがあふれたのだ。ネットユーザーの一人は、父親に対し、「偉い方だ。心はどれだけ張り裂けそうか。胸が痛む。事件の一刻も早い解決を、手を合わせて祈ります」と記した。

 韓国の通信社、聯合ニュースのスマートホン版の記事へのコメントだけで4000件を優に超え、「認めざるを得ない先進国の市民意識だ」「日本は本当にすごい」といった書き込みが相次いだ。

■「憎いけど、うらやましい国」ニッポン

 《いつも感じることだが、日本人たちから学ぶ点は、見習わなければ。大事件に遭ったときも、冷静に落ち着いて対応し、自分より他人に配慮する人たちの姿を見るとき-列に並んで秩序を守る姿など。わが国は、大事件が起きれば、大騒ぎし、補償を求め、日本人の姿とは正反対だ》

 《日本人のこんな姿を目にするたび、わが国も感情的に判断する誤りを正さなければと思う。どんなに悲しい出来事でも、公私は分けなければいけないのに。われわれは、何か悪いことが起きれば、すぐに誰かに責任をなすり付ける傾向が多いから》

 こういった韓国の風潮と比較した内容が多い。

 湯川さんの父親の対応に感銘したと書き込んだ人が、日本びいきというわけではなく、「日本による恥辱の歴史は忘れることができないが、日本人に学ぶ点は多いようだ」といったコメントも目につく。

 《わが国では、何か事故が起きれば、国家のせいにする。(日本は)戦犯国家だけど、こういう成熟した国民性は見習う必要がある》

 《日本、憎いがうらやましい国だ。冷淡といえるほど、卓越した市民意識は本当にすごい》


 《日本は嫌いだ。しかし、こんな状況で理性を失わず、国民に迷惑をかけてすまないなんて言う日本人たちの配慮の心は、見習わなければいけない。わが国だったらどうしたか? 泣き叫んで「国民を捨てた政府だ」と非難し、騒ぎ、デモし…》

 こうした「日本は嫌いだ」と断った上で、「認めざるを得ない」といった書き込みは少なくない。

 記事に対するコメント欄には、フェイスブックの「いいね」に当たる共感を表すアイコンがあり、日本人の対応を評価する一連の書き込みには、多くの人が「共感」にクリックした。書き込みまではしなくとも、多くのサイレントマジョリティーが支持したわけだ。

 一方、「韓国にひどいことをしておいて1人や2人のことで騒ぐな」といった心ないコメントもあったが、すぐに反論や非難が書き込まれ、感銘や評価の渦の中にかき消された。

■ 震災でも「申し訳ない」…「迷惑かけない文化」

 東日本大震災発生時にも韓国で、秩序だって行動する日本人や家族を失っても他人への配慮を忘れない被災者の姿が驚きを持って受けとめられた。

 湯川さんの父親の記事へのコメントでも「津波で家族をうしなったおじいさんも『国民に心配をかけ、申し訳ない』と言っていた…。これはわれわれと日本の国民性の違いのようだ」と指摘する人もいた。

 人質の父親の対応について、韓国最大手紙、朝鮮日報(電子版)は「日本人の『迷惑かけない』文化」と題した東京特派員を経験した論説委員のコラムを掲載した。

 コラムは、小学生のころから「他人に迷惑をかけてはいけない」ことを教えられる日本の状況を紹介。震災時の被災者だけでなく、2009年11月に日本人10人が犠牲になった釜山の射撃場火災でも、遺族が「申し訳ない」と口にしたことに触れ、「悲しみで泣き叫ぶことは、周囲に迷惑をかけることなので、彼ら(日本人)は、自らの悲しみを心のうちに押し込める」と解説した。

 その上で、「ことあるごとに他人を攻撃することに慣れているわれわれにとって、『迷惑うんぬん』と言いながら、頭を下げる日本人の姿には、相変わらず驚かされる」と記した。

 イスラム国をめぐっては、17歳の韓国人少年がシリアとの国境付近のトルコ南部で1月10日から行方不明になった。少年はネット上でイスラム国関係者とみられる人物と接触し、「新しい人生を送りたい」などとイスラム国入りを志願する書き込みをしていたことから、警察当局は、イスラム国の支配地域に入った可能性が高いとみている。

 こうした“事件”があっただけに、韓国でもイスラム国に関するニュースへの注目は高く、日本人殺害脅迫事件についても「韓国も無関係ではいられない」といったメディアの論調が目立つ。

■ セウォル号での「疲弊」が引きつけた関心

 だが、湯川さんの父親の態度が韓国人の心をとらえたのは、イスラム国への関心からだけではなさそうだ。

 《韓国では、大統領や首相、長官の責任だと悪口を言い、ビンタ(バッシング)し、特別法をつくり、ハンガーストライキし、大騒ぎするのに。迷惑を掛けて申し訳ないというあの国民性。あの精神のために日本はおそろしい国なんだ》

 この書き込みは、高校生ら300人以上が犠牲になった旅客船セウォル号沈没事故をめぐる国民の動きと、惨事における日本人の態度を比較したものだ。

 セウォル号事故では、遺族の支持者を名乗る政治団体が朴槿恵(パク・クネ)大統領や首相、関係省庁トップの責任を追及。ハンガーストライキによる抗議デモも起きた。事故を受けた特別法制定をめぐって国論を二分し、国会も空転した。

 《韓国では、よくないことは全て他人のせい、政府のせいのするのに…。セウォル号事故は、船長の責任なのに、青瓦台(大統領府)に行って狼藉(ろうぜき)を働いたり、大統領の弾劾をわめいたり、代行運転手に暴行したりし、遺族にも失望させられたが》

 こんな書き込みもあった。「代行運転手に暴行」は、酒に酔った遺族団体幹部や野党議員が「俺たちが誰か知っているのか」と「遺族」をかさに着た横柄な態度を取り、運転手を暴行したとされる事件を指す。こういった状況から、韓国社会を一種の「倦怠(けんたい)感」が覆っていただけに、事件や事故の渦中に置かれた日本人の態度のあまりの違いに衝撃を受けたのだろう。

 書き込みは「韓国が先進国になれない理由はそこだ。自分自身を顧みなければ」と続け、拘束された後藤さんに対し、「無事に祖国に戻れることを祈る」と結んだ。

■「息が詰まるほど誠実」な人々

 湯川さんの父親の言葉は、歴史問題などで韓国で常に批判の的にされる安倍晋三政権に対する評価も引き出した。

 《韓国人がどう考えようと、国民から信頼される日本政府の姿と日本国民の成熟した市民意識が垣間見えた。どこぞの国では、水を掛け、「首相を辞めろ」とわめくだろう》

 自分の息子の生死がかかった事件でも、政府を信頼できる日本社会の「成熟」がうらやましいというのだ。

 父親の態度に加え、イスラム国による殺害脅迫事件に対する安倍政権の対応について、日本の世論調査で60%前後の人が「評価する」と答えたことを取り上げた書き込みもあった。

 《ああ、韓国とは全然、違う! 心が切り裂かれるはずなのに。日本国民の60%以上が安倍政権の対応が適切だとしたことをみると、韓国と違う! 韓国なら政府をなじるはずなのに…。日本や日本人は嫌いだが、これは見習う点だろう》

 日本に暮らし日々、日本人と接しているという韓国人は、記事への書き込みで、日本人のこうした態度は決して“建前”からではなく、心の底から出た言葉だと強調した。

 「大部分の人たちは、こんな状況でも、心から申し訳なく感じ、たとえ、助け出せなくとも誰も恨まない。日本の大部分の人たちが、こんな事件が起きても、誰も恨まず、諦観し、受け入れ、周囲に申し訳ないと言う」

 そして、「一部の悪い人たちのせいで、日本全体を悪く言ったり、死んでよかった」としたりする一部の声を「そうじゃない」と制した上で、こう締めくくった。

 「ここ(日本)の平凡な市民たちは、本当に息が詰まるほど、誠実に暮らしている」

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 他の国との国民性の違いを感じることはしばしばであり、昨今、世界中で見かける中国人観光客のマナーの悪さなどは、その最たるものかも知れません。でも私自身は、その中国人が華僑となって赴いた地において、娯楽をしない、酒を飲まない、英語が不自由ながら、ただひたすら勤勉である姿を米国留学の際にまざまざと見ることがありました。また、日本は単一民族の島国であり、先祖代々の家とか墓と言った考え方があるため、田舎へ行けば行くほど排他的な人間性を感じることがあります。このあたりは、移民の国であり、土地への執着がないアメリカ人とは異なる気がいたします。マナーの悪さは良くないとしても、国民性の違いについてそれに優劣は付け難い、優劣を付けるべきではないと考える次第です。
 韓国のネットユーザーが日本の市民意識に触れて驚嘆しているのは、いわゆる日本人の「恥の文化」を理解されていないからだと思います。人前で泣き叫ぶ「恥」、不満をぶちまけて感情を露わにする「恥」、行き場のない気持ちをどこかにぶつける「恥」を日本人は知っていて、湯川 遥菜 氏の父、正一さんのコメントを、我々、日本人はごく自然の、よく聞く発言のように感じますが、韓国にはそういう「文化」がないだけのことだと思います。
 でも、そのことで日本人の国民性が韓国のそれよりも優れているとする考えには賛同しません。国民性はあくまでも国民性であって、その国の歴史や文化、DNAみたいなもので成り立っているものであり、そこに優劣を付ける権利は何人にもないと、ふと思う次第です。

自称通称「イスラム国」その2 起源と背景:2度のアフガニスタン紛争とイラク戦争


 イスラム過激組織「イスラム国」による日本人人質事件で、ついにフリージャーナリストの 後藤 健二 氏(47歳)が殺害された映像が流れて、自体は最悪の結果となってしまいました。先に殺害されたとされる 湯川 遥菜 氏と併せて、テロに対する強い怒りを覚えると同時に、遺族の方々への哀悼の念を申し上げ、謹んでご冥福をお祈りいたします。

後藤さん殺害映像ニュース 図

 昨年12月18日、「自称通称『イスラム国』について」と題して、1)「サラフィー・ジハード主義」、2)イスラム国の概要、3)イスラム国の発祥とこれまでの記事、4)世界大戦から滅亡の道を歩んだオスマン帝国、5)イスラム国の理念と主張としてサイクス・ピコ体制の打破、6)その戦力、などについて触れました。今回、この「イスラム国」の起源/背景として、間接的あるいは直接的に関係すると思われるアフガニスタン紛争とイラク戦争について勉強してみました。なお、ここでは、これら紛争が「9.11アメリカ同同時多発テロ事件」を発端としていることを前提といたします。


◇ 旧ソ連のアフガニスタン侵攻からアルカイダの起源とタリバン政権まで

 まずは、言葉の意味を理解する目的もあり、「9.11アメリカ同同時多発テロ事件」以前の背景について、極々簡単に、駆け足で触れて参ります。詳しい内容は別に譲ります。

1.旧ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻とムジャーヒディーン

 今から36年も前の話になりますが、1979年、旧ソビエト連邦(旧ソ連)がアフガニスタンに侵攻しました。これはその前年、1978年、アフガニスタンに共産主義政党であるアフガニスタン人民民主党による政権が成立したことに端を発します。この政権に対する抵抗が国内には強く、1979年には武装した抵抗勢力としてほぼ全土を支配するに至りました。政権政党である人民民主党政権が旧ソビエト連邦に軍事介入を要請しました。旧ソ連軍は1979年12月24日より軍事介入を開始しました。

 人民民主党政権による要請で旧ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻が始まった

アフガニスタンとその周辺国 図

 これに対して、1978年より発生したアフガニスタン各地の反政府ゲリラは、自分たちの闘争をアフガニスタンのイスラムを防衛するジハード(聖戦)と位置付け、自らを「ムジャーヒディーン」と名乗りました。ムジャーヒディーンとはアラビア語で「ジハードを遂行する者」を意味するムジャーヒドの複数形であります。これらの勢力は軍事介入して来た旧ソ連軍に対しても激しく抵抗しました。

 旧ソ連軍に抵抗した勢力 ムジャーヒディーン は「ジハードを遂行する者」の意

2.旧ソ連の軍事介入への賛否とモスクワ五輪ボイコット

 旧ソ連の軍事介入については、政権政党であるアフガニスタン人民民主党の要請を受けてのことであり、貧しい同盟国を救助しに行った行為、あるいはイスラム原理主義のテロリズムを封じ込める為の攻撃、と言う評価もあります。

 旧ソ連の行為に貧しい同盟国の救助、イスラム原理主義のテロ封じとの評価

 しかし、主として欧米諸国、旧ソ連と対峙する国々は、主権国家への正当な理由のない侵略行為だと見なし、1980年開催のモスクワ・オリンピックでは、アメリカ合衆国とそれに追従する日本、西ドイツ、韓国に加え、旧ソ連と対立関係にあった中国、イラン、パキスタンといった旧ソ連の軍事的脅威に晒されアフガニスタン同様の事態を恐れる諸国、および反共的立場の強い諸国など50カ国近くが五輪への出場をボイコットしました。

 旧ソ連の行為を主権国家への正当な理由のない侵略行為とする評価
 米国、日本、西ドイツ、韓国、中国など50カ国近くがモスクワ五輪をボイコット


モスクワオリンピック 図

 1982年11月29日の国連総会では、旧ソ連軍はアフガニスタンから撤退すべきだとする国連決議 37/37 が採択されています。

3.サイクロン作戦とアルカイダの起源

 米国、ジミー・カーター大統領は、「ソビエトのアフガン侵攻は第二次世界大戦以降、平和に対する最大の脅威である」との声明を出し、1979年7月、旧ソ連軍の侵攻に対する反共ゲリラへの資金提供を認可する大統領令に署名しました。これを受けて、1979年から1989年にかけて、アメリカ合衆国中央情報局(CIA)が計画した、アフガニスタン紛争中のムジャーヒディーンに武器や資金の提供を行う計画のコードネームがサイクロン作戦(Operation Cyclone)であります。次代のロナルド・レーガン大統領も、海外の反ソ抵抗運動に対する支援を謳ったレーガン・ドクトリンの一環として計画を大いに拡大していきました。

 サイクロン作戦:アフガニスタン ムジャーヒディーンに武器や資金を提供する計画

ムジャヒーディンと会談するレーガン大統領
1983年 ムジャヒディンの指導者と会談する米国レーガン大統領

 現代において反米テロリストの代名詞のようになっているアルカイダは、このサイクロン作戦の名の下でムジャーヒディーンを訓練・育成し武装化させたことに始まったとされます。1984年、アフガニスタンのアラブ人ムジャーヒディーンを理論的に指導してきたムスリム同胞団のアブドゥッラー・アッザーム氏が教え子のウサマ・ビンラディン氏をパキスタンのペシャーワルに呼び入れ、アラブ諸国からアフガニスタンへ義勇兵を送り込む組織、マクタブ・アルヒダマト(MAK)を結成しました。この動きにイスラム集団の精神的指導者であるオマル・アブドゥル・ラフマーン氏やジハード団指導者のアイマン・ザワーヒリー氏などが合流し、35000人のムジャーヒディーンが世界各地からアフガニスタンに集結、軍事訓練キャンプを建設し、米国CIAやサウジアラビアの援助を受けながら、ゲリラ戦を主体として旧ソ連軍と戦いました。

 サイクロン作戦で支援を受けて発生したアルカイダ

 1988年、旧ソ連軍のアフガニスタン撤退の前に、闘争の舞台をイスラエルやカシミール、コソボ、アルジェリアなど世界各地の紛争地に求めるムジャーヒディーンが中心となって「アルカイダ」が組織されました。1989年、MAKのアブドゥッラー・アッザーム氏が何者かに爆殺されて、ビンラディン氏が指導者となりアルカイダが合流しました。

4.タリバン政権の樹立とアルカイダとの連携

 旧ソ連のアフガニスタン侵攻(1979-88年)後、旧ソ連に支援されていた共産主義政権を打倒したムジャーヒディーンたちが内輪もめから再び戦闘を始め、アフガニスタンは無秩序、無法状態に陥っていました。そうした現状を憂えてイスラム教に基づき治安と秩序の回復のために立ち上がったのがタリバンの起源とされます。1996年から2001年11月頃までアフガニスタンの大部分を実効支配し、アフガニスタン・イスラム首長国(タリバン政権)を樹立しました。ただ、この政権は、国際的には一部国家を除いて承認されておりません。

 旧ソ連撤退後の無法状態のアフガニスタンにタリバン発生

タリバン旗 図
タリバンの旗

 1996年、タリバン政権はウサマ・ビンラディン氏とアルカイダの幹部を客人としてアフガニスタンへの滞在を許可しました。これをもってアルカイダはその拠点をアフガニスタンに移しましたが、このアルカイダは「対米宣戦布告」を行うなどそれまで引き起こされていた数々の反米テロの黒幕と推定されており、当時の米国ビル・クリントン大統領は、タリバン政権にアルカイダを引き渡すように要求しましたが、タリバン政権はこれを拒否しました。しかし、アルカイダはイスラム諸国からも異端視されていた組織であり、そのためタリバンは周辺諸国から孤立し始めました。

 タリバン政権が受け入れたアルカイダ


◇ 9.11米国同時多発テロ後の米国政府の対応

1.9.11の概略と犠牲者数

 1996年、「タリバン政権」が発足してからも、政情不安がアフガニスタンに続いている2001年9月11日、米国に以下に示す航空機を使った4つのテロ事件が勃発しました。

 1)08:46 アメリカン11便(乗員乗客92名)世界貿易センタービルに突入爆発炎上
 2)09:03 ユナイテッド175便(同65名)世界貿易センタービルに突入爆発炎上
 3)09:38 アメリカン77便(同64名)米国防総省本庁舎 ペンタゴンに激突、爆発炎上
 4)10:03 ユナイテッド93便(同44名)ペンシルベニア州シャンクスヴィル墜落

 このテロで、世界貿易センタービルの2,602人、4機の旅客機に搭乗していた246人、ペンタゴンの125人など、計3,025人が犠牲になったとされております。

同時多発テロの新聞

アメリカ同時多発テロ貿易センター
航空機の衝突で炎上する世界貿易センタービル

2.米国政府の速やかな断定:9.11=アルカイダ

 アメリカ合衆国政府(ジョージ・W・ブッシュ大統領)は、事件後速やかに、このテロ攻撃がオサマ・ビンラディン氏をリーダーとするテロ組織、アルカイダによって計画・実行されたと断定し、同組織が潜伏するアフガニスタン・タリバン政権に対して引き渡しを要求しました。しかし、タリバン側は、「証拠があれば引き渡す。しかし、今の段階ではアルカイダのやったこととは断定できない。」と主張し、引き渡しを拒否しました。なお、このテロ疑惑について、アルカイダは否定も肯定もしておりません。

ジョージ・W・ブッシュ 図
米国ジョージ・W・ブッシュ大統領


◇ アフガニスタン紛争(2001年〜)

1.ビンラディンとアルカイダの引渡しを要求

 アメリカ同時多発テロ事件は、その損害の大きさでアメリカ合衆国を含む世界各国に衝撃を与え、北大西洋条約機構(NATO)はテロ攻撃に対して「集団的自衛権」を発動しました。上述の如く、同テロは、アメリカ政府によって、これまで数度に渡ってアメリカに対するテロを行ったウサマ・ビンラディンとアルカイダに首謀者の嫌疑がかけられました。アフガニスタンの9割を実効支配していたタリバン政権は、数度に渡る国連安保理決議によってビンラディンとアルカイダの引渡しを要求されていましたが、拒否し続けており、今回も拒否しました。

ウサマ・ビンラディン 写真
アルカイダ ウサマ・ビン・ラディン氏

2.空爆の開始からタリバン政権の転覆

 NATOは攻撃によってタリバン政権を転覆させる必要を認め、2001年10月2日、集団自衛権を発動、アメリカ合衆国とイギリスを始めとした有志連合諸国は10月7日から空爆を開始しました。11月13日には北部同盟軍が首都カーブルを制圧、タリバン政権は消滅しました。

3.その後のアルカイダとアフガニスタン

 これによりアルカイダは資金的・人員的に打撃を受けたとされ、これ以降アルカイダは個々の組織に分離しそれぞれが活動を行っているとされています。また、アフガニスタンは、国連の主導による復興と治安維持が行われていますが、南部を中心としてタリバン派の勢力が攻撃を行っており、アフガニスタンの治安は2010年現在も安定していません。


◇ イラク戦争

1.湾岸戦争後のイラク

 1991年の湾岸戦争の後にイラクが受諾した停戦決議(決議687)においては、イラクは大量破壊兵器の不保持が義務づけられていました。この達成を確認する手段として、国連は主に英米人で構成された国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)を設置し、イラクの兵器の保有状況、製造設備などを調査しました。イラク側もこれを受け入れ、1997年位までは大きな混乱はありませんでした。

2.イラクの細菌兵器の可能性と査察の拒否

 ところが、1998年、UNSCOMはイラクにはミサイルと核兵器は無く、化学兵器もほとんどないと考えてよいが、ただ生物兵器が疑問であるとする報告を行い、同年12月、空爆やイラク政府の非協力によりUNSCOMの査察活動は停止しました。1999年12月にはUNSCOMにかわり国際連合監視検証査察委員会(UNMOVIC)を設置するという国際連合安全保障理事会決議1284が採択されましたが、この採択ではロシア、フランス、中国が棄権しており、イラクも受け入れを拒否しました。

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イラク サダム・フセイン大統領

3.タリバン転覆後のイラクとアルカイダの関連を主張

 2001年に就任した米国ジョージ・W・ブッシュ大統領は、就任直後から査察に対するイラクの非協力姿勢を問題にしていました。9月11日、アメリカで同時多発テロ事件が発生し、世界中からテロに対する非難やアメリカに対する哀悼のコメントが寄せられる中、イラク国営放送のコメンテーターは第一報として対米テロ攻撃を「アメリカのカウボーイがこれまで犯してきた人道への犯罪に対する果実だ」と論評しました。この報道は、アメリカ側のイラクに対する心証を悪化させたものの、アメリカ政府はテロ事件発生後一か月間はむしろイラク政府の関与に否定的なコメントをしていました。10月20日になって、イラクのサダム・フセイン大統領はアメリカ市民に対する弔意をはじめて示しましたが、アフガニスタンのタリバン政権を転覆させた翌年2002年になって、米国はイラクとアルカイダを結びつける論調を開始しました。

4.イラク・イラン・北朝鮮を「悪の枢軸」

 ブッシュ大統領は2002年初頭の一般教書演説において「悪の枢軸」発言を行い、イラク、イラン、北朝鮮は大量破壊兵器を保有するテロ支援国家であると名指しで非難しました。特にイラクに対しては、長年要求し続けた軍縮の進展の遅さと、大量破壊兵器の拡散の危険を重視し、2002年に入って政府関連施設などの査察を繰り返し要求しました。
 2003年3月17日、先制攻撃となる空爆を行った後、ブッシュ大統領はテレビ演説を行い、48時間以内にサダム・フセイン大統領とその家族がイラク国外に退去するよう命じ、全面攻撃の最後通牒を行いました。一方、フセイン大統領は、自国に向けた演説では徹底抗戦を主張していましたが、それまでに2通、そして最後通牒後に更に1通、計3通の同一内容の書簡をブッシュ大統領宛てに送りました。内容は「米政府が政権交代を求めなければ、あらゆる要求に完全に協力する用意がある」というものだったとされます。アメリカ側はこれら3通の書簡を全て受取り拒否した上で、2日後の3月19日に予告どおり、イギリスなどと共に「イラクの自由作戦」と命名した作戦に則って、侵攻を開始しました。

【米英からの公式発表による開戦理由】
 ・イラクの大量破壊兵器保有の可能性が世界の安保環境を脅かしている
 ・独裁者サダム・フセインが国内でクルド人を弾圧するなど多くの圧政を行っている
 ・度重なる国連査察の妨害により、大量破壊兵器の廃棄確認が困難である
 ・度重なる査察妨害、湾岸戦争の停戦決議である国連安保理決議687が破られている
 ・国際連合安全保障理事会決議1154でイラクに対して最終警告がされていた
 ・決議1441の「最後の機会」にもかかわらずずイラク側は査察に非協力的であった
 ・フセイン大統領とアルカイダが協力関係にある可能性がある

イラク戦争 図
イラク戦争

 正規軍同士の戦闘は2003年中に終了し、同年5月に米国ブッシュ大統領により「大規模戦闘終結宣言」が出ましたが、後にイラク国内での治安の悪化が問題となりイラク国内での戦闘は続行しました。2010年8月31日に米国バラク・オバマ大統領により改めて「戦闘終結宣言」と「イラクの自由作戦」の終了が宣言され、翌日から米軍撤退後のイラク単独での治安維持に向けた「新しい夜明け作戦」が始まり、そして2011年12月14日、米軍の完全撤収によってオバマ大統領がイラク戦争の終結を正式に宣言しました。

5.大量破壊兵器の有無とアルカイダとの関係

 イラク国内に入ったアメリカ軍は、大量破壊兵器の捜索を行いましたが、新たな大量破壊兵器および生物・科学兵器は発見されませんでした。拘束されたサダム・フセイン大統領は、FBIの取調べに対し、イラクが戦争前の査察に非協力的だったのは「大量破壊兵器を保持している事をほのめかす事でイランや国内の反政府勢力を牽制しようとした」ためで、化学兵器などの大量破壊兵器は「湾岸戦争後の国連の査察ですべて廃棄させられたため最初から無かった」と証言しています。
 また、2008年3月、アメリカ国防総省は正式に「フセインとアルカイダの関係を示す決定的証拠はない、認められるのはパレスチナ武装勢力との関係のみ」とする報告書をまとめました。

 大量破壊兵器は保有せず、アルカイダとの関係もなし

 結局、核兵器を含む、大量破壊兵器も細菌兵器もなく、アルカイダとの関係もないイラクが米英からの攻撃を受け、国家は滅ぼされたのでありました。


◇「イスラム国」要人たちはイラク出身

 前置きがものすごく長くなりましたが、ここで「イスラム国」の登場です。旧ソ連のアフガニスタン侵攻に始まって、アメリカ合衆国は、これに対してアルカイダを教育、支援して対抗しました。9.11が起こった後、米国は、このアルカイダ撲滅を目論みアフガニスタン紛争、イラク戦争をしかけました。こうした流れの中で、「イスラム国」は米国の攻撃を受けたイラク人によって作られた組織でありました。

1.アブ・バクル・アル・バグダディ

 サラフィー・ジハード主義組織「イスラム国」の指導者、カリフである、アル=バグダーディー氏は、イラク出身でバグダードのイスラム大学(現在のイラク大学)でイスラム学の学士・修士および博士号を取得した学者であり、2004年2月、アメリカ合衆国に対する抵抗組織の設立に関与した容疑で拘束され、キャンプ・ブッカに収容されました。

アル=バグダーディー 図

2.アブ・アリ・アンバリ

 バグダディの下の最高指導部「シリア担当」の人物、イラク出身の旧イラク軍将校で、米軍により拘束、収容された経験があります。

3.アブ・ムスリム・トゥルクマニ

 バグダディの下の最高指導部「イラク担当」の人物、イラク出身の旧イラク軍将校で、米軍により拘束、収容された経験があります。


◇ おわりに

 当然の如く、「イスラム国」の残虐な行為を容認する者ではありませんし、あらゆるテロ行為、全ての暴力、戦争に対して反対する立場に変わりはありませんが、その時代、その時代の必然性があって戦争が起こることは理解します。ただ、その中身において、詳しく調べてみると不可解な出来事、思わぬ発見に出会います。

 ・反米テロを繰り返したアルカイダは米国により支援を受けた
 ・米国で起こった9.11が以後のアフガニスタン、イラクでの戦争の発端となった
 ・2001年アフガニスタン紛争は米国がタリバン政権とアルカイダに対して行った
 ・米国が率先してイラク戦争を起こした

 こうして見ますと、いつの時代にも米国が主役でいることが解ります。そして、9.11米国同時多発テロについて、これがアルカイダの仕業ではなく、ブッシュ政権の米国政府による自作自演との疑惑があります。もし万が一、それが真実であったとすれば、米国はアフガニスタンのおいても、イラクにおいても、多数の無意味な死者を出し、そして、今、「イスラム国」による殺戮も、実は米国が大きな原因となっていると言わざるを得ないと考える次第です。9.11についてはまた別の機会にご紹介したく存じます。

「適応障害」 憤りを感じた あるメンタルクリニックの安易な診断と治療


 以前、外来に来た食欲不振の若い男性の話から、「アナと雪の女王」主題歌 “Let It Go”を掲載しました。若者が病める時代なのか?、年末に、また似たような患者が来ましたが、これにはある種の憤りを感じましたのでご報告いたします。


◇ ストレス潰瘍疑いの ある外来患者

 23歳、女性、詳しい職種は聞いておりませんが、職場にて、主として苦情などの電話対応がストレスとのことで、胃が痛いとの訴えで来院されました。言葉使いや説明に全く正常な知性を感じましたし、自分の症状に切実な思いがあることが見てとれました。型のごとく問診、診察を行い、ストレス性潰瘍の可能性からプロトンポンプ・インヒビターを処方して、腹部エコーと胃カメラの予定を立てました。
 ところが、よく話を聞いたところ、あまりのストレスから、この3日前より職場を休んで、近所のメンタルクリニックに行ったとのことでした。そちらでは、15分ほどの問診で「適応障害」と診断され、レクサプロ 10 mg 1T(1日1回 夕食後 内服)の処方がなされたとのことです。患者は、クリニックの医師からの説明が不十分であり、言われた病気に対する恐怖、薬の副作用の不安から、服薬は躊躇しているとのことでした。


◇「レクサプロ」と言う薬剤

 ここでレクサプロと言う薬剤について情報を公開いたします。2011年、田辺三菱製薬株式会社より販売された選択的セロトニン再取り込み阻害剤(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors、SSRI)で、有名なうつ病治療薬パキシルに類似した薬剤のようです。以下、添付文章を要約したものを掲載します。

レクサプロ錠10mg
LEXAPRO Tab 10mg
(エスシタロプラムシュウ酸塩・フィルムコーティング錠)

1.効能/効果

 うつ病、うつ状態

【効能・効果に関連する使用上の注意】
 1)抗うつ剤の投与により24歳以下の患者で自殺念慮、自殺企図のリスクが増加
 2)海外での試験で6〜11歳の患者で有効性が確認できなかったとの報告がある

2.用法/用量

 通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、 増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを 超えないこととする。

【用法・用量に関連する使用上の注意】
 1)投与量は必要最小限となるよう患者ごとに慎重に観察しながら投与する
 2)肝機能障害患者、高齢者、CYP2C19活性欠損患者には副作用を考慮、慎重投与

3.使用上の注意

 以下のごとく慎重投与、基本的注意事項がある。

【慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)】
 1)著明な徐脈等不整脈、QT延長の既往のある患者
 2)肝機能、腎機能障害のある患者
 3)自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者
 4)躁転、から自殺企図が起こりうる躁うつ病患者
 5)脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者
 6)衝動性が高い併存障害を有する患者
 7)てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
 8)出血の危険性を高める薬剤を併用している患者
 9)高齢者および小児

【重要な基本的注意】
 1)希死念慮か、自殺企図に対する配慮
 2)不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、
   アカシジア、精神運動不穏、軽躁、 躁病等の出現に注意
 3)自殺目的ての過量服用に配慮し処方日数を最小限とする
 4)薬剤の副作用、自殺企図等について家族に対する十分な説明、指導を行う
 5)眠気、めまい等から自動車の運転や機械操作には十分に注意する
 6)投与中止で不安、焦燥、興奮、めまい、錯感覚、頭痛が現れるうる
 7)本剤でQT延長が見られるため投与開始前に心血管系の状態に注意

レクサプロ 写真

4.副作用

 大うつ病性障害患者を対象とした国内臨床試験(4試験)において、総症例550例中、409例(74.4%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。その主なものは悪心131例(23.8%)、傾眠129例(23.5%)、頭痛56例(10.2%)、口渇53例(9.6%)、浮動性めまい48例(8.7%)、倦怠感39例(7.1%)、下痢34例(6.2%)、腹部不快感32例(5.8%)等であった。

【重大な副作用】
 1)痙攣(頻度不明)
 2)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH、頻度不明)
 3)セロトニン症候群(頻度不明):不安、焦燥、興奮、振戦、ミオクローヌス、高熱
 4)QT延長(頻度不明)、心室頻拍(頻度不明)

【その他の副作用】
その他の副作用 01

その他の副作用 02


◇「適応障害」の診断と治療の妥当性は!?

 私は精神科ではありません。ですから、精神科の専門医からの非難を受けるかも知れません。でも、あえて申します。私が応対した患者が受けた、メンタルクリニックにおける診断も治療も妥当ではないと思います。23歳の女性、と言うより、まだ社会人として未熟な、人間としてもまだまだ発展途上の若者に、たった15分の問診で、診断のための特別なテストなどなしに「適応障害」との診断し、しかもあっさりと抗うつ薬を処方する安易さに唖然とするばかりです。この病気の診断基準、治療法を供覧するまでもなく、乱暴かついい加減さがにじみ出る判断だと思います。以下、今回の事例について、診断と治療に分けて問題点を指摘したいと思います。

1.診断を下すことの患者への影響

 問診で聴取する症状から、風邪や胃腸炎の診断を下すのはごくごく普通のことだと思いますし、そのことが患者に及ぼす影響はほとんど無いと思います。例えば、インフルエンザの検査で陽性となり診断確定とか、受傷部位のレントゲン写真を撮って骨折の診断を下すのも、至極当然の過程です。
 ところが、「適応障害」となると、立派な精神疾患の一種であり、ある一定の長期間の治療を要す、休職を余儀なくされる、多剤併用の薬物の服用を要す、そんな可能性が否定できず、15分かそこらの問診だけで診断を決める、そんな簡単なものであるはずがありません。当然のごとく、その病態の重大さから、診断を下された者は少なからず精神的苦痛を受けるものと思います。

 精神疾患の診断は患者に対する多大な苦痛
 
 例えば、今回の女性が、その「適応障害」ネットなどで調べたとして、書いてあることがことごとく自分に当てはまると言う感覚を持ち、このままでは仕事はできないと考えたなら、あるいは翌週も仕事を休むようなことがあるならば、これは長期の休職にもつながりかねず、安易な診断が病態をさらに悪化させる可能性があります。

 安易な診断がさらに病態を悪化させる可能性

 医療において、多くの場合、早期診断から早期治療は求められるところですが、精神科領域の診断はある程度の慎重さが必要と考える次第です。

2.薬の副作用から

 私が処方したプロトンポンプ・インヒビターも、あるいはストレスから快眠が得られないことに対して軽い睡眠導入剤を出したとしても、いずれも副作用は無いかごく軽微なものです。それに対して、上でご紹介したレクサプロ錠の副作用は、発現率が74%以上に及び、その内容には、悪心、傾眠、頭痛、めまい、倦怠感、無力感のような、活動性を低下させる症状が含まれ、ますます仕事に支障を来す可能性が高いでしょう。

 発現率の高いレクサプロの副作用
 活動性を低下させ、仕事に支障を来す可能性


 また、風邪薬のように、一過性の服薬で終わるものと異なり、精神科の薬剤はある程度、長期間の服用が必要であり、ややもすると慢性疾患として年単位の投与が必要となります。そうなると、薬剤から離脱する際の症状も大きくなりますし、添付文章に列挙した重大な副作用の発現の可能性が増加します。今回の症例は若い女性ですので、万が一、妊娠した場合に催奇形性も考慮しなければなりません。

 長期投与となる可能性と危険性

 さらには、副作用に精神症状が含まれており、これが薬剤の効果が不十分なので、もともとの抑鬱状態によるものか、副作用なのかは判断しずらいケースも想定されます。経過観察の過程で、発現する症状から、薬剤の増量あるいは多剤併用へと移行することはあり得ることであり、副作用の可能性はさらに増大します。

 薬剤の増量、多剤併用となった場合のさらなる危険性

 安易な診断と処方が発端となって、重大な病態の悪化を招く可能性は否定できません。自殺企図や、刃物など危険物を振り回す、明らかに異常行動に対して、神経遮断剤の早期の使用は必要と思いますが、今回の症例は若い女性であり、診断と同様、薬剤の処方も慎重であるべきと考えます。


◇ 現代の世情?、保険診療の問題?、薬付けで廃人を作る医療?

 今回の症例以外でも外来に来る消化器症状を訴える患者に既往歴、内服薬を尋ねると、心療内科、メンタルクリニックや精神科に通院している人が以前よりも増えたように思います。その多くの患者が多剤併用の向精神病薬を服用していて、元々の病気のせいか?、薬の副作用なのか?、仕事を続けられずにいる人も少なくありません。精神疾患の有病率が増えた(と思われる)原因として、心が病める社会なのか?、以前よりも精神疾患に対する理解が高まり、そうした医療を受ける患者が増えたからか?、あるいはその両方のように考えます。

 精神疾患の有病率が増えた?
 ・心が病める社会なのか?
 ・精神科受診が増えた結果?


 もう1つ、心療内科、メンタルクリニックや精神科のドクターが、簡単に診断を下して簡単に向精神病薬を処方する風潮にあると思います。「大丈夫だ!」、「病気ではない!」と言う勇気も欲しいところですが、悪い見方をすれば、それでは商売あがったりなので、病人を作り出してしまい、一度、病名がついて処方が始まればまた次も再来で受診しますから、長期の収益に繋がる、そんな医療のように見えます。

 簡単に診断を下して簡単に向精神病薬を処方する風潮

 もっとゆっくりと問診して、あるいは「適応障害」には診断のためのテストがありますので、時間をかけて慎重に診断をしていいと思いますし、まずなによりも、若い患者であれば、薬剤投与でなくカウンセリングや対話、問題解決法のアドバイスを真っ先にやってもらいたいと思います。でも、それができないのは、精神科領域の診療報酬が、それを難しくしているのでは?、と考える次第です。つまり、時間をかけた問診や対話は収益にならず、処方箋料が重要な収入源であると言うことです。

 精神科領域の診療報酬に問題が?

 まだ私の外来に来ることになっておりますので、症状が軽快していることに期待しますし、問題が残るようであれば、相談にのってあげようと思います。